こだわりと技術

住まいの性能

住む人の安全と快適を担保し、住まいをこれからの社会の資産とするために、私たちは基本性能を大切にしています。
性能スローガンとして、「C1.G2.T3 for SDGs」を掲げ、
気密はC値=1.0以下、断熱はHEAT20 G2グレード、許容応力度計算による耐震等級3を推奨しています。

健康性能 住む人の健康にこだわる

住む人の健康を守るために、有害な化学物質の使用を極力抑えることができるよう、素材選びは慎重に行っています。自然素材を基本とし、特に内装には無垢の木や漆喰、珪藻土などを用いることで、調湿効果や防虫効果、抗菌効果など、自然素材の持つさまざまな効果も発揮されます。また、十分な換気能力を確保することで、室内の空気の質を担保することも重要です。

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健康を守るために自然素材を使用

木組みを造る構造材、下地材、床材、窓枠、造作家具も無垢材を基本としています。さらに建具も無垢材を使用したオリジナルを使用。内装はLDや寝室、子供室などメイン部屋は漆喰塗りを標準仕様としています。汚れが付きやすい玄関、トイレなどはエコクロスをでんぷんのりで施工しています。接着剤や下地の素材にも細やかな配慮を怠りません。

換気方式

弊社では第3種換気を標準としています。第3種は自然給気とファンを使った機械排気を組み合わせるシンプルな構成です。C値1.0以下として気密性能を確保することで、想定する換気能力を発揮することができます。イニシャルコスト・ランニングコスト、メンテナンス等を考慮し、第3種換気を標準としていますが、ご希望の方には熱交換型の第1種換気(ダクトレス・セントラル)も対応可能です。

標準仕様の家に対して詳細な空気環境測定を実施

法律でも化学物質に対する規制がありますが、対象はあくまでも限定的な物質についてのみです。私たちは、実際に標準仕様で建てた家に対し、揮発性有機化合物50物質についての定期的な濃度測定をすることでより高いレベルで安全性の確認を行っています。

耐震性能 骨太な構造で耐震性を高め、構造計算で安全を裏付ける

建物の安全性を支える上で最も大切なのは耐震性能。
特に木組みの家を造る場合、柱・ 梁の組み方、構造壁の配置などが重要になってきます。一般的に木組みの伏図はプレカット業者に依頼する会社がほとんどですが、神奈川エコハウスでは、設計者が責任をもって作成し、構造計算で耐震性能の裏付けを行っています。

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ひと回り大きな部材を使い骨太で安心な構造体

土台・柱・梁の主要な構造材から間柱・筋交いなどの補助部材まで、全体的に骨太な造りになっています。

一般的寸法 当社基準
土台 105 × 105 120 × 120 ヒノキ
105 × 105 120 × 120 ヒノキ(スギ)
通柱 105 × 105 150 × 150 ヒノキ(スギ)
幅105
高さ120〜240
幅120
高さ150〜360
スギ
筋交い 90 × 45 105 × 45 ヒノキ(スギ)
垂木 60 × 45 90 × 45 スギ
間柱 幅30 幅45 ヒノキ(スギ)※
※シロアリ対策として1階の外周部はヒノキを使用

詳細な構造計算に基づき「耐震等級3」を基本に設計する

法律上、2階建ての木造住宅では詳細な構造計算は必要とされていないため、壁量計算などの簡易的な確認のみで済ませる会社が多いのが実情です。しかし、私たちは、より確実かつ安全な耐震性能を実現するために「許容応力度計算」という大きなビルなどでも用いられる構造計算を実施。
「耐震等級3」を基本とした設計を行っています。

杉ムク板で壁に負けない強い床を造る

構造を強くするためには、筋交いや耐力面材により補強した耐力壁を多く配置する必要があります。しかし、それに伴い床の強度も上げなければ、壁で受け止めた力が床に伝わった際に、床から壊れます。私たちは床強度が計算できる杉ムク板のパネルで「剛床」と呼ばれる強い床を造っています。

木の収縮が起きても緩まない金物を使う

木は乾燥した材料を使用しても、さらに乾燥が進むと収縮することがあります。そのため、構造材には収縮(木やせ)に追従して緩まないナットを使用して金物補強を施しています。壁の中に隠れて見えなくなる部分だからこそ、高価でも安心できる部材を使用しています。

