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2018.03.20 / 書籍・メディア掲載

建築知識ビルダーズNo.32

先月末に発売された「建築知識ビルダーズNo.32」は「耐震等級3」の特集です。第1特集「スーパー工務店に学ぶ 地震に強い美しい間取り」の中で、神奈川エコハウスが「スーパー工務店」として取り上げられました。

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ご存知ない方も多いと思いますが、「耐震等級」とは品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)の住宅性能表示制度における耐震性能の基準です。耐震等級1は建築基準法が求めている耐震性能で、耐震等級2は等級1の1.25倍の耐震性能、耐震等級3は等級1の1.5倍の耐震性能を有しています。
「木造住宅は、なぜ耐震等級3が必要なのか」と題した巻頭特集では、2016年4月に発生した熊本地震の被害状況を見ながら、耐震性の違いを浮き彫りにしています。耐震等級1で求めている耐震性能は「倒壊防止」で、大きな地震に対して一度だけ倒壊を防いで「人命を守る」というレベルです。熊本地震のように2回目の震度7に耐えられる力は乏しく、耐震等級1では「財産としての家は守れない」と書かれています。

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神奈川エコハウスは、1995年の阪神・淡路大震災以降、耐震性の向上にも積極的に取り組み、長期優良住宅制度が始まった2009年以降に施工している住宅は、ほぼ全て耐震等級3を基準にして長期優良住宅を取得しています。
しかし一方で、耐震性を高めるために窓を小さくしたり、室内空間が小間切れのようになってしまっては、家の魅力が大きく損なわれます。室内空間の広がりや、内と外の一体感を叶えながら、耐震等級3を満たすところに難しさがあるのですが、当社は「居心地や美しさと耐震性を両立」するよう努めています。

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建築物において構造はとても重要なのですが、「住宅」だとなぜか軽く考えがちです。特に柱や梁が見えない大壁の家だと、建て主も構造のことが頭から抜けてしまうのではないでしょうか?

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