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2016.05.09 / よもやま話

連休と富士山

今年のゴールデンウィークは10連休になった人もいたようで、日本全国で大移動が起きていたのではないでしょうか?
私は連休2日目の4/30に名古屋に出張する仕事があり、普段は小田原駅から自由席を利用するのですが、流石にこの日は指定席を予約しておきました。行ってみるとやはり、小田原駅の新幹線ホームはとても混雑していました。

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東海道新幹線には何度も乗っているので、あまり車窓を気にすることはないのですが、富士山が見える所に差し掛かると、つい外を見てしまいますね。この日の帰りは、富士市を通過したのが夕刻だったので、西の空がほんのり茜色になっていて綺麗でした。富士川を渡るところからの連続写真です。

fuji2hika.jpg 左上:富士川越し 左下:新富士駅 右上:工場地帯越し 右下:真南から

この大型連休中、私は数日お休みを取って友人家族とキャンプに出掛けました。行き先は山梨県早川町のキャンプ場で、実は3年連続で同じ所に来ています。
早川町は山梨県の南西部に位置する長閑な町で、すぐ近くには日蓮宗総本山の身延山久遠寺があります。甲府や富士五湖からも比較的近いのですが、連休であることを忘れさせる静かな環境なので、のんびり過ごすことができました。

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3年前に妻から「早川町にキャンプに行くよ」と聞かされた時、「早川町赤沢」という重要伝統的建造物群保存地区の名前がすぐに思い浮かびました。そこは「人里離れた山の中」というイメージだったので、なかなか行く機会がないと思っていましたが、「向こうから近付いてきた」と喜んだことを思い出します(笑)
その町並みレポートは別の機会にお届けするつもりです。

キャンプを終えての帰路は幾つかのルートがあるのですが、今年は富士五湖経由で帰りました。富士川の上流を渡ってJR身延線と並走した後、つづら折りの山道(本栖道)を走ること数十分、意外に早く本栖湖に到着しました。トンネルを抜けると目の前に見事な景色が広がっていたので、思わず湖畔の展望台に車を停めて、撮った写真がこれです。

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富士山を背景にした本栖湖の景色が、旧五千円札(肖像:新渡戸稲造)の裏面に使われていたことは有名です。お札の図案は、湖面に富士山が写る貴重な「逆さ富士」で、岡田紅陽という写真家が撮影した「湖畔の春」という写真を基にデザインしたものだそうです。見える角度が少し違うので調べてみると、展望台の背面にある山の頂上から見た景色のようで、一度は登って確かめてみたいと思いました。
旧五千円札のように全面ではありませんが、現在の千円札にも同じ景色が使われているので、皆様も財布から出して見比べてみてください。

精進湖を過ぎると酷い渋滞で、なかなか前に進みませんでしたが、何とか山中湖手前の忍野へ。目的はここにある忍者屋敷だったのですが、3時間待ちで閉園時間を過ぎてしまうため、入場できませんでした。子供たちはもちろん、子供の頃に忍者屋敷が大好きだった私もガッカリです。

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皮肉なことに、その園内から見た富士山がまた綺麗でした。

岸 未希亜

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