事例紹介

YTK

 築50年の貸家6棟リノベーションのご相談を頂きました。建物的には雨漏れや基礎のクラック・木材の劣化などがあり再生するには大掛かりな工事となりそうでした。
オーナー様は近隣地域のコミュニティーの場となるような貸家を4棟にしてでも建てたいという強い意志がありました。そこで不動産業者、金融機関、神奈川エコハウスの三者がタッグを組み計画を進めていきました。
 4棟の平屋14坪を斜めに配列し、コミュニティーとなる中庭を造りだしています。
神奈川エコハウスならではの天井板の現し空間は貸家という概念を変えていると思います。

屋根(ガルバリウム鋼板)

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この屋根はガルバリウム鋼板を使用しています。ガルバリウム鋼板は、アルミを含んだメッキ処理にすることで、従来の鋼板よりも耐久性に優れています。

断熱材(スタイロエース)

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この断熱材は、スタイロエースです。熱を伝えにくい、水を吸収しない、軽くて丈夫、優れた断熱性などの特徴があります。

仮筋交い

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現時点で立っている柱には強度がないため、斜めに立てかけられている「仮筋交い」を使って、垂直になるようにします。金物で柱を固定した後に、この「仮筋交い」は取り外すことができます。

上棟

この日は上棟が行われました。上棟とは、柱や梁を組み立てて屋根のてっぺんである棟木まで完成させることをいいます。普段は担当する大工は1名or2名ですが、この日は各現場から神奈川エコハウスの大工が集合しました。昔から同じメンバーでやっているので、チームワークがよくあっという間に出来上がります。そこに無駄な動きはありません。


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断熱材と合板の間の垂木の厚みが通気層になります。空気層を設けることにより、熱を逃がし水を切ります。


この日は天候にも恵まれ、無事に終えることが出来ました。大工の皆様、お疲れさまでした。

土台敷き

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土台は地面に最も近くシロアリが発生しやすいので、通常は耐久性に強いヒノキを使用することが多いです。また、当社の場合は、構造材に神奈川県産材の木材を使っていて、地域の環境に貢献しています。地産地消によるメリットは、県産材の需要が増加すれば、林業が活性化し地域経済も発展することが挙げられます。また、木材を輸送するためのエネルギーを大幅に削減することも可能となります。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎工事が完了しました。構造計算によって決められた地中梁を入れることで、基礎内部の立上り部分(コラムベース)を独立型形状にすることが可能となり、通気性とメンテナンス性が格段にアップします.

コンクリート打設

基礎の中にコンクリートを流し込む前に、まずは現場に到着したコンクリートが発注したものと適合しているか受入検査をします。

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これはスランプ試験といい、コンクリートの柔らかさを測る試験です。容器の中にコンクリートを入れ、逆さまにしてコンクリート頂部の高さを測ります。高さが15センチ~18センチであれば、正常な値と言えます。(数値が高いほど硬いといえます)

問題がなければ、その後、基礎の枠の中にコンクリートを流し込みます。流し込んだコンクリートをトンボで均すことによってコンクリートのひび割れを防止することが出来ます。

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配筋検査

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基礎の鉄筋が図面通りに正しく配置されているかを確認する検査です。鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、立上り筋の高さ、緊結の状態などを現場監督の目でチェックし、写真を撮っていきます。

地縄張り

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地縄張りとは、建物の配置がわかるように、現場監督が設計施工図書を確認しながら縄を張ることをいいます。最初の作業で地縄を張り、地鎮祭の時にお施主様に建物の位置を確認して頂くこともあります。