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2016年06月13日

横浜スタジアム

横浜DeNAベイスターズは、現在セ・リーグの2位(6月12日現在)と好調です。野球の強さという点では近年苦戦続きのベイスターズですが、横浜DeNAベイスターズになってから、観客動員数という指標では、なかなか好調のようです。球団が各種のファンサービスに注力された結果のようです。

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当社は、20年程前より、バックネット裏のシーズン席をペア(2席)で確保しています。シーズン席のほぼ中央という好位置のため、ベイスターズファンの方にも、そうでない方にも都合のいい席で、足を運ばれた方々にも好評です。
元々は社員、協力業者の皆様のための福利厚生として設けたものですが、お客様にもお分けしています。希望される方は、お問い合わせ下さい。

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下平 勇
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2016年06月07日

住まいの教室「間取り」

「住まいの教室」は月1回のペースで開催している連続セミナーですが、現在行われている2016年前期は「シーズン5」に当たります。
家づくりにとって大切なことは、流行とは対極にある普遍的な内容ですので、基本的には毎シーズン、同じ内容で授業をしていますが、第二部の実例は少しずつ入れ替えてやっています。

前回のテーマは「失敗しない土地探し」で、土地を探す時に気を付けること、販売価格以外にかかる隠れた土地の費用、設計者目線で避けたい土地など、これから土地を買う人にとっては非常に参考になる内容でした。

実例セミナーでは、「敷地の状況から生み出される住まい」と題して、敷地によって家の形が決まったり、敷地に大きな影響を受けることをお話ししました。

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特に、条件に恵まれない敷地では「日照を確保すること」が大切なので、LDKを2階にした逆転プランや、中庭を囲んだ町家型プランの事例を紹介しました。逆に環境に恵まれた敷地では、景色や木々、庭などを眺める窓の取り方が大切なので、そうした幾つかの事例を紹介しました。

今週末に開催される第3回のテーマは「暮らしやすい間取りのつくり方」です。

誰にも生まれた家があり、その後は引越しをしたり、一人暮らしをしたり、結婚して所帯を持ったりして、幾つかの「間取り」を経験するものです。親戚の家や知人の家に行けば、また別の「間取り」があり、いつの間にか間取りの良し悪しを語っていることはありませんか?

もし自分で家を建てることになったら、「間取り」についても真剣に考えるはずです。でも今の知識のまま、どこかの住宅会社に行って「こうこう、こういう間取りで」なんて注文したら、どうなるでしょうか?
多くの場合、施主の希望のままにプランが作られてしまうので、住んでみてから失敗に気付くこともあるでしょう。つまり、注文する側にも最低限の「間取り」の知識が必要なのです。

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では、どこから手をつければいいのか、どんなことを考えなければいけないのか、分からないことがいっぱいあるはずです。
そんな方々のために、第一部では、間取りの基本的な考え方や間取りをつくる流れなど、住宅設計のプロが実際にどういう組み立てで家を考えているかを、お話しします。

第二部では「子育て家族の住まい」と題して、子育て家族の暮らしと子供部屋について見ていきます。
世間一般では子供の数だけ部屋を用意し、その部屋も恵まれ過ぎているケースが多く見られます。しかし、子供部屋に関してはもっと慎重に考える必要があります。

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子供部屋の広さ、子供部屋のつくり方、そして「子供部屋」にとらわれない子供スペースのあり方など、実例を通して、今まで見たことのない「子育て家族の住まい」について知っていただきたいと思います。
この第二部は、子育て真っ最中の方は絶対に聞き逃せない授業です。また、子育てとは関係のない方でも十分に楽しめる内容です。ぜひご参加ください。

ところで、基本的に「間取り」を含めた設計は、プロに任せていただくのが一番です(笑)。しかし有名な会社であっても、一級建築士であっても、上手な「間取り」ができるとは限りませんから、せめて建て主である皆様が、「間取り」の良し悪しを見分ける目を養ってください。

岸 未希亜

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2016年05月31日

写真家による撮影

春になると草木が芽吹き、落葉樹が見違える姿に変わります。そして新緑の時期には庭が緑に包まれ、住まいに潤いを与えてくれます。この季節は、住宅の写真撮影にも絶好のタイミングなのです。

先日、約1年前にお引き渡しをした世田谷区の住宅を訪ね、建物の撮影をさせていただきました。
雑誌取材の場合は、大抵カメラマンが派遣されて来るのですが、取材でなく撮影だけの場合は、写真家の山田新治郎さんにお願いしています。山田さんは、雑誌「住む」や「チルチンびと」でも撮影している本格派の建築写真家で、私が神奈川エコハウスに入社する前からなので、もう10年以上の付き合いになります。

当社で最初に撮ってもらったのが、コンセプトハウスでした。

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プロの写真家なので当然ですが、まずは技術面で素人との差が歴然です。
建築写真では手前から奥までピントを合わせる(被写界深度を深くする)のが基本で、そうするとシャッタースピードが遅くなるため、基本的には三脚を使います。また、被写体を測光しているので、画面が暗すぎることも明るすぎることもありません。シフトレンズを使ったりして、建物の垂直がきれいに出ているのも美しさの秘訣です。
そして風景写真ほどではないにしても、構図のセンスは問われます。設計者と写真家で見せたい場面が合わず、後でガッカリすることもあるのですが、山田さんは構図を任せられる写真家です。

4月にオープンした山内龍雄芸術館も撮影してもらいました。

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凛とした空気感が伝わるような写真です。設計と施工も良かったとはいえ(笑)、写真によって建物の魅力が引き出されていると感じます。

世田谷区の住宅は遊歩道のある川に近く、反対側には小さな森も残っていて、都心でありながら自然環境に恵まれた立地です。敷地から河川と遊歩道に向かって視線の抜ける場所があり、その眺めを最大限に享受するため、1,2階ともに南西のコーナーに窓を設けました。

