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2017.12.05 / よもやま話

悲願の初優勝

先日のルヴァンカップに続き、またまたサッカーの話題で恐縮ですが、この週末に起きたドラマについて、ひとこと書かずにはいられません(笑)

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ご存知の方もいると思いますが、Jリーグ1部(J1)の優勝争いは最終節に持ち込まれていました。首位は鹿島アントラーズ(勝点71)、2位は川崎フロンターレ(勝点69)で勝点差は2。鹿島が勝てば自力で優勝を決められる他、例え鹿島が引き分けても、川崎が引き分け以下なら鹿島が優勝するという、数字の上では鹿島が有利な状況でした。
しかし川崎が勝利すると勝点は72となるため、もし鹿島が負けると勝点が下回って川崎の逆転優勝。鹿島が引き分けると勝点72で並ぶのですが、得失点差(チーム得点とチーム失点の差)22の鹿島は、得失点差34の川崎に逆転されてしまいます。

川崎の最終戦は、すでにJ2降格が決まっている大宮アルディージャとの対戦。しかもホームの等々力陸上競技場です。勝利する確率が高いのは明らかで、鹿島は引き分けも許されない状況の中、アウェイのジュビロ磐田戦に臨みます。前回の対戦ではホームで0-3の敗戦を喫している相手で、鹿島の選手に大きなプレッシャーがかかっていました。

こうして迎えた一戦は、川崎が実力を発揮して大宮に5-0で圧勝。後半の45分間は、川崎の試合よりも鹿島の結果が気になって仕方がない状況でした。鹿島は、リーグ最少失点を誇る守備の固い磐田に手を焼き、得点できないまま時間が過ぎていましたが、1点でも入れば鹿島が優勝に近付く状況は変わりません。私は仕事中だったので、その緊迫感を味わうことができませんでしたが、テレビでは両試合とも中継されていたので、同時に見られたら面白かったでしょうね。
そして遂にタイムアップの笛が鳴りました。鹿島が磐田と引き分けた結果、川崎のJ1初優勝が決まったのです!!その瞬間は食堂のテレビで見ていたのですが、中村憲剛選手がピッチに顔を埋めて泣いている光景を見て、もらい泣きしてしまいました。

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朝日新聞12月3日 朝刊より

中村選手は体も小さく遅咲きで、中央大学から川崎への入団も滑り込みだったとか。しかし入団後はチームの主力として活躍し、15年の間に監督が何度か替わったり、実力ある新しい選手が入って来ても、ポジションを譲らず川崎の中心選手であり続けました。20代後半には日本代表の常連になり、ワールドカップ・南アフリカ大会にも出場。昨年は36歳にしてJリーグ年間最優秀選手に選ばれるなど、日本でも指折りのMF(ミッドフィールダー)で、私もそのプレースタイルが好きです。
川崎はJリーグでの2位が3度、天皇杯の準優勝が1度、リーグ杯(ルヴァンカップ)の準優勝が4度。優勝を逃し続けて「シルバーコレクター」と揶揄されましたが、その呪縛を振り払っての戴冠は感動的でした。「このままタイトルを取れずに辞めるのかと思った」と苦しい心の内を吐露した中村選手。彼が現役を引退する前に優勝できたことは良かったですし、心から「おめでとう」と言いたいです。

岸 未希亜

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