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2018.04.27 / 建築と住まいの話

新緑と桜と一年生

春になると草木が芽吹き、落葉樹が見違える姿に変わります。そして新緑の時期には庭が緑に包まれ、住まいに潤いを与えてくれます。コンセプトハウスの庭もご覧の通りで、何気ない景色に心が癒されますね。

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春休みのことですが、3月初旬に「お住まい拝見」で訪問したばかりの藤沢の家を訪ね、建物の撮影をさせていただきました。春から夏にかけては、住宅の写真撮影にも絶好のタイミングなのです。撮影は写真家の山田新治郎さんにお願いしました。
この家は、親世帯が暮らす既存住宅の隣に建てた子世帯の住宅で、「桜の古木を残したい」というご両親の希望を受け、道路側の桜を除ける形で建物を計画し、親世帯のリビングからも桜が見られます。当初の仮タイトルを「古桜を残した総2階の家」にしていたこともあり、「撮影をするなら桜の季節に」という私のわがままを聞いていただいて、3月末の週末に撮影を行いました。満開のピークは数日前でしたが、早過ぎず遅過ぎずのベストな週末だったと思います(笑)

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竣工時は空っぽだったご主人の工作室は、ところ狭しと工具や自転車が置かれ、秘密基地のようになっていました。その窓からも桜がよく見えます。

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以前にも紹介しましたが、この家は、「Home & Decor(ホーム&デコール)」の企画「読者が選ぶ、住みたい家のグランプリ」で、24作品の中からグランプリに選ばれた住宅です。室内は、柱や梁が整理された架構デザインの空間で、神奈川エコハウスらしい住宅です。建て主の希望で床に杉の厚板を張っている点がいつもと違いますが、柱も杉、天井にも杉板を多用した「杉の家」として、統一感のある雰囲気になりました。

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また、建て主のお嬢さんは、設計打ち合わせの頃から、私にあだ名をつけて友だちのように接してくれていましたが、この4月から一年生です。初めて会った時からもう3年になり、すっかりお姉さんになりました。この日も撮影後にピザを作ってくれて、私と山田さんも加わって、デッキで一緒にお花見をしました。

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この住宅は「親世帯と共棲する杉の家」として、すでにホームページの「事例紹介」に載っていますが、山田さんの写真に入れ替えるので、見てください。

岸 未希亜

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