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準防火地域なので、この窓を透明ガラスにするためにはシャッターサッシを使わなければなりませんが、木と塗り壁の優しい表情の外観に、無骨で閉鎖的なシャッターは似合いません。そこでシャッターボックスを隠す板壁を造り、窓の周囲を柔らかい表情にしました。

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室内は無垢の木や漆喰、木組み、建具、家具などで、常に神奈川エコハウスらしさが表現されていますが、外観は「ふつうだね」と言われることもあります(苦笑) でも今回は、前述の板壁と木製バルコニーで表情が引き締まり、とても感じの良い外観になりました。

この住宅は「バルコニーを挟みこむ家」として、もう一軒の「床座スタイルの二世帯住宅」と併せて、近日中にホームページの「事例紹介」に加わります。
お楽しみに。

岸 未希亜

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2016年05月23日

斜面に残る町並み

前回のブログで軽く触れた山間の町並み「早川町赤沢」を紹介します。
昨夏、甲州市塩山の山村が山梨県内2つ目の重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)に選ばれ、日本全国にある重伝建地区は110ヶ所にまで増えました。「早川町赤沢」が重伝建地区に選定された1993(平成5)年には、まだその数は35しかなく、永らく山梨県では唯一の重伝建地区でした。

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早川町は山梨県南西部の山間に位置する小さな町で、藤沢市から見れば富士山を挟んだ反対側の場所です。すぐ近くには日蓮宗総本山の身延山久遠寺があり、JR中央本線の甲府駅とJR東海道線の富士駅を結ぶ「JR身延線」が富士川沿いに走っています。

日蓮がこの地にたどり着き、久遠寺を建立したのは13世紀後半ですが、江戸時代中期になると、お伊勢参りのような信仰の旅、信仰にかこつけた物見遊山が始まり、久遠寺にも多くの参詣客が訪れました。
身延山(標高1152m)のすぐ隣りには日蓮宗の霊山である七面山(標高1982m)があるため、人々は久遠寺から奥の院(身延山山頂)に登り、そこから身延山の裏側に位置する赤沢集落に下ります。そしてこの宿場で一泊し、翌日に七面山に登るコースが一般的でした。

赤沢集落は上村と下村に分かれていて、上村は石畳の急な坂道に沿って家が建っています。山頂から下りてくると、緑深い山裾に幾つかのトタン屋根が見えて来て、最初に目の前に現れるのが「えびすや旅館」です。

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よく見ると、名前の書かれた木札が軒下にたくさん掛かっていました。

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同一の信仰を持つ人々による結社・団体のことを「講」と呼びますが、その各講の定宿を示す印がこの「講中札(こうちゅうふだ)」で、マネギ札、板マネギとも呼ばれます。えびす屋には82枚の札が掛かっていて壮観です。赤沢は信仰のための宿場ということで、講中宿(こうちゅうじゅく)と称されていますが、これは全国的にも珍しいものです。

さらに下ると坂は少し緩くなり、大きく蛇行して登って来る狭い車道と交差します。この辺りには玉屋、両国屋、大黒屋などの旅館と妙福寺があります。

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そしてその先に、赤沢の代表的な景観が現われます。

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石畳の坂道が急激に下り、左に「萬屋」、右に「喜久屋」が見え、その間から七面山が見える場所です。家が軒を連ねる町並みではなく、急斜面に沿って家が建つ特殊性がよく表れている景色です。

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その先で道が大きくカーブする所も、重伝建地区には珍しい特徴的な景観を見せています。
地勢が緩やかになっている下村は、家々が少し広がって建っています。

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敷地も広く使えるため、赤沢の草分けと言われる大阪屋、江戸屋といった大きな旅館もここに残っています。

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講中札が96枚も掛かっているのが大阪屋です。大阪屋は赤沢の旅籠の特徴をよく残しており、1階の座敷周りにL字型の縁側を付け、その外に土間を巡らしてあります。これは、大勢の参詣客が一斉に草履を脱いで家に上がれるための工夫です。

明治初期には9軒の旅館があり、明治期から昭和20年頃までの最盛期には、赤沢を一日に千人以上の人々が行き交ったと伝えられています。9軒の収容人員は400人程度だったそうなので、ピーク時には旅館の蔵や周囲の民家にも宿泊させたり、第1陣の客が何時間か仮眠して出発すると、第2陣を泊め、さらに第3陣まで受け入れるという、一日3回転の営業もあったというから驚きです。
しかし、車社会となって道路が整備されると、身延山から七面山へ徒歩で向かう参詣客は減り、現在も営業を続けているのは「江戸屋」1軒だけとなりました。

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山梨県の中でも人口の少ない早川町。その山中にひっそりと佇む赤沢。かつて多くの参詣客が行き交ったとは信じられない静かな集落ですが、本栖湖からもそう遠くないので、ぜひ足を運んでみてください。

岸 未希亜

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2016年05月11日

山内龍雄芸術館 レクチャー付鑑賞会

お出掛けするのに気持ちが良い季節となりました。
16日(月)に山内龍雄芸術館にて館長のレクチャー付鑑賞会が開催されます。
絵画の鑑賞は如何ですか。お誘いあわせの上、是非ご参加下さい!

