先月、鎌倉市で建てた家の2年点検に同行できなかったので、別日に伺うことにしたところ、ちょうど造園屋さんが入る日に訪問することに。庭のお手入れを見学することは滅多に無いので、「庭仕事でブログを書ける」と思ったのは言うまでもありません(笑)

庭・アプローチを手掛けたのは「庭・ふじ木」の藤木さんです。木や石が好きな人、緑豊かな庭を眺めて暮らしたい人にご紹介している造園家で、当社HPの完成事例に出ている家の半分以上を施工しています。自然石を使ったアプローチ、石垣(石積み)の土留めは住宅街でも目を惹きますし、日本庭園にも精通しているので、茶室に必須な露地に関しても、すっかり頼りにしています。


外構の1期工事を行った1年目に建物・庭の撮影を行い、ホームページにもアップされていますが、2期工事で南庭のボリュームが増しているので、庭だけの再撮影が必要かもしれないと思いました。

茶室から見た景色はこんな感じです。基本的には家の中から見ることを前提に造園されているので、剪定作業も室内からの景色を意識するそうです。

藤木さんに庭のお手入れの基本的な作業を聞きました。
まずは「庭木の剪定・整姿」です。不要な枝や混みあった枝を整理し、枯れ枝を取り除くことによって風通しが良くなり、病害虫の予防にもなるそうです。樹下の山野草や苔の種類によって、日当たりを良くする必要がある場所は枝葉を少なめにし、日影が必要な所は枝葉を多めに残します。

次に「雑草を抜く」作業。山野草や苔に悪影響のある草を抜いたり、増え過ぎた草を整理します。これは建て主が自らできる作業でもあるので、皆さんもやっていると思います。
そして「害虫の駆除」や「肥料や薬剤の地中散布」です。前者は病気や害虫が発生したら手で取り除いたり、必要に応じて薬剤散布も行います。後者は花や実を付ける植物を中心に肥料を与えます。病害虫予防の薬剤を混ぜて与えることもあるそうです。

こちらの家は庭が広く、苔も植えてあるので「庭全体の掃除」にも手が掛かります。切った枝や抜いた草、多過ぎる落ち葉などを掃除するのですが、苔の上や砂利の中の落ち葉を掃除するのは大変だそうです。

さらに、この家は露地の背景に長い清水垣(竹垣)が立っています。竹垣は時間が経ってくると傷んだ棕櫚縄(しゅろなわ:竹垣を結ぶ縄)や腐った竹の交換も必要になります。

玄関前の剪定作業では、傾いた樹木を竹の支柱で支える作業をしていました。藤木さんと一緒に作業しているのは、昨年の春から庭・ふじ木で勉強中の野口さんです。まだまだ修行中の見習い職人とのことです。

10時になると職人さんは休憩に入ります。濡れ縁に腰掛けて、建て主が淹れてくれたコーヒーをいただく所を撮影。私は室内(茶室)側でコーヒーをいただき、建て主と一緒に庭の話や雑談で盛り上がりました。
近年は雑木を中心とした庭づくりが多いので、小まめに手入れをする必要は無いですし、建て主自らの手で管理することも不可能ではありません。それでも、手入れの行き届いた庭を眺めるのは良いものです。
この日、庭師に手入れをしてもらいながら、自分でできる手入れの仕方を教わり、朝から一緒に手を動かしていた建て主。蝶の採集が趣味で木や植物も大好きな建て主は、庭仕事を心から楽しんでいるようです。
岸 未希亜
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