事例紹介

YNK邸

一つ一つの区画が大きく取られた恵まれた住宅地ですが、敷地が道路から約2.5mも高く、土留めとガレージを兼ねたコンクリートの構造物が劣化していました。住宅を建てる前に、この擁壁と宅地へ上る階段を造り直す工事から始めます。
建て主の妹さんが当社で家を建てられており、工事の様子や完成した建物をご覧になった上で、当社を指名してくださいました。ご兄弟からの推薦に勝る安心はありません。
1階はLDKと水回りのほか、将来もし身体が不自由になったとしても、自宅介護ができるようにとの考えで寝室を一つ設けました。リビングにはデスクカウンターや物入れを造り付けて、寛ぐ場というよりもワークスペースとして使うのが特徴です。
2階は、親子それぞれが書斎としても使えるような2つの寝室(個室)と、広い納戸を設けました。2階からは富士山が見えるため、寝室やバルコニーから富士山が望めるよう、建物を雁行させています。

完成

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洗面台

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この家の洗面台は、洗濯での使用頻度が高いため、御影石のカウンターに病院用流しを組み込みました。御影石は傷が付きにくく、吸水性が低いので、水はねを心配しなくても大丈夫です。

外観

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足場が外れて、道路からも家の形がはっきり分かります。
外壁はスタッコフレックス吹き付け仕上げです。スタッコフレックスは、優れた伸縮性・通気性・防水性・断熱性を兼ね備え、建物のひび割れを防止する効果があります。

パテ処理

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パテとは、柔らかい紙粘土のような白い材料です。クロスを貼る準備として行うパテ処理は、下地の段差をなくすために2回以上行います。パテ処理の精度によってクロスの仕上がりに違いが出るので、丁寧な作業を心がけます。

外観

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足場が解体され、家の外観が姿を現しました。完成も近づいています。

屋根

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屋根の施工が完了しました。金属板を長方形に板取りして、横の継手が一の字に繋がる横葺きという葺き方です。
アルミを含んだメッキ処理とすることで、従来の鋼板よりも耐久性に優れたガルバリウム鋼板を使用しています。

外壁

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外壁の吹き付け材には、スタッコフレックスを採用しています。優れた通気性や断熱性を兼ね備えていることがスタッコフレックスの特徴です。また、木の膨張収縮によるクラックを極力防ぎ、水の侵入による建物本体へのダメージを防止する効果もあります。

石膏ボード

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石膏ボードが張られると部屋らしくなり、お施主様にも空間が認識できます。
この石膏ボードは石膏を芯材とし、両面を石膏ボード用原紙で被覆成型して作られており、セメントボードに比べて安価です。また、耐火性や遮音性にも優れているので、建築の壁や天井下地として広く用いられています。

養生

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内部の大工工事も進んでいます。化粧の柱や枠材は、傷が付かないように青い養生材で保護します。

無塗装サイディング

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外壁の下地に無地のサイディングを張りました。自分の好みの色を選んで吹き付け仕上げを行うので、工業品のような外観にはなりません。
また、モルタル下地の塗り壁よりもイニシャルコストが安いというメリットもあります。

胴縁

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胴縁とは、壁に合板やボードなどを張る際に、それらを留めつけるための下地材のことです。胴縁には通気層を設ける役割もあるので、縦方向に取り付けます。

断熱材

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この住宅はエアサイクルオリジナルの断熱材を使用しています。
室内側は空気の流れを促すようにダイヤカットに成型され、外側はアルミシート貼りで遮熱性能を向上させた断熱材です。
常に木材を空気に触れさせ、乾燥を促すことにより、一年中安定した含水率が得られ、木材が良好な状態を保ちやすくなります。

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庇があると雨水が切れるので、外壁が汚れにくくなります。
また、少しの雨であれば窓を開けたままにできるので、風を入れられることもメリットの一つです。

エアサイクルオープナー

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エアサイクル工法の家には、床下と屋根裏に換気口があります。
春から秋は床下の換気口が開き、太陽熱で温められた壁内の空気が通気層を通って上昇し、エアサイクルオープナーから外へ出ます。
逆に冬は換気口が閉じるので、温められた空気が家の外周を対流し、保温効果をもたらします。

手刻み

このお宅は、柱や梁の加工を「手刻み」で行っています。

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「大工さんによる手刻み」のメリットは、例えば上記のような継手部分でも、木の性質や個性を見ながら加工し、継手の種類もプレカットより多く、自由度があります。
数百年受け継がれる技術をもって、木の良さを存分に引き出した建物を造ります。

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屋根

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野地板の上にMルーフィングを張りました。
Mルーフィングとは屋根本体の下地材であり、防水シートのことで、特徴としては主に以下の点が挙げられます。

・釘穴に対するシール性があがり、漏水に強い。

・寒さに強く、冬場も柔らかく、施工性が高い。

・合成繊維不織布を使っているので強い。


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次に、「Mルーフィング」の上に屋根本体を被せます。
屋根材にはガルバリウム鋼板を使用しています。ガルバリウム鋼板の特徴としては、防錆性、防火性、耐久性等が優れていることが挙げられます。

上棟

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いよいよ上棟です。土台から屋根のてっぺん(棟木)までを一日で立ち上げます。各現場の大工さんが結集し、安全第一を再確認し合ってスタートです。
気心知れた顔なじみの大工達が、抜群のチームワークで下階から順番に柱、梁を組み上げ、最後に棟木を取り付けます。まずは一階の柱を立て、二階床梁を組んでいきます。安全に注意しながら作業を行いますが、チームワークが良いのでスピーディーに組みあがっていきます。
プレカットの場合、部材の間違いは発注者のミスですが、手刻みの場合は棟梁の腕にかかってきます。棟梁は最後まで緊張を強いられますが、無事に棟上げとなり、ささやかな上棟式を行いました。

土台敷き

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この家は、柱、梁、土台などを1本ずつ手加工する「手刻み」です。大工が上棟の前に現場に入り、自分で刻んだ土台を据えていきます。特に腐れや虫に注意が必要な土台には、耐久性のあるヒノキを使用しています。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎工事が完了しました。地中梁で強度を保つことで、基礎内部の立上り部分(コラムベース)を独立型形状にすることが可能となり、通気性とメンテナンス性が格段にアップします.

配筋検査

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基礎コンクリートを打設する前に、鉄筋が図面通りに入っているかをチェックする配筋検査を行います。検査項目は、鉄筋の種別、鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、定着と継手の長さ、立ち上がり筋の高さ、緊結の状態など、多岐にわたります。

遣り方

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基礎工事が始まりました。
まず、遣り方といって、基礎の高さや水平位置の基準となる木枠を基礎の外周に回します。続いて水貫と呼ばれる、木杭間に横に渡す板を高さを揃えて固定し、この板に基礎位置の印を付けます。今後の基礎工事を左右する、とても重要な作業です。
正しく基礎を造るために、捨てコンクリートも施工しています。