今年の1月と2月、「エアサイクルの家・デザインコンテスト」についてブログを書きました。
「デザインコンテスト」は今年から審査員が一般ユーザーに変わり、エアサイクルのＨＰを訪れた一般ユーザーの投票によって受賞作品が決まることになりましたが、皆さんは投票していただきましたか？
初めに投票者の年齢に応じて、ミレニアル賞（40歳未満）、ミドル賞（40歳～60歳）、シニア賞（60歳以上）と3つのカテゴリーに分けて上位入賞作品が選ばれます。そして、その中から選考委員が大賞（エアサイクル賞）を選ぶことになっていて、選考委員の一人である私も最終選考会に加わりました。
エアサイクル賞を受賞したのは、ネヌケン（滋賀県）が応募した「土山の家」です。
設計事務所が設計しているということで、プランニング、外観デザイン、ディテールなど設計全般の完成度が高く、満場一致で推挙されました。図面もしっかり描かれていて、感心する部分が多かったです。
同じく設計事務所がデザインしている岩橋建築（愛知県）の「大きな木製窓のあるエアサイクルの家」も良い家でしたが、こちらはコンテスト常連ということもあり、割り引いて見られたかもしれません。
ちなみに、神奈川エコハウスが応募した3点は投票の上位に入らず、エアサイクル賞の選考対象外でした。今年は3点とも自信作だったので、「あれっ」という感じでしたが、私の選挙活動が足りなかったみたいですね（笑）
次に、上位入賞しなかった作品から審査員特別賞を選ぶのですが、それと併せて、応募された全作品に目を通して、「評価ポイント」「改善ポイント」についてコメントしていきました。
昨年までも、最優秀賞、優秀賞などを選ぶために全作品に目を通していましたが、選考から外れた作品をじっくり見る時間がありませんでした。しかし出品した工務店にとって、審査での評価、率直な感想を聞けるのは貴重な機会です。全作品にコメントを付けるのはかなり大変でしたが、頑張りました（笑）
審査員特別賞として私が選んだのは、住環境工房SHIDA（宮崎県）の「床座のある住まい」です。
同社は年々設計力を付けてコンテストの常連になり、昨年は最優秀賞を受賞しました。デザイン的に目を惹く作品は他にもありましたが、地に足の着いたデザインは風土に馴染むであろう点を評価。そして何と言っても間取りが上手で、他の工務店にも真似してほしい住宅だと思います。
中西ヒロツグさんが選んだ審査員特別賞は、寺井工務店（兵庫県）の「こだわりの家事動線を重視した和モダンの住まい」です。
この住宅は、アースデザインオフィス（＝岸）で設計したものです。タイトルにあるように家事動線（主に洗濯動線）に関する要望に加え、ロフトをつくること、3台分のカーポート等の希望を基に考えた家で、寺井工務店の仕様（そとん壁、ユダ木工の木製引戸等）やセンスが良かったため、良い評価をいただきました。
中西さんの講評は、「外構まで統一感のある和モダンスタイルでまとめられた住まい。伊礼さんと岸さんのエッセンスがうまく融合」ということでした。
今年は神奈川エコハウスで家を建てたオーナー様、建築中のお施主様、検討中のお客様へほとんどアピールしなかったので、投票した人も少なかったと思いますが、来年はよろしくお願いします（笑）
岸 未希亜
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