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2015.10.16 / よもやま話

芦ノ湖から

先週、北海道に大型低気圧(台風23号)が上陸して被害をもたらしました。ちょうどその日に義理の母がわが家へ来ることになっていましたが、予定していた8日は飛行機に欠航の恐れがあり、急きょ前日の最終便に搭乗して、わが家へやって来ました。今年は親子揃って台風に縁があるようです(笑)
元々母は東京の人なので、同窓会と墓参りを兼ねて毎年必ず上京し、わが家を拠点にします。わが家の和室はそのために造ったと言っても過言ではありません。

1週間滞在した母が帰る前日、温泉でのんびりしたいという妻の希望により、家族揃って箱根に出掛けました。海岸線の道路が整備され、藤沢から箱根湯本までは車で40分あれば着いてしまいます。先ずは箱根新道で芦ノ湖に向かいました。

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芦ノ湖は、言わずと知れた県内最大の湖で、約3000年前に箱根山(神山)の山体崩壊(山の一部が大崩壊を起こすこと)によって生まれました。溶岩や火山灰などが谷の一部を埋め、川が堰き止められることで生まれる堰止湖(せきとめこ)に分類されます。また、江戸時代に関東への出入りを厳しく取り締まった箱根関所の跡も芦ノ湖畔にあり、現在は箱根駅伝の往路ゴール(復路スタート)地点としても知られています。昨年、初優勝を飾った青山学院大学は、先日の出雲駅伝を制し、今年も優勝候補筆頭のようです。

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湖畔からは外輪山(三国山)越しに富士山を望むことができます。折しも山頂に初冠雪があったばかりで、外国人にもすぐ分かる姿になっていました。

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海賊船がみるみる近付いてきました。
皆さんもご存知かと思いますが、これは小田急グループの箱根観光船で、通称「箱根海賊船」と呼ばれています。「箱根・芦ノ湖と海賊船」というミスマッチに違和感もあり、自分はこれまで一度も乗ったことはありませんでしたが、今回初めて乗船しました。

正確には遊覧船ではなく、箱根町-元箱根-桃源台の3ヶ所を結ぶ定期航路です。桃源台に向けて元箱根を出港すると、山と山の間から富士山が一番よく見えるポイントがあります。

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同時に右手前には箱根神社の赤い鳥居があって、とても絵になる風景です。
また、標高が高い芦ノ湖周辺は早くも紅葉が始まっていました。

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本格的に紅葉するのはもう少し先のようですが、船上(湖上)の風の冷たさと併せて、ひと足早く秋の深まりを感じました。

桃源台には、大涌谷や早雲山へ向かう箱根ロープウェイの駅がありますが、噴火警戒レベル2の現在も大涌谷周辺は立ち入り禁止のため、ロープウェイも運行停止です。火山(地震)活動が沈静化し、観光客が戻ることを願わざるを得ません。

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一方、箱根駒ケ岳ロープウェイの方は営業していました。駒ケ岳山頂も大涌谷から比較的近いのですが、ここは大丈夫なようです。以前、このロープウェイのゴンドラから撮影した写真があります。

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手前に芦ノ湖が横たわり、外輪山越しに駿河湾や伊豆半島を望む圧巻のパノラマです。この時は曇り空で、水面だけが光る幻想的な雰囲気の写真になりましたが、改めて晴れている日にも行ってみたい場所です。

お昼ご飯に立ち寄ったのが、箱根神社の駐車場脇にあるこのお店です。

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外見は休憩所か売店にしか見えませんが、U1グランプリ(うどん日本一決定戦)で第3位に入ったという「俺のうどん赤」が評判のお店です。うどんとは別につけ麺があり、どちらも赤い汁が刺激的なのですが、見た目ほどの辛さはなく、とても美味しかったです。
皆様も芦ノ湖に行く際は、箱根神社でひっそりと店を構えている「お休み処・権現からめもち」に立ち寄ってみてください。

岸 未希亜

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