今週末に見学会を開催する「横浜市戸塚区T邸」の見どころを紹介します。
建て主は土地探しと並行して幾つもの工務店や見学会を訪れていました。候補の1番手、2番手だった会社は、建築開始（完成）まで待たされる時間が長いということで、他へ目を向けた時に当社との出会いがありました。
3度の見学会に来られて、当社の家づくりと設計者のパーソナリティを理解していただいた後、「お住まい拝見」にもご招待。同じ工務店を検討されていたオーナー様から、「どうして神奈川エコハウスを選んだか」といった体験談を聞いたのがダメ押しだったでしょうか（笑）
こうして工務店を決めた後に、候補地が見つかりました。
敷地は南西2面で接道する角地。周りの視線を気にせずに暮らすためには、外構工事のボリュームも大きくなりますが、日当たりの良さ、風通しの良さは折り紙付きです。実は近所に北東角地という対称的な候補地もあったため、同時に2案を作成して比較した上で、南西角地の購入を決めました。
ここでは予め依頼する工務店を決めていたため、迅速かつ特別な対応ができたと思います。
建て主は、「日当たりや冬の暖かさ」「風通しの良さ」といった家の基本的な役割を重視していたので、素直な間取りを心掛けました。リビング・ダイニングを南側に並べ、冬の日射取得を期待して2階南側に吹抜も設けています。そして吹抜から階段を上がるので、空間的にも大きな広がりを感じます。
リビング北側には小上がりの和室があり、足を下ろせる畳座のスタディコーナーにしました。キッチンも含めて1階の家族スペースに幾つもの居場所があります。また、リビングにはペレットストーブを置きます。
洗濯物については、平日は室内干しがメインになるものの、週末は外干しを希望。そこで洗面室と脱衣室を分け、洗濯脱衣室に室内干し金物とガス乾燥機「乾太くん」を設置し、洗面室から出られる物干専用デッキを設けました。キッチンから洗濯脱衣室への近道があり、回れる動線になっているのも便利です。
敷地が広いこともあって、建物は総2階ではなく前後に下屋を設けた安定感のある形になっています。北東部分は北側斜線（一種高度斜線）をかわすための下屋で、雨に濡れないサイクルポートも造りました。
南西部分は道路からの視線を隠すための下屋で、北側では玄関ポーチの屋根になり、南側ではリビング・ダイニングの土庇と一体になっています。外構工事の着手前なので、全体としての外観はまだまだ完成していませんが、建物としては端正な外観を形成しているので、ぜひご覧ください。
岸 未希亜
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