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2014.12.16 / 建築と住まいの話

町田S邸 完成見学会の見どころ

今週末に開催する「町田市S邸」の見どころを紹介します。

数年前、ご近所で当社の建築現場を目の当たりにして以来、密かに当社に注目してくださっていたお施主様との家づくりでした。
まだ小さい2人のお子様を子育て中のご夫婦は、共働きということもあり、「リビングを中心にほとんど1階で生活する」というお考えでした。そのライフスタイルを反映し、2階でも屋外のデッキでも、どこにいてもリビングとつながるような家にしたので、タイトルは「大きく広がるデッキリビングの家」です。

1階はリビング、ダイニング、書斎コーナーを合わせて15帖。これに4.5帖のキッチンも加わり、襖を開ければ4.5帖の和室もリビングに取り込まれます。数字だけを見ても全体で24帖はありますが、実際に身を置くと数字以上の大きな広がりを感じます。

和室は、襖を引き込むことでリビングとの連続性が高まります。

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親や友人に泊まってもらえる客間はいつの時代も必要ですが、普段も使いやすい部屋にしておくことは重要です。リビングとの間仕切りになる襖を引き込めるようにしておけば、リビングの一部としても使えますし、南北に風の流れをつくる上でも有効です。ここでは、間仕切りの欄間に壁をつくらなかったことで、リビングとの一体感がより増しています。

リビングとつながるウッドデッキもこの家の魅力です。

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友人を招いてのホームパーティーを想定した6帖のウッドデッキは、リビングの床が連続したようスペースです。来客が玄関から直にデッキに出られる工夫があるのですが、それは現地を見てのお楽しみです。
敷地の南東角にあるデッキは、自らの外壁で囲われているため居心地が良く、空の下のリビングとして活用される予定です。

そして、吹抜けが2階と1階を立体的につないでいます。

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家の中央付近に4帖分の吹抜けがあり、さらに2階は主寝室、納戸、トイレだけを区切って、残りはオープンな空間にしました。キッズスペースと吹抜けを合わせた約15帖の広い空間は、1階と立体的に繋がっているので、常に家族を身近に感じられます。

東側道路は敷地より下がった坂道になっています。さらに道路の反対側が畑になっていて視界が開けているため、1階リビングも2階キッズスペースも、東側の窓を大きく取りました。

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特別な景色が広がっている訳ではありませんが、視線の抜けによって、朝から気持ちよく一日が始まることでしょう。

延床面積31.5坪と聞くと、やや小さな家をイメージされるかもしれませんが、この家を見れば31.5坪の広さに驚くことは間違いありません。数字だけでは量れない「広がり間取り」の豊かな空間を、ぜひご自分の目で確かめてみてください。

岸 未希亜

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