高校スポーツの頂点を決めるのは「全国高等学校総合体育大会」、通称インターハイ(全国高校総体)ですが、インターハイ以外の全国大会と言えば「高校野球」あるいはその代名詞である「甲子園」が有名ですね。インターハイに野球という種目が無いことと、朝日新聞の後援やNHKが全試合を放送していることもあって、「甲子園」は多くの日本人が知っている特別なイベントです。
他にもインターハイ以外に大きな大会のある高校スポーツは幾つかあります。サッカーはインターハイの他に、正月に全国大会が行われる「高校サッカー選手権」があるのをご存知でしょうか?
日本テレビ系列で多くの試合が放送されるため、インターハイよりも知名度があり、サッカー少年だった私も小学生の時からテレビで見ていました。インターネットの無い時代、小6と中2の時に全国大会に神奈川県代表として出場した鎌倉高校が、サッカー少年の進学先になったことは必然と言えます(笑)

先週、選手権神奈川県予選の準々決勝があり、ベスト8に残った8校が準決勝進出を懸けて戦う4試合が2会場(綾瀬市民スポーツセンター/アサンテスポーツパーク)で行われました。
・桐光学園(第1シード:総体代表)VS 三浦学苑(第4シード:総体予選ベスト16)
・川崎市立橘(第2シード:総体予選3位)VS 湘南学院(第4シード:総体予選ベスト16)
・日大藤沢(第2シード:総体予選3位)VS 相洋(第3シード:総体予選ベスト8)
・桐蔭学園(第1シード:総体代表)VS 慶應義塾(第3シード:総体予選ベスト8)
6月に行われたインターハイの県予選結果でシード順が決まり、強豪校が順当に勝ち上がってきます。左側の4校がインターハイ予選のベスト4で、特に桐光学園、日大藤沢、桐蔭学園は関東リーグに所属し、普段から市立船橋や町田ゼルビアユースといった強豪チームと対戦している「神奈川3強」です。
「アサンテスポーツパーク」は藤沢市善行にある神奈川県立スポーツセンターのことで、用事があって休みを取っていたこともあり、家から近いので見に行ってみました。

第一試合は桐蔭学園VS慶應義塾。善行の陸上競技場にはスコアボードが無く、後半途中から見ている私にはスコアが分かりません(笑)
前述の通り桐蔭学園は関東リーグ1部に所属し、インターハイでも全国ベスト8になった県内トップの実力があります。ボール支配時間も長いし、漠然と桐蔭学園がリードしているのかなと見ていました。
しかし終盤、慶應義塾がコーナーキックをショートコーナーにして時間稼ぎを始めたので、どうやら慶應が勝っているようだ・・・と。ところが、残り時間も短くなった最終盤に桐蔭学園が同点(恐らく)に追いつき、バックスタンドで応援していたチームメイトがトラックに降りて喜びを爆発させました。

桐蔭学園は技術が高くてボール保持率も高いのですが、攻撃が右サイドに偏重していて、相手からすると守りやすい印象を受けました。慶應義塾はボールを奪ってから縦に早くボールを動かし、セットプレーも強みにしているようでした。

結果は後で知りましたが、前半は慶應が2-1でリードし、後半に桐蔭が2点を入れて3-3の同点になっていたそうです。そして10分ハーフの延長戦が行われましたが決着はつかず、PK戦で勝敗を決することになりました。


先攻の桐蔭学園、後攻の慶應義塾とも2人目まで決めた後、桐蔭の3人目がゴールの上へ外してしまいました。
PK戦というのは本当に嫌なものです。「決めて当たり前」「外したら負け」というプレッシャーとの戦いで、技術力2割/精神力8割ではないかと感じるほどです。高校生にとっては人生最大の試練かもしれません。


慶應が決めた後の桐蔭の4人目も右ポストに当てて外してしまい、直後に慶應の4人目が決めてPK4-2で慶應義塾が準決勝進出を決めました。桐蔭学園の敗戦は波乱でしたが、慶應は雨という悪条件も味方にして、狙い通りのアップセット(番狂わせ)を演じました。

それを見て、自分が高校3年生の夏にインターハイ神奈川県予選準決勝で、この桐蔭学園に挑んで0-1で敗れた記憶が蘇りました。桐蔭学園は自分たちの代から選手を集め始めたので、3年生になる1989年から県内で無敵となっていました。春の関東大会予選を勝って神奈川代表になり、関東大会でも優勝している関東最強チームで、鎌倉高校は守りに徹して1-0で勝つための戦いを選び、それでも敗れてしまいました。
その時の対戦相手には、長谷部茂利(川崎フロンタール監督)や林健太郎(ガイナーレ鳥取監督)など、後にプロ選手やコーチ、監督として活躍する人ばかり。私と中学校の同級生でもある八城君が現在の桐蔭学園サッカー部監督です。
試合後に声を掛けようと思っていましたが、桐蔭が負けてしまったので声掛けは止めておきました。

準決勝の対戦カードはこちら。11/3に川崎市のとどろきスタジアムで試合があります。
・桐光学園(関東2部)VS 川崎市立橘(神奈川1部)
・日大藤沢(関東2部)VS 慶應義塾(神奈川2部)
市立橘は公立高校ですが、スポーツ科があって各種スポーツの強豪校。公立高校で神奈川県1部と2部に所属する学校は他にありません。慶應義塾とともに桐光学園、日大藤沢の牙城に挑みます。
そして決勝戦は11/8にニッパツ三ツ沢球技場で行われます。今年の神奈川県代表はどこになるでしょう?
岸 未希亜
