当地に長く住まわれている建て主は、長男家族との二世帯住宅を計画されました。建物は1階と2階とで世帯を分け、玄関も別々にして外階段を使う上下完全分離型です。間取りや室内意匠は上下で随分と違いますが、外観は白い壁に濃色の木製格子と板壁が映える姿にまとめました。敷地は南側で先細りしている形状ですが、日当りを確保できるだけの奥行きがあり、既存樹木や芝も残すことができます。
2階の子世帯は家相の考え方に基づいてプランニング。緩やかな桧の勾配天井と、連続する竪格子や濃色の板壁に囲まれたLDKはモダンな木の空間です。1 階は水回りの位置に配慮したり、長年の生活経験に基づいて使いやすさを優先したプランにまとめました。柱もあまり見せず、これまでの暮らしや家具と馴染みやすい空間になっています。
- 竣工時期
- 2011年12月
- 用途
- 住宅
- 構造規模
- 188.38㎡〔56.8坪〕 1階 103.92㎡〔31.3坪〕 2階 84.46㎡〔25.5坪〕
- 所在地
- 神奈川県茅ヶ崎市