9月下旬に完成した建物で、動的耐震診断というものを行いました。
こちらは2階に設置した起振機で、小さな地震を起こし、周辺に配置された6ヶ所の計測器で2階の揺れを計測することで、震度いくつまでの地震に対して安全かを推測するシステムです。
建物全体の硬さと、建物の硬さのバランスが良くわかります。
計算ではなく、実際に揺らして、測定するところがこの診断のポイントです。
いままでも、数年おきに行ってきましたが、今回は新企画住宅のロコハウスの強度を、実際に確認しておきたいということで、アースハウスとロコハウスの2棟の計測を行い、先日計測結果の報告書ができてきました。
計測の結果は、
「両物件とも、X方向Y方向ともに、震度7クラスの地震まで損傷の可能性が低い、非常に良好な結果となっております。
①建物の硬さを表す指標となる固有振動数が、硬い建物の目安である5.0Hzを大きく上回っています。
②揺れやすい部分については、両物件とも際だって揺れやすい部分は無く、偏心度合いは非常に小さいことが予想されます。」
若干、アースハウスの物件の方が、良い結果になっていますが、こちらは、ロコハウスとアースハウスという違いではなく、吹抜けの大きさなどのプランや耐震璧量による違いと思われます。
いずれにしても、両物件とも、非常に良い結果がでています。
当社では、全棟、許容応力度計算のしっかりした構造計算を行い、構造を確認していますが、実際の建物も強いということが今回も実証されました。
十分な耐力壁量や骨太な木組み、大工のしっかりとした仕事、それらの要素が、しっかりと組み合わされて、大きな地震にも耐え得る強い建物ができていると考えています。
高橋郁夫