Mr.MAXの斜め向かいに、弊社設計施工のギャラリーが完成しました。
ここは画家「山内龍雄」の常設展示です。
山内龍雄は、北海道で生まれ育ち2年半前に急死しました。
厚岸の原野の古い一軒家で一人絵に向かい合う日々、制作には1年以上掛かります。
キャンバスを削って描くという独特の手法で、まるで畑を耕す様に自分と対話しキャンバスに手を入れていきます。
どんな絵が出来上がるかは本人も分からなかったといいます。
完成した作品は、「魂が詰まった絵」。

山内龍雄はどんな人物だったのか、何を考えていたのか?
山内氏の一番の理解者であり、苦楽を共にしながら30年間彼を支え続けた館長の須藤一實氏に、その人となりを伺ます。
とても難解な絵ですが、その説明を聞く事で自分自身の心に響く何かが生まれるのではないでしょうか。
山内氏の絵は欧州でも人気が高く、「描かれた哲学」と評されていました。
その絵に「禅の美」を感じるのだそうです。
その美とは、「自然」「不均衡」「脱俗」「静寂」「孤高」「幽玄」「簡素」の7つの要素で表されます。

琴線に触れる「禅の美」を体感しに、是非いらして下さい。

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近藤

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2016年05月09日

連休と富士山

今年のゴールデンウィークは10連休になった人もいたようで、日本全国で大移動が起きていたのではないでしょうか?
私は連休2日目の4/30に名古屋に出張する仕事があり、普段は小田原駅から自由席を利用するのですが、流石にこの日は指定席を予約しておきました。行ってみるとやはり、小田原駅の新幹線ホームはとても混雑していました。

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東海道新幹線には何度も乗っているので、あまり車窓を気にすることはないのですが、富士山が見える所に差し掛かると、つい外を見てしまいますね。この日の帰りは、富士市を通過したのが夕刻だったので、西の空がほんのり茜色になっていて綺麗でした。富士川を渡るところからの連続写真です。

fuji2hika.jpg 左上:富士川越し 左下:新富士駅 右上:工場地帯越し 右下:真南から

この大型連休中、私は数日お休みを取って友人家族とキャンプに出掛けました。行き先は山梨県早川町のキャンプ場で、実は3年連続で同じ所に来ています。
早川町は山梨県の南西部に位置する長閑な町で、すぐ近くには日蓮宗総本山の身延山久遠寺があります。甲府や富士五湖からも比較的近いのですが、連休であることを忘れさせる静かな環境なので、のんびり過ごすことができました。

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3年前に妻から「早川町にキャンプに行くよ」と聞かされた時、「早川町赤沢」という重要伝統的建造物群保存地区の名前がすぐに思い浮かびました。そこは「人里離れた山の中」というイメージだったので、なかなか行く機会がないと思っていましたが、「向こうから近付いてきた」と喜んだことを思い出します(笑)
その町並みレポートは別の機会にお届けするつもりです。

キャンプを終えての帰路は幾つかのルートがあるのですが、今年は富士五湖経由で帰りました。富士川の上流を渡ってJR身延線と並走した後、つづら折りの山道(本栖道)を走ること数十分、意外に早く本栖湖に到着しました。トンネルを抜けると目の前に見事な景色が広がっていたので、思わず湖畔の展望台に車を停めて、撮った写真がこれです。

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富士山を背景にした本栖湖の景色が、旧五千円札(肖像:新渡戸稲造)の裏面に使われていたことは有名です。お札の図案は、湖面に富士山が写る貴重な「逆さ富士」で、岡田紅陽という写真家が撮影した「湖畔の春」という写真を基にデザインしたものだそうです。見える角度が少し違うので調べてみると、展望台の背面にある山の頂上から見た景色のようで、一度は登って確かめてみたいと思いました。
旧五千円札のように全面ではありませんが、現在の千円札にも同じ景色が使われているので、皆様も財布から出して見比べてみてください。

精進湖を過ぎると酷い渋滞で、なかなか前に進みませんでしたが、何とか山中湖手前の忍野へ。目的はここにある忍者屋敷だったのですが、3時間待ちで閉園時間を過ぎてしまうため、入場できませんでした。子供たちはもちろん、子供の頃に忍者屋敷が大好きだった私もガッカリです。

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皮肉なことに、その園内から見た富士山がまた綺麗でした。

岸 未希亜

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2016年04月27日

海老名T邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「海老名市T邸」の見どころを紹介します。
「お寺の境内に建つ家」と題したように、住職とそのご家族が建て主です。昨年2月に初めてお会いしてから何度かお寺に伺った後、4月にちょうど庫裡(寺の住職が暮らす家)の完成見学会があったため、住職ご夫妻どうしで顔を合わせていただき、「当社で家を建てて良かった」と後押ししてもらいました(笑)

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本堂の増築という形で造られた以前の住宅は古く、家の中に物が多く残されていたため、リフォームしたばかりの新しいキッチンと、リビング・ダイニングだけが使われている状況でした。そして、法事に使用する建物の一部をリフォームした浴室が長い廊下の先にあり、寝室は別棟の2階を利用しているため、一度外に出なければならず、不便な生活を強いられていました。
ふつうに新築するだけでも、この不便さからは脱却できますが、幾つかいただいた要望に幾つかの提案を加え、とても魅力ある住宅が誕生しました。

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特徴の一つは、「高齢のお父様と暮らす3世代の住まい」ということです。
1階に設けるお父様の寝室(個室)は、部屋で過ごす時間が長くなっても大丈夫なように、日当りのよい南東角に配置しています。トイレ、洗面室、浴室が部屋のすぐ近くにあるのは必須条件ですし、トイレは車椅子でも使いやすいように、1坪サイズの広いスペースにしました。

1階に6帖の寝室を設けたことで、リビング・ダイニングの面積は少し抑え目ですが、「リビングを兼ねる10帖のダイニング」というご要望通り、10帖のリビング・ダイニングを用意しました。

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スタディコーナーや廊下部分、キッチンとの繋がりもあるので、数字以上の広がりが感じられます。また、間接照明によって室内の雰囲気も上々です(笑)

二つ目は、「キッチンの使い勝手と動線計画」です。珍しいケースですが、前の家で2年しか使っていないシステムキッチンを再利用しています。

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当初は対面キッチンも検討しましたが、吊戸棚があると閉塞感が強くなることや、前の家で使っていた外付け食洗機のスペースを確保するため、壁向き型になりました。対面側には家電やゴミ箱を置く造り付けカウンターと食器棚を設け、食品庫も一体になった広めのキッチンです。
ダイニングを経由せず、玄関からショートカットできる裏動線が便利なほか、寺院施設への連絡口もキッチンのすぐ横に設けてあるので、お寺から呼ばれた時の移動もスムーズです。