構造計算により金物の配置を決定し、現場で全箇所を確認する

大地震の縦揺れに対抗するホールダウン金物など、木造住宅の弱点は金物を使用して補強しています。建物の部位によって、かかる力も異なるため、構造計算に基づいて金物の配置と種類を決定。現場の検査で全箇所を確認し、さらに外部の検査機関の検査も受け、万全のチェックを行います。

地中梁を使用することで間仕切りのないオープンなベタ基礎を実現

最近ではベタ基礎が多くなっていますが、私たちのベタ基礎は一般的な内部の壁の立上りをなくした独立型のベタ基礎です。地中梁を床下に掘り下げる形で配置して構造を強化し、配筋まで構造計算で確認します。通気性、点検等のメンテナンス性にとても優れた基礎構造となっています。

基礎コンクリートの強度から安全性と耐久性を高める

一般的に、基礎コンクリートは設計基準強度として21N/mm²が使用されますが、私たちは27N/mm²を基本とし、これに品質のばらつきを考慮して+3、温度条件によりさらに+3〜6をプラス。冬季には36N/mm²で施工します。コンクリートの強度は耐久性に大きく関わるため、100年は安心できる品質設定です。

万全を期して制振装置を採用(オプション)

地震対策の基本は建物の強度を高めて揺れに対応すること。「耐震等級3」であれば、大地震でも簡単に壊れることはありません。しかし、建主がさらに上の安全性を求める場合には、制振装置の採用をお勧めしています。制振装置とは、その名の通り、地震の揺れを吸収し、建物への負荷を抑制する装置。条件によりますが、半分近くまで低減する効果があります。

耐久性能 家を長持ちさせるための対策は怠らない

家を長持ちさせるためには、白蟻対策、結露対策、カビ対策、漏水対策などの対策が必要とされます。また、設計基準や現場の納まりを適切に定める。現場での施工を確実に行う。現場の確認を確実に行う……といった工程を徹底することも必要不可欠。神奈川エコハウスでは、全てのお客様に長持ちする家をご提供できるよう、これらの対策を徹底しています。

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薬剤を使用しない白蟻対策

私たちは、長年健康のために強い薬品系の防蟻材を使用しない白蟻対策を行っています。土台・大引だけではなく、1階外周部は間柱・筋交いなど補強部材まで白蟻に強いヒノキ材を使用。木材の乾燥状態を保つ、物理的なガードで白蟻の侵入を防ぐことで対策可能です。

安全で長持ちするホウ酸系の防蟻材「エコボロン」(オプション)

標準仕様の強い薬剤を使わない防蟻対策だけでも、長期優良住宅の基準はクリアできますが、湿気が多い場所に家を建てる場合や、白蟻が特に心配だという建主には、ご希望によりホウ酸系の防蟻材「エコボロン」をお勧めしています。ホウ酸塩は安全性の高い無機鉱物で、揮発しないため持続性の高い効果が期待できます。

建物と人の健康に直結する結露対策とカビ対策

建物の大敵である結露。中でも特に危険なのは壁内部の結露です。見えないところで木材を腐らせる腐朽菌が繁殖し、カビが発生すれば住む人の健康にも悪影響を及ぼします。私たちは、耐熱性・気密性の高い施工と、自然素材が持つ吸放湿性能を組み合わせ、壁体内結露と室内結露が非常に起きにくい造りとしています。

外張り断熱「エアサイクル工法」で耐久性をアップ

エアサイクル工法は、床下と天井裏に換気口を設け、温度差を利用して壁の中を空気が循環するシステムです。エアサイクル効果により温度・湿度の調節や、結露を防止し、木材の乾燥状態を保ちます。住む人の快適性と建物の長寿命化につながる工法です。
詳しくはエアサイクル工法のホームページへ
http://www.aircycle.co.jp/

防水、漏水対策は材料の選択と丁寧な施工が肝心

見えなくなる部分は、メンテナンスが簡単にできなくなる部分です。特に雨水の侵入に対しては、適正な材料選択と丁寧な施工が求められます。サッシ廻りには専用の防水部材、外壁の貫通部にはブチル系の防水テープ、屋根下地はゴムアスファルト系の止水性が高いルーフィングを使用するなど、お金をかけてでも将来的な品質を確保します。

