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2018.04.10 / 建築と住まいの話

横浜・青葉区R邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「横浜市青葉区R邸」の見どころを紹介します。

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横浜市青葉区と言えば、東急田園都市線の青葉台駅やたまプラーザ駅周辺を思い浮かべ、お洒落で便利で住みやすい町という印象がありますが、この住宅もそうしたイメージに違わぬ住宅地に建っています。
建て主は、当社コンセプトハウスに来場されていましたが、物理的な距離が心理的な距離にもなって足が遠のいていたそうです。しかし「和の家」を志向されている建て主にとって、近郊の住宅会社3社から受けた提案は気に入るものではなく、約1年半ぶりに再来場され、当社で家づくりをすることになりました。

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これは建て替え前の既存家屋です。敷地は高台にあって、車通りの多い西側の道路を挟んで団地があります。外からの視線が気になるため、板塀や植栽で目隠しするのはもちろん、道路面の窓を減らして視線と西日を遮るプランにしました。また、「外観を和風に」「屋根の下に車を納めたい」という要望があり、あえて建物外形や屋根形状を複雑にしています。シンプルな箱のような家にもメリットはありますが、軒の出や屋根の重なりが日差しや雨を除ける役割を持ち、陰影のある外観をつくります。外構工事中なので、外観はまだ伏せておきますが(笑)

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親子2人で暮らす家のため、プライベート空間を充実させた大人向けの間取りが特徴です。各々に6帖の寝室と3帖のウォークインクローゼットがあり、子育て家族から見れば羨ましい限りですし、寝室から一段上がった小さな仕事部屋が、とても良い感じです。
1階には電気炉を使う茶室も設けました。茶室は3畳半という変形の小間(こま:4畳半以下の小さな茶室)で、点前畳(てまえだたみ)に炉を切る「向切り(むかいぎり)」です。「3畳半向切り」と言えば、国宝茶室「如庵」がそうですが、あのような特殊な形ではなく、どちらかと言えば「3畳向切り」の変形です。
茶道をする人にとっては、4畳半や8畳の広間が一般的なのですが、草庵茶室を思わせる小さな空間はとても魅力的で、きっと茶道仲間が押し掛けてきて、頻繁にお茶会が開かれることでしょう(笑)

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設計前に建て主から見せてもらったイメージは、和風ながら柱や梁が隠れている住宅の写真でした。そこで今回は、勾配天井も折り上げ天井も取り入れず、梁を隠して天井高を低く抑えた白い空間にしています。どこにでもありそうなシンプルな水平天井ですが、竪組障子があるだけで和の雰囲気が感じられます。
玄関内部のベンチ・手摺・飾り棚・間接照明・葦の天井も和を醸し出していて落ち着きます。そしてガラス格子戸の木製引戸が、家の顔である玄関を上品な佇まいに見せています。

当社スタンダードの「真壁」ではなく、「大壁」ながら「和」を感じさせる空間が見られます。「大人の和モダン」に興味のある方は、ぜひご覧ください。

岸 未希亜

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