三つ目は、「室内物干場を兼ねた共用スペース」の存在です。
当初から「リビング・ダイニングか2階廊下に本棚がほしい」という要望がありましたが、プランの打合せ中に「室内物干場もほしい」という要望が加わり、第2案でこの形が生まれました。

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長さ350cmもある本棚には、子供の絵本も親の蔵書も収められ、子供にとっては素晴らしい環境です。そして南面にハキダシ窓のあるこの共用スペースは、室内物干場にもうってつけです。さらに窓の外にはベランダがあり、屋外干しと室内干しの動線が一つに集約されていて便利です。
「ベランダ」とは屋根のあるバルコニーのことを指すのですが、洗濯物が雨に濡れ難いベランダがあると、共働きのご夫婦には重宝だと思います。
またベランダは、構造上、建物と一体の造りになるため、建物の外観も良い感じになりますし、防火シャッターの存在も目立たなくしてくれます。一般的に、軒を深く出すためには柱を立てる必要がありますが、柱を立てずに軒を深くしている点もご覧ください。

敷地がお寺の境内であることを除けば、ふつうの家と大きな違いはありません。子育て家族を中心に、どなたにも参考になるお住まいです。

岸 未希亜

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2016年04月24日

春休みの体験

タイムリーな話題に先を譲っていたら、春休みの話が随分と後回しになってしまいました。この春休み、家族でちょっとした体験をしてきました。

一つは「フォレストアドベンチャー」という、森の中に作られたスケールの大きなアスレチックです。一般的なレジャー施設は大規模な開発を伴うため、どうしても自然を破壊してしまいますが、あるがままの森を活かしたこの施設は、環境への負荷を最小限に抑えられている点に好感が持てます。

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これはフランスの会社が始めた「自然共生型アウトドアパーク」で、元々はスイスの企業研修用に作った施設だそうです。評判が良かったので一般開放すると、フランス国内で人気が広がり、現在では世界中に同じような施設が作られているとのこと。このフランスの会社と業務提携をして日本で造られているのが「FOREST ADVENTURE」で、フランス語で「La foret de l'aventure」というのを英語表記にしています。

2006年、富士山麓にオープンした第一号パークがビジネスとして成功し、その収益の一部を森林整備費にあてる「持続可能な森林管理モデルの実験的施設」になったそうで、その後は日本全国の森に施設が増え、現在では北は新潟県から南は沖縄県まで、19ヶ所にパークが作られています。
私たち家族がやって来たのは、「小田原こどもの森公園わんぱくらんど」に隣接する「フォレストアドベンチャー・小田原」です。

自然に生えている樹木を利用したコースが、地上4~6メートルぐらいの高さに張り巡らされており、ここを自らの手と足を使って前進します。専用のハーネスを装着し、命綱をセーフティライン(ワイヤー)に繋いでいるため、万が一足を滑らせてしまっても地面までは落下せず、途中でぶら下がるようになっています。

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しかし命綱があると言っても、地上3階に相当する空中を歩くのでスリル満点です。高所恐怖症の人には信じられない光景でしょうね。

コースは難易度に応じて3種類(アドベンチャー、ディスカバリー、キャノピー)に分けられ、アドベンチャーコースは「小学4年生以上もしくは身長140cm以上」、ディスカバリーコースは「小学1年生以上かつ身長110cm以上」と利用条件が決められています。ほとんどのパークには1種類のコースがあるだけで、「小田原」にあるのはディスカバリーコースです。難易度の高いアドベンチャーコースは、すぐ近所の「箱根」にあります。

ディスカバリーコースなので、大人には比較的優しいコースでしたが、小学1年生の女の子には歩幅が合わなかったり、手が届かなかったりして、怖い思いもしたようです。それだけに完走した時の達成感、充実感は大きく、自信に満ちた顔つきになっていました。

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また、ジップスライド(高い木の上から滑車を使って長い距離を滑り降りるアトラクション)が8つもあり、ターザン気分を何度も味わえて爽快でした。
「小田原」は「子供と大人が最初から最後まで一緒に楽しめる、国内初のコース」ということなので、私たち家族にはぴったりでした。ぜひ皆様も一度体験してみてください。

もう一つは「とんぼ玉体験」です。「とんぼ玉」とは穴のあいたガラス玉(ビーズ)のことで、古代エジプトの遺跡からも発見されたほど古い歴史があり、日本でも古くから装飾品として重用されました。
ガスバーナーの火でガラス棒の先を溶かし、美しい模様入りのとんぼ玉を作る体験コースに、妻と長女が挑戦です。

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すぐ横で手取り足取り教えてくれてのことですが、とても綺麗なとんぼ玉が出来上がりました。

岸 未希亜

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2016年04月19日

吉田桂二先生の思い出(2)

 2000年代に入ると、吉田先生主催の木造建築学校が始まった。当社には、この学校で腕を上げた社員が現在8名在籍中(うち1名は元講師)。私は学校に参加したことはないが、先生とクライアントとの打ち合わせには、機会あるごとに同席するという経験を持っている。更には、施工中の現場にての数々のアドバイスを社員と共に受けることができた。数え切れない程の回数である。
 吉田先生には、先生の携わった建築物を案内していただいたりもしたが、ある時はパリまで渡った。1993年のことと記憶している。

