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2023.10.14 /

伐採見学会 開催

ブログ初投稿の川上です。
9月30日に「神奈川の木をめぐる見学会」を開催いたしました。
コロナの影響で久しぶりの開催となった今回の見学会ですが、ご参加いただいた皆様のおかげでとても良い見学会になりました。

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当日は津久井にある製材所に集合し、まず、伐採現場の見学です。
伐採地点までは山を登ります。小雨が降るあいにくの天気で 足元も少しぬかるんでいましたが、小さなお子様もがんばって登ってくれました。
案内していただいたのは伐採を行っている会社の社長さんです。林業というと女性のイメージはあまりありませんでしたが、これからは男女問わず様々なアイディアで、林業界はさらに活気づいていきそうです。道中も、山で見かける動物の話や林業で使用する重機の話などで盛り上げてくださり、あっという間に伐採地点に到着です。

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樹齢50年以上のひのきを伐採します。
まず、木を倒す方向を決め、チェーンソーやくさびを使用して木を傾けていきます。木が倒れていく音の大きさに生きていた木の生命力を感じます。伐採してしまうのは少し可哀そうな気もしますが、この木たちの恩恵を受けて私たち工務店は、木の家が育む健やかな空間をみなさまにお届けできているのだと思うと感慨深い気持ちにもなりました。
神奈川の森では、基本的に木を1本伐採することで新しい苗木が1本植えられます。命の循環で長い年月 森は続き、動物や人の生活を支えてきてくれました。森を守ることは動物や人の暮らしを守ることにつながり、そのために木を管理し、伐採・植林することはとても意義のあることだと、この見学会を通じて感じました。

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もう一本伐採します。最初に倒した木のすぐ横に付けて倒す計画です。くさびの少しのずれが着地点では大きなずれになってしまいますが、見事、2本目の木は1本目の横にピタリと着地しました。さすが、職人技です!

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その後は、山を下り、当社取引先市川屋の製材所の見学です。
山で伐採した丸太を 大きな機械を使ってカットし、製材する様子をご覧いただきました。
参加された皆様には、実際に木材に触れていただきながら、神奈川県の木の良さを肌で感じていただけたと思います。
まだコロナの影響も心配される中、ご参加いただいたお客様には心より感謝申し上げます。
自分の家に使われる木が育った環境を知っていただき、家にもっと愛着を持っていただけたら嬉しいです。

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