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2017.02.22 / 建築と住まいの話

鎌倉K邸 完成見学会(後篇)

今週末に見学会を開催する「鎌倉市K邸」の見どころを紹介します。この住宅は今年の初めにも見学会を行っていますが、1月中旬に外構も完了し、晴れて2度目のお披露目となります。

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昨年末のブログで見どころをお伝えした通り、美術大学を卒業しているご主人のデザイン・色彩感覚と、建築家の中村好文さんの設計に好感を抱いていた奥様の想いを受けて生まれた住宅です。

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中村好文さんは「普通のいい家をつくる」と評されるような「建築家」らしくない建築家です。建築家住宅は、とかくデザインが主張し過ぎて嫌味になりがちなのですが、中村さんの設計する住宅は、絶妙なさじ加減で何気ないデザインに見える点が大きな魅力です。住まい手に「緊張」を強いることがない、優しいデザインの住宅だと思います。今回は中村さんの生み出す空間や、遊び心を意識しながら設計しました。

玄関の土間から続く玄関ポーチ、アプローチには大谷石を使いました。風化しやすい柔らかい石ですが、独特の風合いや温かみがあって、この家の雰囲気にぴったりです。

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また、前回は無かったダイニングのペンダント照明が下がっています。お勧めのインテリアショップで購入したシンプルなデザインの器具と、吹抜けに浮いている照明の吊り下げ方も見どころの一つです。
柱や梁を見せない代わりに、主要な天井に杉板を張っているため、床の桧フローリングと併せて木質感も十分に感じられますし、何と言っても無垢の木を使った床・天井と、白い壁のコントラストが美しいお住まいです。

岸 未希亜

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