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パリで個展を開くということで、その「お手伝い」にという予定だった。10日間程の期間であったと思うが、実際には「お手伝いできること」はほとんどなく、逆に、旅慣れている先生に現地を案内していただいたという顛末。その時のパリ個展で購入した絵が上のものだ。
 先生は、国内においては東京で毎年11月に個展を開かれており、実に1980年代から2014年まで続いた。私は、1990年頃より最終回の2014年まで毎回来場した(と自分では思っている)。おかげで三十数点にものぼるコレクションを得、内数点をごく親しい知人に譲ったものの、今でも二十数点を有しており、一部が私の執務室に掛かっている。
 個展当日は先生とお互いの近況報告をするのだが、2009年11月からは必ず一つのことが話題に上がるようになった。

 2009年初夏の爽やかなある日、私は東京飯田橋にある、吉田先生が代表役員である連合設計社の先生の執務室にいた。長いお付き合いであったものの、執務室に入ったのは数回しかない。この日の先生は、白いシャツに蝶ネクタイというダンディな出で立ち。執務室で見る先生は、いつにも増してオーラがすごい。外でお会いする時とはまた違ったオーラだ。通り一遍の挨拶の後、緊張してソファーに浅く腰掛けていると、対峙していた先生はタバコを取り出して一服し、煙をゆっくりと吐き出してニッコリ笑いながらこう言った。「業が深いというか・・・」、愛弟子、岸未希亜の、当社への移籍を正式に了承された瞬間だった。私の隣には、至って飄々とした風情の岸君が座っていた・・・
 以来お会いするたびごとに、つまりは2009年11月の個展から2014年11月の最後の個展までの6回ということだが、先生の第一声は「岸くん元気?」になった。

下平 勇
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2016年04月13日

雑誌掲載のお知らせ

ML[モダンリビング]という住宅雑誌をご存知でしょうか?
1951年に『婦人画報』の別冊として創刊され、「豊かな暮らし」と「住宅のあり方」を提案してきた『モダンリビング』は、今年65周年を迎える歴史ある住宅雑誌です。発行者であるハースト婦人画報社のホームページに「家とインテリアのラグジュアリー住宅誌」と書いてある通り、建築家が設計する美しい住宅や、贅を尽くした豪邸ばかりが掲載されています。
そんな訳で、神奈川エコハウスとは縁のない雑誌という認識でいましたが(笑)、現在書店に並んでいる「モダンリビング226号」に、当社で建築した住宅が掲載されました。

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今号の特集が <21世紀の「木の住宅」>ということで、「モダンリビング」では珍しく木質感のある住宅が多く取り上げられていますが、そこに取り上げられている訳ではありません。
同誌では毎号、巻末に「身近な建築家」を紹介するコーナーがあるのですが、昨年、その特別編として工務店を紹介したところ、読書から大好評だったとか。その続編に当たる「身近な工務店」として登場しています。

何度か原稿を書いたことのある「建築知識ビルダーズ」編集部からの紹介ということでしたが、モダンリビング編集部から掲載の依頼があった時は驚きました。
いただいた企画書には、「現場力だけでなくデザイン力に長けた工務店が増えているという現状を受け・・・・・素敵な住宅を多く手掛けられている数社のみにお声掛けさせていただいております」と書いてありました(笑)

今回は新たに取材をせず、撮影済みの住宅から掲載案件を決めたのですが、「流石はモダンリビングだな」と思ったのは、掲載案件を自薦では決められなかった点です。候補となる住宅を数件ピックアップして編集部に送り、彼らが掲載する住宅を選定する形でした。
どの家が掲載されているかは見てのお楽しみです。ぜひ書店に行って手に取ってみてください。


話は変わりますが、先日長野に出張した時、ちょうど桜が見頃だったので、善光寺の東隣りにある城山公園(じょうやまこうえん)に連れて行ってもらいました。

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花見と言えば、桜の木の下に敷き物を敷いて場所取りをするのが定番ですが、ここはちょっと変わっていて驚きました。公園内にプレハブの花見茶屋が軒を連ね、暖かい小屋の中で酒を呑むのです。夜はまだ寒い長野には合理的ですが、全国的にも珍しいそうです。

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窓の外には桜が咲いているのですが、室内が明るくてよく見えませんでした(笑)

岸 未希亜

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2016年04月11日

山内龍雄芸術館 開館

桜が散り始め、新学期が始まりました。
日差しも徐々に強くなってきましたね。
どこかにお出掛けしたくなるような陽気です。

先日お引き渡しをしました羽鳥の「山内龍雄芸術館」が遂にオープンします!
4月16日(土)から開館です。
詳しくはHPをご確認下さい。 (休館日もご確認下さい。)
http://www.yamauchitatsuo.net/

当社では施工は勿論の事、オーナー様の作品展示会を開催させて頂いたこともあって特別企画を計画しました!
山内龍雄氏と二人三脚で歩んできた館長の須藤さんのレクチャー付鑑賞会です。
作品に関するストーリーを聴きたい、須藤さんとお話ししてみたい、という方必見ですよ。

5月16日(月)11時~ 山内龍雄芸術館にて開催です。
当社オーナーの方、その同伴者の方は、ご招待いたしますので奮ってご応募下さい。
作品を出展された方、今度は山内龍雄氏の絵をご覧になりませんか。
ご連絡お待ちしています。
また、一般のご希望の方でも先着5名様に限り、チケットをプレゼントいたします。
皆様のご応募お待ちしています!
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2016年04月07日

サクラ満開

桜の花は、寒い冬にしっかり休眠し、暖かくなる春に「休眠打破」を行って花を咲かせます。したがって寒い北日本ほど開花から満開までの日数が短く、温暖な地域は満開までに1週間程度かかるそうです。しかし今年のように暖冬の場合、「休眠打破」が不十分になってしまうため、関東地方の桜はなかなか満開を迎えませんでした。それに加えて今年はすっきりしない天気が多く、気温が上がらない日も多かったので、「お花見日和」と呼べる日があまり無かったように思います。

