建て主は「風通しがよく陰影のある日本家屋」、「軒を出し、高さを抑えた平屋の家」を望まれました。さらに「昔からそこにあって、ずっと残っていくような家を建てたい」という考えは、当社の家づくりにぴったりでした。
屋根は当社でも珍しい和瓦一文字葺きで、外観は瓦屋根と金属葺きの土庇で構成する、軒の低い端正な姿です。雨垂れを楽しむ、という風流な暮らしを思い描き、軒樋を無くして雨落ち溝を設けました。
室内は広めのリビング・ダイニングを中心に、最小限の寝る部屋、共有のウォークインクローゼット、親の同居を想定した和室、そして水廻りが並ぶ無駄のないプランで、子供がいるのに子供部屋はありません。リビングの一角を囲ったスタディーコーナーが、家族の気配を感じながらも勉強に集中できる絶妙なスペースになっています。
- 竣工時期
- 2014年8月
- 用途
- 住宅
- 構造規模
- 95.18㎡〔28.7坪〕 建築面積:106.77㎡〔32.2坪〕
- 所在地
- 神奈川県小田原市