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2018.02.01 / 建築と住まいの話

鎌倉F邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「鎌倉市F邸」は、昨年11月に一度目の見学会を行っている住宅です。
当時は外構が未完成だったので、道路から見ると殺風景なところがありましたが、大寺院の門前に相応しい大和塀が姿を現し、玄関までのスロープも完成しました。

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この家のテーマは大きく分けて2つありますが、その一つはお年寄りとの同居です。
1階は玄関、居間、キッチン、寝室、そして水回りと収納で、床面積は約17坪。一人暮らしの家として、そのまま平屋で建ててもよい大きさですし、少し収納を増やせば、老夫婦二人で暮らす家にも出来そうです。
トイレは、寝室から直に入れる配置で夜の不安を解消し、洗面脱衣室はヘルパーが介助できる広さにするなど、お年寄りの暮らしを最優先に考えました。居間の一角には僅か2帖の畳スペース(仏間)があり、前の家にあった彫刻欄間と欄間障子を再利用して、昔の記憶を引き継いでいます。

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もう一つは、建設地のロケーションを活かしたゲストスペースです。
2階は夫婦のプライベート空間ですが、畳の間(寝室)の隣に8帖の板の間を並べました。襖を引き分ければ一部屋になる造りで、ゲストが大勢集まった時は、部屋をつなげて食事をすることが可能です。
また、2階からは海もよく見えるので、下屋の屋根の上に月見台(木製デッキ)を造り、2階の窓から出られるようにしました。自分たちが景色を楽しむのはもちろん、ゲストが遊びに来たくなるお住まいです。

岸 未希亜

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