間口が狭く短冊状に区画された建売住宅は、北側道路で三方の隣家が目の前に迫るため、日当たりが悪く、1階がとても暗い家でした。この狭小地に建つ家を、明るい家に建て替える計画です。
元の家では道路側の細い部分にあった水回りを2階に上げ、代わりに玄関回りの収納スペースを充実させました。階段はLDKから上がる形にして廊下を無くし、LDKは15.5帖を確保しつつ、吹抜からの採光と立体的な広がりを獲得しています。さらにシステムキッチンは使わず、BOSCHの食洗機を組み込んだ、L型の大きな造作キッチンにしてボーダーレスの空間にしています。
南西角に設けた吹抜は、1階だけでなく2階居住スペースの採光にも寄与し、その吹抜上にはロフトを造って空間を有効活用しました。
また、家の真ん前にバス停があって、敷地内にゴミを捨てられることも悩みの種だったので、思い切って待合用のベンチを造りました。ゴミを捨てられることが無くなり、バス利用者からも感謝されているお住まいです。
- 竣工時期
- 2022年11月
- 用途
- 住宅
- 構造規模
- 76.18㎡〔23.0坪〕 1階 38.09㎡〔11.5坪〕 2階 38.09㎡〔11.5坪〕
- 所在地
- 神奈川県鎌倉市