お花見と言えば、皆様の家の周りにもサクラの名所が幾つかあると思います。私の狭い行動範囲の中では、日本大学湘南キャンパス・日大藤沢高校の辺りのサクラが綺麗です。

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20年前に生物資源科学部となりましたが、昔は農獣医学部と呼ばれていた所で、キャンパスの向かい側には付属農場があります。敷地内のサクラが綺麗なため、イーゼルを立てて写生をしているグループもいました。

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その数日前、実家に顔を出した時に、母と娘と一緒に花見散歩をしました。サクラの名所という訳ではありませんが、実家の近くでは誰もが知っている所です。

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県営団地の間を抜ける1本の道と、両側に連続する桜並木。1970年代の香りが残る印象的な風景ではありませんか?
「サクラ満開」の記憶はほとんど残っていませんが、小学生の頃によく歩いていた場所なので、私の中に深く刻まれている風景です。特別な風景という訳ではありませんが、自分にとっての原風景の一つに違いありません。

岸 未希亜

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2016年04月05日

吉田桂二先生の思い出(1)

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 吉田桂二先生が昨年12月に亡くなられてから4ヶ月がたった。その間、建築雑誌をはじめとして様々な媒体にて先生の追悼記事を読んだ。そのたびごとに蘇る記憶の数々がある。
 1980年代の中頃から1990年代の終わりにかけて、当社主催の「住まいと健康のゼミナール」のメイン講師をお願いした。数にして30回余り。多忙な日程を縫ってのことであった。加えて、講演会の後の懇談会にもほぼ毎回参加いただけた。4~5名といった少人数での会。実に多方面にわたるお話を伺うことができた。薫陶は、今も当社のなかで生きている。
 写真はその時のもの(1990年頃)。写真左は、当時の当社社長であった父、下平信治。吉田先生とは同じ年齢。父の方が6日間だけ早く生まれている。出身地も近い。先生が岐阜、父が伊那谷。更には戦後二人共、東京に上京している。先生は東京美術学校に、父は、旧制東京府立二中が都立立川高校になり編入。二人は良く気が合っていたようで、先生は父のことを「長野の周恩来」と評していた。風貌が似ていると思われていたのだろうか・・・

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 講演会は湘南を中心に時には横浜で開催された。先生の著書「間違えだらけの住まいづくり」「見直しの住まいづくり」をベースにしながら、先生が設計された住宅をスライド上映するスタイル。ソフトな語り口に加え、ユーモアにあふれた肩のこらないものであった。次第に聴講された方々の中から自宅の設計を希望される方々も現われてきた。全ての話が成就するという類の事ではないが、最終的に8棟の住宅が実現した。
 実に印象深いことがある。クライアントとの初期の打ち合わせの局面で、打ち合わせ終了後、それこそつぶやかれるように「惚れてもらえたようだから・・・うまくいくでしょう・・・」と話されたことが度々あった。大先生にしての「惚れてもらえたようだから」は、当時若かった私にとって衝撃的だった。以来、まずは「惚れてもらえるかどうか」が社訓となっている。

下平 勇
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2016年03月29日

住まいの景色

年度の変わり目ということで、当社では3月や4月にお引渡しをする住宅が比較的多くあります。一方で私が担当したものでは、昨年から築5年を迎える住宅が増えて来ました。そんな訳で今年の春に5年点検を迎える住宅は多く、これに1年点検と2年点検が重なるため、初めて迎える定期点検ラッシュです(笑)
建て主の皆様にはたいへん申し訳ないのですが、これまでのように、全てのお住まいに伺うことは難しくなりそうです。

そんな中、久しぶりに打合せの入らない土曜日を確保できたので、横浜市港北区にある住宅の5年点検に同行し、併せて比較的近くにある2軒のお住まいを訪ねました。どちらも先日開催したオーナー作品展に出展していただいた建て主で、その時の作品を返却するのが第一の目的でしたが、訪問するといろいろなお話が聞けるとともに、新しい発見があるのが楽しみです。

1軒目は引渡しから3年8ヶ月が過ぎたお住まいで、事例紹介にも登場しています。

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2年点検以来の訪問なので、家にお邪魔して近況報告などをしましたが、リビングに大小の旅行トランクが並んでいたので話を聞くと、今夜の飛行機でハワイに行くとのこと。「えっ。すいません、忙しい時に」などと恐縮しつつ、40分ぐらい話し込んでしまいました。母子3人と奥様のご両親とで遊びに行くのだそうで、留守番のご主人は羨ましそうにしていました。
リビングには、2年前には置いていなかったソファーやギャベがあり、壁にはペーパークラフトの「トナカイの首」が掛かっていたりして、思わず写真を撮らせてもらいました。出展していただいた年賀状も毎年凝っていて、いつもながらに遊び心のあるご夫婦です。

2軒目はもうすぐ築5年を迎えるお住まいで、「方形架構のアンティークモダン」として事例紹介に登場している住宅です。竣工は2011年ですが、2009年の秋にご来社いただいて計画が始まり、これまで実現した住宅のオーナーの中では最も古い(と言ってもたかだか6年半ですが)お付き合いです。

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1年前ぐらいから絵を描くことを再開されたという奥様は、先日の作品展に絵画を出展してくださいましたが、ご自宅には別の絵画展で賞をもらったという絵が飾ってありました。池のほとりに生えた桜の木に緑が生い茂る「夏の桜」を描いた絵で、スケッチを何枚も描いた話や、独特の構図を決めた話などを聞かせてもらいました。柱を隠した白い壁の家なので、絵がよく映えます。
ご夫婦は「カフェと陶器の店を開きたい」という夢をお持ちのため、訪問するといつもコーヒーを入れておもてなししてくださいます。この日も専用の陳列棚からカップを選んでいただき、美味しいコーヒーをご馳走になりました。

