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2014.07.15 / 建築と住まいの話

エアサイクル全国大会

先週、フクビエアサイクルチェーン全国加盟工務店大会に出席して来ました。これはエアサイクル工法に取り組んでいる工務店が、年に1度、東京に集まるイベントで、フクビ化学工業の社長挨拶に始まり、表彰式や基調講演、工務店の取り組み等が紹介されます。

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今年の基調講演は、業界紙である新建新聞社社長の三浦氏が登壇し、「自社の強みを発見しよう」というテーマで話をされました。工務店の家づくり、生き方についての示唆に富んだ内容で、たいへん勉強になりましたが、これから家を建てる人にも分かりやすい比喩があったので、紹介します。

「工場でつくった○○○のケーキ、パティシエが丁寧に手づくりしたケーキ。特別な日にはどちらを選びますか?」

この○○○には全国展開している有名な会社名が入るのですが、ここでは伏せておきます。皆様が想像した会社名を入れて読んでみると、この言葉がより一層、実感として伝わると思います。
実際にわが家の近所にもそんなケーキ屋があります。ホームページもなく店構えも冴えないのですが、近所の評判がよく、子供の誕生日にケーキを注文してみたところ本当に美味しかったのです。もちろん以降も贔屓にしています。

「どんな家をどの会社で建てるか」という難しいテーマに対して、皆様の日常で感じられるたいへん分かりやすい例えなので、今後は営業トークに使っていこうかと思います(笑)。

約4時間に及ぶ大会後は場所を移しての懇親会があり、さらに二次会へと流れて話に花を咲かせました。住宅や互いの会社の話はもちろん、この日の朝に行われたワールドカップ準決勝で、ブラジルがドイツに大敗したことも話題になっていました。ちなみにブログで予想した通り、優勝はドイツでしたね(笑)

さて、遠方から来られている方々は会場のホテルに宿泊するのですが、多くの方から、翌日は神奈川エコハウスのコンセプトハウスを視察したいというリクエストがありました。4年前の全国大会後が最初のお披露目で、以降も時々、視察に来られる会社がありましたが、まだ見たことのない方も多く、今回の希望者は35名に達しました。
加えて社長や私の話も聞きたいということで、「コンセプトハウス見学・研修会」として、朝9時からホテル近くの会議室で約1時間半のセミナーを開催しました。

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初めに弊社の社長から、モデルハウスを通した当社の歴史や家づくりについての話がありました。期間限定の個別モデルハウスに始まり、住宅展示場への出店、本社隣りに常設モデルハウスを建設する過程と現在の状況など、同業者の関心を惹きつける内容でした。そのバトンを受けて話をしてくれたのが、当社コンセプトハウスを見て、アースデザインオフィスに設計を依頼してくださった2社(サン住宅:磐田市、早川工務店:多治見市)です。お二人とも設計の素晴らしさを褒める内容で、予定通りでした(笑)
しかし、この前半が盛り上がりを見せて20分超過したため、自分は早回しで話すことになりました。

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私は、神奈川エコハウスがつくる家について話をしました。
それは「流行や経済では量れない普遍的な価値」をもつ家をつくること。自然素材を使うのも、風通しを考えるのも、軒の深い屋根で雨や日差しから家を守るのも、全てはそこに繋がります。必ずしも昔の家をつくる訳ではありませんが、昔の家が持っていた機能性や文化的価値を尊重し、現代の暮らしを包み込むイメージです。
短い講義でしたが、資料も充実していたので、さぞや皆様のお役に立てたのではないでしょうか(笑)

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東京から藤沢に移動し、コンセプトハウスでは当社スタッフが出迎え、質問に答えたり意見交換をしました。普段は聞けない他社の取り組みや考えに接することができ、実り多き2日間でした。

岸 未希亜

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