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2016.12.21 / 建築と住まいの話

雑誌掲載のお知らせ2

現在、書店に並んでいる「Home & Decor Vol.2(ホームアンドデコール)」は「湘南の家」特集です。前号に続き、当社で建築した住宅が掲載されました。

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今年の7月に完成見学会を行った住宅なので、ブログでも「見どころ」を紹介しました。最大の特徴は平面が「くの字」になっていること、そして平屋であることです。また、当社では珍しい濃色の外壁と「寄棟屋根」になっている点は、外観上の大きな特徴です。寄棟は、小屋組みを室内に現わすことや、エアサイクル工法には不向きなため、普段はあまり採用しませんが、プロポーションの美しい平屋との相性は良く、軒が水平に回る姿には風格が感じられます。

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当初から建て主の希望は平屋で、他社で進めてきたプランも見せてもらいましたが、敷地に立ってみた時、方位や周囲の家との関係から、オーソドックスな長方形のプランがしっくり来ない感じがありました。
そこで平面を「くの字」に折った建物を提案した訳ですが、日当たりを良くしたり、隣家からの視線を逃がす目的以外にも、斜めに折れる空間の広がりと一体感には絶妙なものがあります。

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玄関からLDKに足を踏み入れると、奥行きと立体感のある空間に目が奪われますが、ステンレス製のアイランドキッチンも大きな存在感を放っています。これも建て主が初めから望んでいたもので、開放性の高いこの空間によく合っています。ダイニングテーブルは、樟(くす)の1枚板を使った逸品。家具屋さんが脚を造って丁寧に仕上げた、この世に一つしかないテーブルです。

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裸足での生活、床に座る生活を好まれる奥様の希望で、リビングには縁の無い目積畳を埋め込んでいます。隣には小上がりの和室があって、腰掛けるのにも便利な、ちょっと変わった「続き間」になりました。

「建物完成の打ち上げをしましょう」と建て主から言われていたのですが、なかなか予定を合わせることができず、先日ようやく実現しました。大工の千葉さん、庭師の藤木さん、現場監督の伊藤、そして設計の私と私の家族がお伺いして、大勢で食卓を囲みました。

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皿がいくらでも並ぶため、改めてテーブルが大きいことを実感します(笑) そして、来客が大勢いても全員収容できるので、畳のリビングはホームパーティーに打ってつけだと思いました(笑)

この住宅は、<敷地になじむ「くの字」の家>として、近日中にホームページの「事例紹介」に加わります。お楽しみに。

岸 未希亜

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