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2025.05.07 / 建築と住まいの話

改訂作業のためのGW

今年のゴールデンウイーク(以下GW)は、長い人は4月26日(土)からの11連休、あるいは26日~29日、5月3日~6日のダブル4連休という人もいたでしょうか?
当社も今年は4月30日~5月8日までの9連休を取らせていただきましたが、私は全く休めない日々を送っていました。と言うのも、仕事とは別のミッションを遂行していたからです。

2018年(平成30年)2月にエクスナレッジから出版した「最高に分かりやすい住宅の間取り教室」という本があります。神奈川エコハウスに入社してから7年ほど経った2017年に執筆を開始し、約1年がかりで書き上げた木造住宅の設計ノウハウを記した本です。

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主なターゲットは、住宅設計を始めたばかりの初心者や学生、あるいはキャリアはあっても改めて住宅設計を学びたいという方々でした。そして、これから家づくりを始める方々、中でも間取りや住宅設計に関心のある方には興味を持ってもらえる内容なので、この本を通して私や神奈川エコハウスのことを知っていただき、家づくりを依頼してくださった方も何名かいました。また、この本を読み込んで打合せに臨まれた方には、「岸さんの考え方が詰まっていて、安心してお願いできる」と言われたこともあります。

「この本の在庫が少なくなったので増刷することになります」という連絡を編集者からもらったのは昨年3月のこと。その時点で出版から6年経っていたので、増刷にあたって内容を一部改訂しましょうか、という話をいただきました。

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それで先ずは、どこを改訂するか、何を加筆するか、どの写真や図を入れ替えるか等を検討しました。その次は入れ替える写真や図のセレクト、キャプションや解説の書き替え、新たな原稿の作成を行います。

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私は普遍的な住宅の設計を心掛けているので、基本的には流行に左右されることは無いのですが、一方で時代の流れを無視することはできません。新型コロナウイルスが流行した2020年以後はリモートワークが増えたり、SNSで様々な情報が集められる時代に対応する場面も多くなりました。

仕事が終わってから、そして休みの水曜日を利用しての作業になりますが、本業が忙しかったのでなかなか改訂作業の時間を確保できず、昨年8月にひと通りの内容をまとめ、11月に最終原稿を書いて送りました。

ところがその後、出版社からの連絡が途絶えます。「改訂の話は無くなったのかな?」と悶々とした気持ちを抱えつつも、本業が忙しくなっていて編集作業までは抱え込めない、と改訂の件は放置していました(笑)
その間、出版社の方がかなり忙しくなっていたそうで、3月下旬に作業再開の連絡があり、4月下旬に修正された原稿(誌面)が送られてきました。初版はA4版でしたが、改訂後はA5版になるそうで、レイアウトも一から組み直しとなっています。

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恥ずかしながら、初版は誤植も多く、不完全な図版が掲載されていたりしました。出版後すぐにそれらに気付いたので、早く修正したいと思っていましたが、増刷されるまではできません。
漸くその機会が訪れたので、GWが潰れようが嬉々として編集作業に没頭中です(笑)
まだもう少し時間がかかりますが、改訂版が出版されるのをお楽しみに。

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GW中にちょっと遠出したのが極楽寺駅。「続・続・最後から二番目の恋」の長倉和平(中井貴一)にも吉野千秋(小泉今日子)にも会えなかったのが心残りです。

岸 未希亜

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