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2014.08.17 / 建築と住まいの話

ゼロエネ補助金 採択になりました。

 先日 平成26年度のゼロ・エネルギー化推進事業の採択結果が発表されました。
今回の提案は1軒でしたが無事採択となり、補助金をいただけることになりました。
かなりハイスペックな提案としていたので、採択されないことはないだろうと思っていましたが、結果がでるまでは少し不安でした。早速、お施主様にも良い報告ができました。

 今回は、昨年より提案件数が減っていますが、エネルギー計算の方法が変わったことも影響しています。実はいま、省エネ・断熱計算においては、大きな変換期にあり、新しい省エネ基準はすでに昨年からスタートしているのです。ただし、今は移行期にあり、昔の基準で計算してもいいということになっているので、大騒ぎにはなっていないのです。しかし、来年の4月からは、新基準1本に変わります。長期優良住宅の認定を受けたりする場合、新基準で計算することになります。

今回のゼロエネ提案では、新省エネ基準で計算することを推奨するという条件もついていたため、難しいと感じた会社もあったかもしれません。新基準の一番の違いは、「一次エネルギー消費量」という指標が、加わったことです。「一次エネルギー消費量」とは、簡単にいうと石炭、石油、天然ガスなど自然界にある状態のエネルギーをどれだけ使っているかということです。電気は一次エネルギーからできた二次エネルギーということになり、電気の消費が少なくても、電気を作るためにたくさん一次エネルギーを使っていると、省エネとは言えなくなるので、大元の一次エネルギーで比較しましょうということです。
また、断熱性能だけでなく、設備も含めて評価することで、家全体のエネルギー消費を比較できるようになります。車はリッター何キロといったわかりやすい比較ができますが、家も燃費の良さが比較できるようになります。

 一次エネルギー消費量をベースに、認定低炭素住宅、ゼロエネ住宅、更にはLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅の基準が決められているので、これからの省エネ住宅には欠かすことができない指標なのです。この指標で検討すると、いろいろな要素の中で、何を改善するとどれくらい影響があるか分かるので、提案する方も検討しやすくなります。さらにレベルを上げて、良い提案やわかりやすい提案ができるように、使いこなしたいと思います。

高橋
 

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