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2018.07.20 / 書籍・メディア掲載

雑誌掲載のお知らせ

今年も「和風住宅」に、当社で建築した住宅が掲載されました。

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掲載されたのは、2016年の晩秋に竣工した鎌倉の住宅です。この住宅の設計は私(岸)ではありません。当社の井上が担当しました。

建て主は鎌倉がお好きで、家を建てるにあたって東京から移住を決められました。そして、鎌倉の地に相応しい伝統的なスタイル、本物の素材でつくる家を希望されたそうです。また会社選びに際しては、桧や漆喰などが標準仕様であることに加え、「言葉の裏まで汲み取ってさりげなく最良の提案をしてくれる勘の良さ」や「大工の腕の確かさ」も気に入ってくれたとのこと。これらは正に当社の強みです。

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建物は安心感のある切妻屋根、落ち着いた色の外壁、サッシの存在を目立たなくする竪格子によって、古都の町に溶け込む町家風の外観になっています。

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室内は真壁で、古建具や障子によって和の雰囲気をつくる一方、二列型アイランドキッチンを据えたオープンなLDKがあり、コンロ前のモザイクタイルがモダンで鮮やかです。建て主はライフスタイルや持ち物も変えたそうで、思い切ってソファとベッドを処分し、リビングでは床座、寝室では布団を敷いて暮らしています。家具を置かない和の空間は、必要に応じて部屋の広さやレイアウトを変えられるということで、お花見会やお茶会を開く楽しみも増えたそうです。

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玄関はとても凝っていて、蔵戸や古い建具、アンティーク照明、暖簾、飾り物によってレトロな雰囲気が濃厚です。ハーフユニットを採用し、壁・天井を洗面室から桧板張りで連続させた浴室も、美しく贅沢な空間です。ついつい長風呂になりそうですが、一日の疲れを癒してくれるでしょう。

2011年に入社した井上の前職は、奈良県にある設計事務所です。そこでは新築だけでなく、古民家再生の仕事にも携わっていました。私も民家や町並みが好きですが、彼は「全国古民家再生協会神奈川」の活動にも積極的に参加していたので、神奈川エコハウスでも「民家再生」に取り組む準備は万端です。
いま住んでいる築50年以上の古民家を生かしたい人、壊される運命の古民家を移築したい人などがいましたら、ぜひ当社の井上にご相談ください。

この住宅は、<古都に馴染むレトロモダンの家>として、ホームページの「事例紹介>完成物件」に加えました。ぜひご覧ください。

岸 未希亜

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