事例紹介

SRM邸

御施主様の現在の住まいは東京都心ですが、古い建築が好きで鎌倉で土地探しを始め、駅や海、山との丁度良い距離の土地にめぐり合いました。鎌倉の歴史的景観に合うように外観は町屋で内部は古民家という要望があり、古民家の要素が含まれた間取りと当社の鎌倉の竣工建物の見学や構造見学会を通して当社を気に入って頂き計画を進めました。
建物の配置計画では、南側の建物が境界線に迫ってきおりましたので開けている東側道路/反対側の平屋方向に居住空間を傾けて向けております。建物が道路と平行でないのでその分奥行のある立体に見え、冬の日照も確保出来る配置としました。外観は、格子の多様と軒の深い庇のある縁側、和風の色合いとなります。
1階の間取りは大黒柱を中心に古民家の田の字型を90°回転させたプランとし、西側に水廻りを集めました。
玄関土間と座敷はパブリック空間、台所と居間はプライベート空間として分ける事も出来ますし、引戸を引けば風通しの良い配置となっております。
2階の間取りは1階居間と繋がる吹抜けと廊下を兼用しているスタディ/洗面コーナー、居室3部屋+ロフトです。2階の小屋組は登り梁と杉のパネルを勾配に現しており、大きな空間を構成しております。
蔵戸などの古建具、古照明、沓脱石などのしつらえや水廻りの設備/モザイクタイルなどのこだわりが見所です。

完成

■リビング・ダイニング・キッチン
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■スタディーコーナー
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■和室
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■洗面室
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■土間
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外回り

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外回りは、桧の化粧格子、布団干し柵、木製戸袋、濡縁が施されました。

建具

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玄関引戸は、建具屋作成の桧の腰付格子戸です。玄関土間には古建具を入れました。

仕上げ工事

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洗面室の壁にタイルが貼られました。壁と天井は、浴室と同様の桧板張り仕上げです。

仕上げ工事

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内部では、壁の漆喰塗りが行われています。お施主様もご一緒に漆喰塗りを体験されました。

外壁工事

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セラミソフト吹き付け塗装が完了し、足場も外されました。

仕上げ工事

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内部仕上げ工事に入りました。天井に帯状や斑点に塗られたような部分はパテ処理です。壁や天井に漆喰を塗ったりクロスを貼る前に、石膏ボードの目地やビスの頭をパテで埋めて段差をなくし、平滑な下地を作ります。

外壁工事

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外壁仕上げの吹付け前に無塗装サイディング(外壁下地)のジョイント部分をパテで平滑に仕上げ,下地処理を行います。

設備機器

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1坪サイズのハーフユニットバスとゲートスタイルキッチンが搬入されました。

木工事

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壁に石膏ボードを張っています。しっかりと壁が出来ると暮らしのイメージがしやすくなります。

外回り

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木枠内に桧塗装の格子を施し、和の風合いに仕上げる予定です。

天井

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2階の小屋組は登り梁と杉のパネルを勾配に現しており、大きな空間を構成しています。

屋根

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屋根の仕上げは、ガルバリウム鋼板平葺きです。ガルバリウム鋼板は通常の鋼板に比べ3~6倍の耐久性を誇ります。

防水工事

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サッシ枠の周りに防水処理を施します。特に下部は小さな隙間から水が入りやすいので、専用の防水シートで対策をします。

天井下地

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天井の下地は、455mm間隔で30×40の野縁を入れて石膏ボードを張って行きます。

筋違い

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筋違いによる耐力壁や水平構面のバランスに注意しながら許容応力度計算により耐震等級3を確かめています。筋違い材は、45×105と太い材を標準としています


断熱材

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青くみえるのは、断熱材のスタイロエースです。熱を伝えにくい、水を吸収しない、軽くて丈夫、優れた断熱性などの特徴があります。


金物検査

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木造軸組み工法では、接合部の強度が大変重要です。金物の種類、位置、ビスの打ち方など、全てチェックします。また自社のチェックの他に、第三者機関による中間検査も行われます。

上棟

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各現場の棟梁達が集結して、柱、梁、桁まで一気に組み上げていきます。まずは1階の柱をたて、2階の梁を差し込みます。
次は2階の床組です。91cm角に格子を組み、厚床下地を張り、2階の床を固めます。剛床と言って、構造的にとても重要なポイントです。

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続いて2階の柱、梁と組んで行き、棟木をあげます。

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登り梁の上に杉ムクパネルを張り、垂木を掛け、断熱材を敷き詰めます。断熱材の上に通気層を確保し、最後に野地板を張って上棟が無事終了です。

土台敷き

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上棟前に土台を敷きます。上部構造すべてに影響してしまうので、レベルを確認し、ミリ単位で高さ調整を行います。土台には、耐久性のある神奈川県産ヒノキを使用しています。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎の工事が完了しました。地中梁で強度を保つことで、上部の基礎を独立型形状にすることが可能となり、通気性とメンテナンス性が格段にアップします。


設備配管

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建物の外部の設備配管を施工します。土を掘る作業になるので、建物ができた後は施工性が悪く、外壁を汚す恐れがあるので、基礎がほぼできた段階で施工します。

コンクリート打設

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品質検査。納入書でコンクリート配合と出荷時刻を確認します。次に、実際の生コンクリートを採取してテストピース、スランプ試験、空気量試験、塩化物量を確認します。

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品質検査が終わったらいよいよ打設です。ポンプ車で生コンクリートを型枠の中に流し込みます。流し込みの際にバイブレータで振動を与えることで、隅々までしっかりとコンクリートが充填されます。最後はコテで均して仕上げます。

配筋検査

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基礎の配筋検査です。底盤・立上り・地中梁・コラム基礎の鉄筋の種別、鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、定着と継手の長さ、立上り筋の高さ、緊結の状態などをチェックします。この検査は、基礎の耐久性に影響する重要な検査です。

基礎工事

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左:基礎工事の初めは、遣り方です。地縄(建物の形に張った縄)を目安に、建物の高さや位置の基準となる杭を打ち、横方向に貫を渡して行きます。次に地業を行います。地盤を固めるため、砕石などを敷き、ランマーなどで突き固めます。
右:基礎の中央付近に、地鎮祭で神主さんからいただいた鎮物(土地の神様への貢物)を埋めます。

地縄張り

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敷地に計画建物の外壁芯ラインの縄を張り、位置をお施主様と確認します。

地鎮祭

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工事を着手する前に土地の氏神を鎮め、工事の無事と建物や家族の繁栄を祈る儀式。本宮が伊勢神宮の内宮そばにある猿田彦神社に依頼しました。小さな砂山に鍬・鋤・鎌入れなどを行い、工事の安全を祈願します。