今週末に見学会を開催する「大磯 H邸」の見どころを紹介します。
建て主との出会いは、新型コロナが話題になり始めた3年前の1月。当社の見学会にご夫婦2人で参加され、よく比較される〇〇工房や△△工務店も検討されていることを聞きました。その後は家づくりを中断されていましたが、その間にお子様が生まれて、約2年後の昨年2月に再び連絡をいただきます。ちょうど見学会が終わったばかりの二宮町の家を個別案内したりして、当社との家づくりが始まりました。
「ソトとウチのつながりがある住まい」を希望されていたので、敷地の広さに余裕があって自然が近い大磯で土地を購入。北道路の敷地ながら南側に取れる庭の広さもまずますで、加えて南隣地が一段低いため、日照条件は悪くありません。山が迫っている北側については、2階から眺望を楽しめます。
外から家を見た時、最初に目につくのは玄関前に並ぶ竪格子です。
玄関が道路に近いため、通りからの視線を遮るものが必要でしたが、この家はポーチだけでなくアプローチ部分にも屋根を掛けました。竪格子に囲われた回廊の中を歩いていくので、気持ちが上がります（笑）
リビング・ダイニングは南庭に面して横並びに配置。梁を隠したリビングは、桧小幅板張りのフラットな天井で、全開タイプの大きな窓によってデッキ・庭と一体になります。建て主は洗練された和モダンが好みなので、ほとんどの柱・梁を隠してモダンに設えました。
ダイニングは、床を40センチ上げた「ステップフロア」なので、キッチンに立つ人と目線が揃います。そしてその奥には、家族共用のスタディコーナーを設けました。床が上がっていてリビングの天井が低く見えるのに対し、ダイニングは勾配天井になっているため、視点や目線の変化によって面白い空間体験ができます。
建て主は小さな子供のいるご夫婦です。帰宅時の手洗いや着替えをスムーズにするため、玄関のすぐ近くに洗面コーナーとファミリークローゼットを設けました。洗濯脱衣室と分けた洗面台は、洗面器そのものがカウンター状になっていて、壁一面のタイルと相まって美しく存在感があります。
また、趣味のキャンプ道具が多いため、土間つながりで2帖の土間収納を設けています。この土間は大磯砂利（現在は大磯では採取できませんが）を使った大磯洗い出し仕上げにしました。
他にも、階段下の愛犬スペース、漫画がぎっしり並ぶ予定の廊下の本棚、そしてこだわりの照明などが見られます。ダイニング照明はイサムノグチのAKARI、キッチン照明はlouis poulsenのPakhus、階段・吹抜照明は、HermanMillerのNELSON BUBBLE LAMPS。ぜひ照明の競演にもご注目ください。
岸 未希亜
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