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2013.04.19 / 建築と住まいの話

「鎌倉J邸」 完成見学会の見どころ

 今週末4月21日は、鎌倉2会場において、完成見学会が開催されます。
2つの現場は、歩いても30分くらいの距離、鎌倉M邸は駅から10分、鎌倉J邸は駅から15分くらいです。
駅をはさんでちょうど反対側に位置しています。
歩きですと、小町通りなどを通りながら移動できるので、鎌倉散策を楽しみながら、2つの現場をご見学いただくこともできます。
ただし、ちょっと冷え込みそうですので、少し厚着をしてお越しください。

鎌倉M邸については、別記事にて詳細をご説明していますので、鎌倉J邸について簡単にご説明します。


 一番のポイントは、恵まれた谷戸の景色を十分に取り込み、愉しめる家であること。
2階に設けたLDKは仕切りのないワンルームの空間、東側には遠く谷戸の景色を望み、西側は近くに迫る木々の姿と小川のせせらぎを愉しむことができます。
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 2つめのポイントは、和のしつらえを愉しめる家であること。
1階には、少し広めの土間玄関、そこにつながるホールには、時の流れを感じさせる古建具と水屋箪笥が配置され、落ち着いた空間が迎えてくれます。
内壁の色も、漆喰の白ではなくジュラク壁のような土壁風の色合いです。
この建具と水屋箪笥等は、お施主さん自ら購入され、壁の色合いもお施主さんのセレクトです。
アメリカで購入されたというアンティークの照明やスイッチプレートも、空間に調和して、とてもよい味わいを作り出しています。
住まいづくりに、並々ならぬ情熱を注ぐ、お施主さんのこだわりが詰まった住まいと言えます。
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 3つめのポイントは、空間の変化を愉しめる家であること。
低層住居地域の厳しい高さ制限の中で、1階の階高を抑えた空間と、2階の広々とした空間、それにつながるロフト空間、
空間の求める用途に合わせて、適切な高さの配分を行っています。
1階の天井高さは、215cm、通常240cmの設定が多く、高いほうがよいと思いがちですが、低いことで空間に落ち着きがでて、水平方向の広がりが強調されるというメリットもあります。
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一転、2階は、勾配天井のトップは370cm、隔てらることなくロフトの天井につながっていきます。
2階の天井すべてがつながり、まさにひとつ屋根の下に暮らしていると言えます。
建築面積14坪の総2階、延床面積28坪と決して大きなお宅ではありませんが、面積以上の広がりが感られることでしょう。
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 様々な空間の変化を愉しみ、日の移ろい、四季の移ろいを感じる豊かな空間があれば、飾りたてることはなくても、日々を彩る様々な「くらしの景色」が描かれることでしょう。

 鎌倉M邸、J邸、ともに家づくりに情熱を注ぐお施主さんのたどりついた2つの答え、ぜひ、ご見学いただき、これからの住まいづくりの参考としていていただければと思います。

高橋

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