岸 未希亜

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2016年03月21日

スケートの夢

3連休のうちの一日だけ休みを取り、家族で出掛けて来ました。週末に休みを取るのは正月休み以来のことで、家族サービスの面では0点の父親です。

今回行って来たのは、相模原市の淵野辺公園内にある銀河アリーナです。夏はプール、冬はスケート場として親しまれている相模原市の施設で、隣にはプロ野球の試合も行われるという、立派なスタンド付きの野球場がありました。

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神奈川のスケート場と言えば、新横浜スケートセンター(新横浜プリンスホテル)や、昨年末に「横浜銀行アイスアリーナ」としてリニューアルオープンした、東神奈川の旧神奈川スケートリンクが思い浮かびます。
私の初スケートは、閉園した横浜ドリームランドの屋外リンクでした。ご存知の方、懐かしい想いを抱く方も多いと思います。私は高校生ぐらいの時に家族で行ったのですが、ただ歩いていた記憶しかありません(笑)

実は最近、小学1年生の娘が「フィギアスケートの選手になりたい」と言うので、夫婦で困惑したところでした(笑)
これは一度スケートを体験させてやるしかない、ということでやって来た訳ですが、娘は一人で立つこともできず、初めは親に引きずられるように滑っていました。そんな私自身も20数年ぶり3度目のスケートなので、おっかなびっくりは娘と同じです。

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それに対して、妻はスイスイと滑っていきます。中央に設けられたフリーゾーンでは、バックスケーティングも試していましたし、何と昔はスピンもできたそうです。
それと言うのも、妻はスケートの盛んな北海道帯広市の出身で、冬になると校庭にスケートリンクを造り、体育の授業でスケートをするのが当たり前の環境だったからです。スケートだけは妻に全く敵いません(笑)

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長野オリンピック金メダリストの清水宏保をはじめ、帯広を中心とした十勝地方は数多くのスピードスケート選手を輩出しているのをご存知でしたか?昨年の世界距離別スピードスケート選手権の女子団体パシュートで、日本初の金メダルを獲得した高木姉妹(菜那・美帆)も十勝(幕別町)の出身です。

さて、2時間後には娘も一人で滑れるようになり、偶然一緒になった小学校の友だちと楽しそうに滑っていましたが、最後に感想を聞いてみるとフィギアスケートの夢は諦めたとのこと。
可哀想な気もしましたが、夫婦共ほっとしてしまいました(笑)

岸 未希亜

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2016年03月15日

道程

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この風景。どこだかおわかりでしょうか。そう箱根仙石原の風景です。年初、箱根神社に行く途中で撮りました。何故か、芸術家・詩人高村光太郎のあの有名な詩を思い出しました。

     僕の前に道はない
     僕の後ろに道は出来る
     ああ自然よ父よ
     僕を一人立ちさせた広大な父よ
     僕から目を離さないで守る事をせよ
     常に父の気魄を僕に充たせよ
     この遠い道程のため
     この遠い道程のため
 
"僕の前に道はない"で始まる詩を、草原の中の真っ直ぐに続く道にいる時に思い出したのも妙です。世界的に先行不透明で、見通しが付きにくいと言われている昨近ですが、実は,いつの時代も同じだったのでしょう。勇気と希望を持ってあたれば、道は開けるものなのでしょう。たとえこの草原の中の道のように真っ直ぐではないにしろ。

下平 勇
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2016年03月10日

畠山記念館

昨日は春らしい陽気から一転、そぼ降る雨に肌寒さを感じる一日でしたが、久々に電車で都内へ行ってきました。目的地は港区白金台にある「畠山記念館」で、都営浅草線の高輪台駅から徒歩5分の場所です。

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畠山記念館は、荏原製作所の創立者である畠山一清が、自ら収集した古美術品を公開するために造った私立美術館です。敷地は、江戸時代には薩摩藩主島津家の別邸だった場所で、薩摩出身の寺島宗則(参議・外務卿)の所有を経て、昭和12年に畠山一清が買い取って現在に至ります。
苑内には、本館の他に5棟の茶室が点在し、茶会や花会などの貸席として利用されています。私自身、茶道経験はないのですが、建築的に「茶室」が好きで勉強しているので、別の機会に茶室も見てみたいと思いました。

美術館は鉄筋コンクリート造ですが、室内は日本建築風の造りになっています。

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展示室には付け柱や長押があり、窓には障子が入っていて、一部に畳敷きのスペースもあります。そこには床の間風のショーケースがあって、床の間に掛けられた掛け軸を、本来の目線で鑑賞できるようになっています。
この日は茶会も催されていたようで、平日にもかかわらず、美術館に多くの人が訪れているのは少々驚きました。

近代日本には、実業家として名を馳せるかたわら、数寄者(茶人)としても活躍した人が何人もいて、益田孝(益田鈍翁)や原富太郎(原三渓)のことは私も知っていましたが、畠山一清もその一人に数えられます。
畠山は「即翁」と号した茶人で、所蔵品は茶道具を中心に、陶磁器、漆器、日本画、水墨画、墨蹟(禅僧の筆跡)、能装束など多岐にわたり、国宝6点、重要文化財32点を含む1300点にも及びます。
一度に全てを展示できない代わりに、畠山記念館では季節ごとに年4回、テーマを決めて展示替えを行っています。苑内の木々や花も、四季によって違った景色をつくるので、年4回の季節展は、数寄者らしいアイデアだと思いました。

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1月16日から始まった冬期展は「春に想う 梅・椿・桜・桃」というタイトルで、春を象徴する花の意匠の美術工芸作品を選んで展示しています。今週日曜日(3月13日)まで開催されていますので、興味のある方は行ってみてください。

次の春季展は「光琳とその後継者たち」というタイトルで、尾形光琳没後300年を記念して、畠山記念館に所蔵している光琳作品を一挙公開するとともに、光琳の後継者たちの作品も展示するそうです。会期は4月2日から6月12日ですので、苑内の花見を兼ねて立ち寄るのも良さそうです。

