今週末に開催する「町田市H邸」の見どころを写真で紹介します。
建て主はたいへん勉強熱心な方で、構造や断熱といった基本性能からデザインに至るまで、あらゆる部分にこちらが驚くほどのエネルギーを注がれました。こだわりが幾つもあるのでタイトルを決めるのは難しかったのですが、竣工した家を見て「自然光の美しい障子の家」だと感じました。
イベントチラシにも使ったカットです。ダイニングテーブル上の照明 [Toldbod(louis poulsen)]しか灯していませんが、障子を通した柔らかな光が明るく心地よい空間です。
障子だけでなくガラス戸も引き込まれます。開口部が天井いっぱいまであるため、視線の抜けや開放感も抜群です。障子等の敷居を床から30cm上げているので、ベンチのようにも使えます。
家族が自然にふれ合えるよう、吹抜に面してスタディコーナーを設けました。ここも障子を通した光が明るく、子供たちの勉強もはかどりそうです。
和室の障子は竪桟の本数が多めの「縦組障子」です。正面にある肘掛窓の障子は、右側の障子と横桟の高さを揃え、吊押入の襖紙とも高さを揃えてあります。
外壁には「焼杉」を張っています。「焼杉」は杉板を焼いて耐久性を高めたもので、昔の家でも使われている素朴な仕上げですが、きりっと引き締まった外観がとても印象的です。
外観を除いて、全て障子の写っている写真を集めてみましたが、障子以外にも様々な見どころのあるお住まいです。ぜひご自分の目で確かめてみてください。
岸 未希亜