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2020.05.25 / 建築と住まいの話

絶景と暮らす傾斜地の家 後篇

2019年8月の「刻み」を皮切りに、9月に着工した現場は、8ヶ月弱の工期で完成を迎えました。本当の「完成」はまだ少し先ですが、今回は竣工時の写真を披露します。

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土地の平らな部分を建物の2階レベルに設定しているため、小さなブリッジを渡ると2階中央に玄関があります。手前に写っているアスファルトは解体され、現在、アプローチと前庭を造っています。外構工事は「庭・ふじ木」が担当していますが、2ヶ月余りかけて素敵な庭が出来上がる予定です。
引戸を引いて玄関へ。そしてリビングに入ると・・・、大空間と大きな窓に迎えられます。

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寄棟屋根の形状が現われた桧板張りの天井、その下には松の曲がり梁を使った迫力満点の小屋組み。床はタモ材の無垢フローリング、アイランドシンクを含む家具造りのキッチンは栗材。銀杏の一枚板を使った大きなダイニングテーブルも、家具職人の手造りです。
そして組子障子・ガラス戸・網戸・雨戸を重ね使いした開口部を全開すると、絶景が広がります。

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開口部がフルオープンになる2階ベランダは、部屋の延長に感じられるとともに、空中に跳ね出す浮遊感もあって、開放感あふれる青空下のリビングです。

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1階にある寝室と客室は、杉中杢板の目透かし張り天井で和の雰囲気に。開口部には障子と木製ルーバーを重ね使いし、採光・通風・眺望を調整することができます。

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有田焼の洗面ボウルを用いた2階洗面台は、漆塗り風の黒いカウンターと舞良戸を組み合わせ、トイレまで含めて和のテイストにまとめました。建築照明もスッキリして綺麗です。ガラス間仕切りのシャワールームは、一転してモダンテイスト。窓から眺望も楽しめます。

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バスルームもガラス間仕切りで洗面室と一体空間になっており、ホテルの水回り空間のように広々としています。私も空っぽの浴槽に入ってみましたが、窓から望む景色は格別でした。

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1階にも軒の深いベランダ(デッキ)があるので、外に出て新鮮な空気を吸ったり、椅子に座って寛ぐことができます。2階には少し及びませんが、それでも十分な絶景を味わえます。

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神奈川エコハウスの「アースハウス」は、住む人の健康と建物の長寿命を念頭に、大工や職人の技術力を駆使して、地元の素材や自然素材を美しいデザインに昇華させた住宅です。敷地、要望、予算に応じて一つ一つ考えて行くため、時には今までにない新しいものも生まれます。この「絶景と暮らす傾斜地の家」も、「アースハウス」の新しい一面を見せることができたのではないでしょうか。
こうして振り返ってみて、注文してくださったクライアント、大工をはじめとしたクラフトマンたち、その他多くのスタッフ・関係者の方々に心から感謝するとともに、次回作への意欲が沸いてきました(笑)

岸 未希亜

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創業から48年の実績。自然素材を使った健康住宅で地域に根ざす工務店
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