検査を徹底、記録に残し、現場写真帳をお渡しします

基礎検査、上棟検査、金物検査、防水検査、断熱検査、仕上検査など、各工程に合わせt社内または外部機関による検査・チェックを徹底して行い、写真に記録しています。施主との検査・確認も配置確認、上棟確認、木工中間確認、木工完了確認、完成確認など、各工程合わせて行います。また、工事の記録は最後に工事写真帳としてお渡ししています。

断熱性能 性能を高め、健康と心地よさを追求する

断熱性能は、住む人の快適さや健康に大きな影響があり、重要視するポイントです。私たちは35年以上前から外張り断熱工法(エアサイクル工法)を採用、他社に先んじて高断熱・高気密かつ通気を活かした健康住宅を提供してきました。技術者集団として、その実績・ノウハウを活かし、さらに上質かつ健康的な住み心地を追求しています。

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家全体に温度差の少ない環境を実現する外張り断熱工法

断熱は充填断熱と外張り断熱があり、断熱性・気密性・施工性の面から外張り断熱をお勧めしています。ボード状の断熱材で、木造の骨組みを完全に外から覆うため、施工はシンプルかつ、断熱や気密の弱点ができにくい方法です。燃焼時のガス、外壁材の垂れ下がり、白蟻被害など、一般的に弱点と言われる部分は対策済みです。

弊社で35年以上の実績を持つ外張り断熱「エアサイクル工法」

エアサイクル工法は、外張り断熱の改良工法。高断熱・高気密の外張り断熱に壁の中の空気循環をプラス。換気口の開閉により、夏モードと冬モードを季節に合わせて切り替え、空気の流れを調整します。太陽熱や地熱などを利用し、なるべくエアコンに頼らないパッシブな工法です。
詳しくはエアサイクル工法のホームページへ
http://www.aircycle.co.jp/

屋根断熱で小屋裏空間を有効活用

屋根面の断熱は、従来の天井に断熱材を載せる天井断熱と、屋根面で断熱する屋根断熱があります。天井断熱の小屋裏は非常に熱くなりますが、私たちは屋根断熱+屋根面の通気層を使った排熱効果で建物内への熱の侵入をブロック。勾配天井や小屋裏収納として、空間を有効に活用することが可能です。

基礎断熱

床下に断熱材を施工せず、建物の外周に面した基礎立ち上がりにボード状の断熱材を施工。床下空間が断熱ラインの内側となり、室内空間の一部となります。外部の湿気を取り込みにくく、結露防止や木材の腐朽防止効果もあります。内部は独立型の基礎で細かく仕切りを造らないオリジナルの基礎形状。通気性に優れ、床下エアコンにも最適です。

断熱型サッシで、断熱性能をアップし、結露も防止

条件によりますが窓からの熱の出入りは全体の50%以上になることもあります。弊社ではオール樹脂サッシ枠(またはアルミと樹脂の複合型サッシ枠)に、遮熱・断熱処理を施したLow-Eガラス+アルゴンガスを封入したペアガラスを採用。樹脂枠にすると、結露はほとんど発生しません。トリプルガラス、木製サッシも採用可能です。

UA値等の性能値を一棟ごとに個別計算

断熱性能は性能表示のシムテムで数値によってランク分けされます。当社では一棟一棟個別に性能値を計算し、外張り断熱工法では断熱等級6(Ua値0.46以下=G2グレード)、エアサイクル工法では断熱等級5(Ua値0.6以下)を標準としています。ご要望により断熱等級7(Ua値0.26以下=G3グレード)にも対応可能です。

気密性能

気密性能は全棟現場での実測を行い、外張り断熱工法では、C値1.0以下を標準としています。建物形状、窓種や窓数など条件より前後しますが、平均的には0.7程度が実績値となります。(尚、エアサイクル工法では、1.0~1.5程度になる場合もあります。)

床下エアコン

床下エアコンは、当社の高気密・高断熱の基本性能と仕切りのない基礎形状との相性がよく、採用実績も増えています。床暖房ほど高温ではありませんが、1階全体をほどよく温めてくれる暖房方式です。

ゼロエネルギー住宅も弊社仕様で対応可能。(オプション)

ゼロエネルギー住宅はZEH(ゼッチ)とも言われます。断熱性能を上げること+省エネ設備を採用することでエネルギー消費を抑え、さらに太陽光発電等でエネルギーを創ることで、標準的な住宅1件分のエネルギー消費を削減することができる住宅です。弊社でも建築実績があり、弊社がお勧めする仕様で対応可能です。建築時期により、補助金を活用できる可能性もあります。