岸 未希亜

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2016年03月04日

太鼓梁

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太鼓梁の選定をするため製材所を訪れました。
写真はまだ製材前の丸太です。

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写真は丸太の皮を剥ぎ、側面を製材した太鼓梁になります。
今回は3本使います。いい太鼓梁が確保できました。

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2016年02月28日

暮らしの見学会

今週末に開催される「住まいの教室 第6回」では、実際に暮らしている住まいを拝見します。

最初に見学するのは、間もなく築2年になるお住まいです。計画を始めたのは2012年の秋でしたが、じっくり打合せを重ねてプランが決まり、その後は開発申請と農地転用に数ヶ月、土地の造成工事に約2ヶ月を擁して2013年の秋に建築工事が始まったので、建物完成までに約1年半の歳月が流れました。

「カフェスタイルの家」と名付けたこの家には、4つの特徴があります。
一つ目は、インテリアを愉しむための空間デザインです。

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奥様は、古びた箪笥や建具、古材を使った棚などのほか、エスニックのインテリアがお好みです。インテリアが映えるように、すっきりとした白壁の住宅を求めていた奥様は、建築家・田中敏溥さんの設計にも惹かれたということで、そのイメージを基に、柱や梁の見せ方を控えめにしてカフェのような家を目指しました。

二つ目は、大勢の人を呼んでも狭く感じない大きなリビング・ダイニングです。お友達を招いてのホームパーティーや、クリスマスリースのような作品づくりの集まりを奥様が主催するため、LDKとして26帖もある豊かな空間を用意しました。

三つ目は、北側に広がる景色を室内から眺められることです。

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一般的に北側は、小さな窓が並ぶ家が多いと思いますが、敷地の北側に畑や丘が広がっているこの立地を生かさない手はありません。そこで、ダイニングとスタディコーナーのある1階、吹抜とホビースペースのある2階とも、北面に大きな窓を設けて景色を取り込みました。

四つ目が、家具やタイルなどのインテリアです。

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キッチンと洗面台には、色も形も存在感のある「コラベル」というタイルを使いました。造り付けの家具は、あえて節のある板を使ったり表面に凹凸を付けたりして、古家具のような雰囲気にしています。建具も凝っていて、玄関や洗面室の出入口には、アンティークガラスを使った古建具のような引戸を作りました。

次に見学するのは、昨年の4月に完成した築1年未満のお住まいです。敷地が広い場合、親世帯が住む既存家屋を残しながら、敷地の一部を切り取る形で子世帯が家を建てるケースがありますが、このお宅もそれに類似したケースです。家を建てられる場所が限られていたため、総2階建てのシンプルな住宅になりましたが、逆に多くの方に参考になる住まいだと思います。

「ひとつ屋根の下を感じる家」と題したこの家の魅力は、何と言っても吹抜けを介した1階と2階の一体感に尽きます。総2階のコンパクトな住宅だからこそ、吹抜けによる立体的な空間の広がりは効果的です。吹抜けがあると木組みを見せやすく、「木組みの家」を感じられるのも利点ですし、1階に床暖房を入れているので家全体が暖まり、冬でも快適に過ごせます。

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さらに、吹抜けに面して本棚のあるライブラリーを設けています。この共用スペースがあることで、実際に2階と1階に分かれていても気配を感じられ、家族が繋がります。
さらに子供部屋の造りもひと工夫しました。最初はワンルームにしておき、将来は分けられるようにするのは一般的ですが、ここは単純に2室に分けるのではありません。寝るための部屋(ベッド+収納)2室と勉強スペースに3分割し、この勉強スペースを吹抜けに面したライブラリーと繋ぎます。子育て家族には、知っておいてほしい形です。

ダイニングに造り付けのベンチソファーを設けているのも特徴です。その並びにカウンターデスクを造り、家族共用のPCコーナーにしました。

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ダイニングテーブルはカンディハウスの「HAKAMAダイニング」で、非常に特徴的な形をしています(上写真は別のテーブルです)。ポール・ヘニングセンがデザインしたPH2/1(louis poulsen)という照明器具とともに、そのデザインに魅せられます。

外観については、「シャッターをいかに隠すか」がこの家のテーマでした。準防火地域における開口部の制限が厳しくなり、窓にシャッターを付けざるを得ない場面があります。個人的に思うのは、内外の境界である開口部を遮断してしまうシャッターは、その無骨な姿も含めて住宅にそぐわない、ということです。シャッターの存在を消すための工夫を、開口部のデザインに発展させている点を見てください。

実際に生活している家を見られることは、完成見学会以上に「暮らし」のイメージが沸くと思います。併せてタイプの違う2つの家を見比べる機会でもありますので、きっと貴重な体験になると思います。

岸 未希亜

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2016年02月19日

陶芸体験・吹きガラス体験

 かねてよりご案内の通り「山内龍雄芸術館」のオーナーの須藤さんご夫婦のご厚意により、当社で家づくりをされた方々による作品展を開催することが出来ました。急な呼びかけにも関わらず、17名の方々よりの45点にも及ぶさまざまなジャンルの作品を出展いただき、また、須藤さんご夫婦には芸術館を開放いただいたことに加え、作品据え付けまでもご協力いただき、大好評の作品展となりました。関係者の皆様に重ねて御礼申し上げます。

〝芸術って何?"という大きな問いに関し、全く考えない訳でもありませんが、幾人かの芸術家の考えを見聞するにとどまり、まだ確たるものは持ち合わせていない私ですが、昨年は夏と秋にそれぞれ1回ずつ、初心者向けの体験会に参加しました。夏は伊豆での陶芸体験、秋は、穂高での吹きガラスづくり体験です。いずれも講師の方々が丁寧にご指導下さいました。

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 この先技能を深める予定はありませんが、〝芸術って何?"については、引き続き考え続けたいと思います。

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