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2015.04.29 / 建築と住まいの話

4月の鎌倉

4月も終わりになり、つい出かけたくなるような陽気の日が多くなりましたが、私もつい出かけたくなり、この前の日曜日に鎌倉に行ってきました。4月末といえばツツジが咲く時期なので、この日はツツジが見られるという寺に行くことにしました。
まずは海が近く潮の匂いがしてくるような光明寺に行きました。鎌倉駅からは南東方面に位置し、バスで5分位のところです。総門をくぐると、前方に大きな山門がそびえ立っているのが見えます。江戸時代末に建てられたという山門は、鎌倉市内で最大規模のものです。

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光明寺山門


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山門2階部分

2階部分は、鎌倉時代に海の向こうから入ってきた禅宗様式の特徴が見られます。写真を見ていただくと、先端が白く将棋の駒のような五角形の部材がありますが、この五角形という形は禅宗様の特徴の1つだということです。ちなみにこの五角形の部材の内、正面2本ずつ3列の方を尾垂木(おだるき)と呼び、角に3本見えている方は隅尾垂木(すみおだるき)と呼びます。私は斜めに出ている隅尾垂木を、特に美しく、かっこ良く感じました。
さて、建築のウンチクはさておき、目的のツツジはと言いますと、本堂の脇に庭があり、そこに咲いていました。

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池泉庭園

しかし、まだ咲いているのは一部だけで、満開はGWの真っ只中ごろだと思います。

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枯山水庭園

もう片方の脇には枯山水庭園があり、こちらはサツキが植えられていました。花の見頃は5月下旬頃ということです。

次に光明寺から歩いて10分くらいのところにある安養院という寺に行きました。北条政子が夫・源頼朝の冥福を祈って建てた寺が前身といわれる寺で、またツツジの寺とも呼ばれています。

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安養院向かいの道路より

こちらも光明寺と同様、一部だけが開花しているという状態でした。境内奥にある北条政子のお墓の周りに植えてあるツツジは咲いていましたが、満開の時期(GW中)は、(写真にある)石垣の上のツツジが全てピンク色に染まるということです。
ツツジは、よく道路沿いに植えられているので珍しくありませんが、寺で見るツツジの花には別の味わいがあると思います。鎌倉には他にもツツジの咲く寺社(長谷寺・鶴岡八幡宮・仏行寺・安国論寺他)がありますので、もしGW中に鎌倉観光に行くならば、ツツジの咲く寺社に行くことをお勧めします。         


坪田将浩

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