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2018.07.16 / 建築と住まいの話

全国大会と木-Lism

ワールドカップがフランスの優勝で幕を閉じました。優勝ブラジル、準優勝クロアチアと予想していた私ですが、クロアチアの躍進以外はあまり予想が当たりませんでした。「決勝トーナメントからが本番」ということで、日本も常にこの舞台で戦ってほしいと思います。これで私の生活も平時に戻ります(笑)

さて、今月初めにフクビエアサイクルチェーン全国加盟店工務店大会に出席して来ました。エアサイクル工法の意義や将来の展望を共有し、表彰式や基調講演で工務店の取り組み等が紹介されます。例年は東京に集まるイベントなのですが、東京オリンピックまでは都内のホテルが予約しにくい状況のようで、今年は名古屋で開催されました。

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今年の基調講演の一つは、業界紙である新建新聞社社長の三浦氏が4年ぶりに登壇し、工務店の家づくり、生き方についての示唆に富んだ話をされました。中でもエアサイクル工法にとって「はまる」内容だったのは、「バルミューダに学ぶものづくり経営」という話です。
・「バルミューダは高級ブランドではないが、技術を通して『新しい良さの提供』を目指してきた」
・「良い商品を作るとそれなりに価格は高くなり、相応のブランドらしさが求められる」
・「我々が提供しているのはデザイン家電ではなく、新しい良さを生み出す機械であり、そこに求められるのは信頼性だ」
・「工場のおじさんの無口な様子や実直な雰囲気が信頼感を醸し出すように、バルミューダのコミュニケーションには技術的な匂いが必要だ」

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この話は、神奈川エコハウスの家づくりにとっても響く内容でしたので、強く印象に残りました。

そしてもう一つお伝えしたいのは、当社で初めて建てる木-Lismのことです。木-Lismはフクビ化学工業が企画し、アースデザインオフィスで設計したレディ・メイド住宅です。エアサイクルの仲間のために設計した住宅ですが、とても良い間取りと造りなので、神奈川エコハウスで建てる機会をずっと伺っていました。

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発表から1年以上経過していますが、拙著「最高にわかりやすい住宅の間取り教室」を読んで当社を訪ねてくださったお客様が、この木-Lismを気に入ってくださり、この度、契約が決まりました。まずは、拙著を読んで設計や考え方に共感してくださった方の来社がたいへん嬉しいことで、今後このような方が増えてくれると非常に有難いです(笑)
そして、レディ・メイドの木-Lismを選んでくれたことも大きな喜びです。当社はこれまで、そしてこれからも、建て主の希望を受け止めてオリジナルの住宅を造っていきますが、子育て世代の暮らしを考えると、間取りのパターン化は十分に可能です。子供の成長に合わせた子供部屋のつくり方、1階と2階のつながり、家事の動線、採光だけでなく風通しの良さ、こうした間取りと耐震等級3を満たす構造がしっかりと考えられているので、中途半端な注文住宅よりも安全で住み心地が良いと思います。

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さらに、エアサイクル工法によって快適さと建物の長寿命もプラスされていて、注文住宅よりも安い価格で提供できるところがミソです。建築場所は東京都あきる野市でやや遠いのですが、8月末に着工して2月完成予定なので、これから現場見学会で実物を確かめることもできます。
興味のある方は、エアサイクルのホームページ<木-Lism>もご覧ください。

岸 未希亜

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