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2016.02.02 / 建築と住まいの話

森みわさん 省エネ住宅セミナー開催

当社が幹事会社となっている地域型住宅のグループ「湘南プレミアハウス」主催の講演会が、1月23日に行われました。テーマは「健康X快適Xエコをかなえる世界基準の省エネ住宅」講師は、最近注目の建築家 森みわさんです。
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森さんは、環境先進国ドイツやアイルランドの建築事務所で省エネ施設やパッシブハウスの建築に携わり、帰国後はその経験を元に、日本の環境に適した省エネ住宅の建築やリフォームを実践中です。
鎌倉商工会議所のホールで行われ、一般の聴講者と関係者で70名ほどの参加がありました。パッシブハウス、ゼロエネといった言葉も徐々に一般の方に浸透してきて、みなさんの関心の高さが伺えました。

講演では、環境面から、今省エネに取り組む必要性、そして、ドイツをはじめヨーロッパ諸国の省エネに対する取り組み方のすごさを語っていました。例えば、5年後にこうすると目標を決めたら、国を挙げて徹底的にやりきるそうです。
そして、パッシブ性能を高めることは、省エネになって経済的なメリットもでるし、健康面や快適性の面でも、大きな違いがあることをデータも交えながら説明されました。

講演で気になったキーワードは「ネガワット」、ネガ=マイナス、ワット=電気、つまりマイナスの電気を作るということ、パッシブ性能を高めて省エネすることは、太陽光発電でプラスのエネルギーを作ることと、まったく同じ効果ということです。「ネガワット」とかっこ良さげな名前が付くと、一般の人もイメージしやすい気がします。
そして、断熱、日射調整、通風などパッシブデザインを駆使して、建物本体の性能を高めることが、太陽光発電を載せること以上に大切なことを一般の人にもわかりやすく話されていました。

そして、もう一つ大切なキーワードとして「足るを知る」。
森さんは、決して我慢して省エネしてくださいと言っていません。ほどほどのところで、隣の家のこと、近くの環境のこと、遠く離れた人のこと、少し考えてあげる気持ちが大切だと、
それがないと単なる「エゴハウス」で、本当の「エコハウス」とは呼べませんと言っていました。
「足るを知る」その気持ちを自然と持ってもらえるような家づくりが、もっとできるといいと思います。
高橋
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