事例紹介

MIA邸

鎌倉の中心部に近い場所ながら、背面に山が迫り、目の前に小川が流れる自然豊かな環境です。鎌倉らしい谷戸の景観は、土砂災害警戒区域とも紙一重ということで、家を建てられる場所は限られ、敷地の南寄りに家を配置することになりました。それによって1階の日当たりが悪くなりますが、エレベーターの設置も念頭にあったため、建て主自身も2階リビングをイメージしていました。
裏山の緑を眺められる東側にダイニングと小上がりの畳座(畳リビング)、小川が流れる西側にデスクカウンターを備えた和室、キッチン・パントリーとランドリールームも充実の広さになっています。
1階には玄関、水回り、2つの寝室、夫婦各々の趣味に関する収納スペース、そして茶室があります。茶室は京間(関東間より少し広い)の4帖半で設計してあり、その庭側2面には縁側(畳廊下)を回しているので、ゆとりのある茶事空間になっています。茶室から眺める景色は、機能美のある露地を近景に、自然の森を遠景にした奥行きのある庭になる予定です。
ご主人のライフワークは蝶のコレクションで、寝室の隣にある標本室の棚には多くの標本が並びます。露地の奥には広いスペースが広がるので、仕事をセーブすることになる将来は、蝶の集まる庭をつくって蝶と共棲する暮らしを堪能できるはずです。


断熱材施工

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断熱材の施工が始まりました。
外側はアルミ箔で太陽熱を遮熱し、内側はダイヤ型に成形して空気層を作るエアサイクル専用の断熱材です。

金物検査

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接合金物の検査を行いました。木組みを補強する金物は、種類によって強度が決まっており、金物と木組みの組み合わせで必要な強度を確保します。
種類と場所はもちろん、ビスの本数や取りつけ方なども基準に合っているか全数チェックし、写真を撮ります。

アスファルトルーフィング

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屋根にアスファルトルーフィングを張りました。
アスファルトルーフィングとは、防水性能を担う屋根の下葺き材です。ゴムアスファルト系の改質アスファルトルーフィングを使用します。

上棟

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上棟を迎えました。上棟には各現場の棟梁たちが集まります。普段は別々の現場にいますが、長い間一緒にやってきている仲間なので息はぴったりです。

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小屋組みが綺麗に並び、屋根の形が現れました。

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垂木の上に野地板(構造用面材)を施工し、断熱材を張りました。通気層を確保し、最後に野地板を張って上棟も無事終了です。

先行足場

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上棟に先立ち、外部足場を設置しました。この足場は上棟の際にも必要ですし、その後の屋根や外壁の工事をする際にも必要になります。
上棟のための材料(一部)を搬入しました。ブルーシートが掛かっているものが上棟のための材料です。
ブルーシートは雨養生のためです。

土台敷き

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上棟前に敷く土台は、上部構造すべてに影響してしまうので、レベルを確認してミリ単位で高さ調整を行います。
土台には、耐久性のあるヒノキを使用しています。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。
通気性とメンテナンス性に優れたエアサイクル専用のコラム基礎です。設備の配管工事も完了しました。

コンクリート打設

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コンクリートをバイブレータで振動を与えながら流し込んでいきます。振動を与えることによって、隅々までしっかりとコンクリートが充填されます。
最後はコテで綺麗に均します。


配筋検査

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基礎コンクリートを打設する前に、鉄筋が図面通りに施工されているかをチェックする配筋検査を行います。
この検査は基礎の耐久性に影響する非常に重要な検査で、項目ごとに細かくチェックします。

遣り方・地業

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基礎の外周に水杭や水貫と呼ばれる木枠を設けて、高さや水平位置の基準を取ることを遣り方といいます。
それを基に、基礎形状に合わせて地面を掘削していくことを根切りといい、その後、砕石を敷きランマ―で突き固めます。