事例紹介

KSA邸

ご夫婦と愛犬、奥様のご両親が一緒に暮らす2世帯住宅の計画です。
建築地は、奥様が長年住み慣れたご両親の家の建て替えで、北東道路と南側隣地が平屋の為、陽当たりが良い立地です。
1階は、親世帯の寝室と共有の玄関/洗面/浴室。2階は、共有のLDK、食品庫。ロフトにご夫婦の空間を計画しています。フロアが連続するデッキと、LDとロフトを勾配天井の吹抜で繋げることで空間の広がりをつくっています。モダンな外観/内観や、造作するキッチン/洗面台も見どころです。
設備は、オール電化で太陽光パネルをのせ、更に外皮等省エネ性を高めてZEH基準をクリアしており、国土交通省の補助金を予定しています。

※この住宅は森林環境譲与税を財源として神奈川県が実施している「神奈川県地域材の家づくり普及促進事業」を活用しています。
構造材に神奈川県産の桧・杉を使用。地域の森林環境の維持・更新や温暖化防止など、広範な環境問題にも貢献しています。
事業の詳細は、こちらをクリックしてご覧ください。

完成

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タイル工事

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玄関から土間収納にかけてタイルを張っています。いろいろな大きさのタイルのランダム貼りで、技術の見せ所です。設計者も立ち会い確認しています。玄関に石やタイルを張る段階になると内部はほぼ仕上がっていますので、完成も間近です。

石膏ボード

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木工事も終わりに近づいています。壁に張られている石膏ボードの特徴としては、防火性や遮音性が挙げられます。また、下地の横胴縁の間隔を詰めることで計算外の強度もアップします。

バルコニー

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ウッドデッキやウッドバルコニーは、事前に木部に塗装をしておき、組み立てた後にもう一度仕上げ塗装をいたします。この塗料は防腐剤を含んだキシラデコールですが、木材に浸透して表面に塗膜を作らないため、木材の呼吸を妨げることなく通気性を保つことができます。また、重ね塗りも可能で長持ちするのが特徴ですが、揮発性の化学物質を含んでいるため、施工には注意が必要です。数日で揮発しますので、メンテナンス間隔を長くしたい方に向いています。

ウッドデッキ+ウッドバルコニー

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ウッドデッキとウッドバルコニーがつきました。床部分は厚み40mmのヒノキ材で、全体に塗装を2回塗りで仕上げています。透明なクリアー塗装もきれいですが、着色するといろいろな色合いが楽しめ、紫外線からの保護の役割も果たします。

対面キッチン

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対面キッチンは、調理中でも家族でコミュニケーションが取りやすくなるだけでなく、配膳や後片付けの際に動線が短縮され便利な点が挙げられます。また、キッチンメーカーのシステムキッチンで無く、造作キッチンになりますので、完成の時には是非ご覧ください。

折り返し階段

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折り返し階段は、L字型ではなくU字型に折れているのが特徴です。直階段と違い降りる時に踏み外しても途中で止まるので、大事故を防げます。
また、直階段やL字階段に比べると、床面積は大きくなりますが、廊下などの動線は短くまとまるメリットがあります。

外壁(スタッコフレックス)

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外壁吹付け工事が完了しました。こちらのお宅は、スタッコフレックスという塗り壁材を吹付により施工します。スタッコフレックスとは、超弾性力に加え、通気性・防水性・断熱性などを兼ね備えた塗り壁材です。クラック(ひび割れ)、凍結、潮風に強いといったメリットもあります。
この後に養生材を撤去する予定です。

レンジフード

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キッチン部のレンジフードのダクト工事になります。ダクトは火災時に火が広がらないように不燃材で覆います。また、結露を防ぐ意味もあります。

横胴縁

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横胴縁とは、柱と柱の間に水平に渡した材(スギ)のことで、石膏ボードや板材の下地となります。一般的には30センチ~45センチの間隔に胴縁を設けることで、塗り壁、クロス壁の割れを防ぐことや、耐震性を確保する目的もあります。
横胴縁は屋内側の壁下地で、当社では壁の割れ防止と強度アップのため、30cm間隔を基準としています。
また、強度だけを考えるのでしたら胴縁なしで柱に直に石膏ボードを張ったほうが強くなるのですが、その分、力(地震や台風、木の動き)をまともに受けてしまうので、割れが出やすくなります。
一般的には、屋内側の壁(大壁:柱の見えない壁)に横胴縁を施工することは、丁寧な仕事とされています。

縦胴縁

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胴縁には縦胴縁と横胴縁の2種類があります。このお宅の場合、透湿防水シートの上に専用のビスで縦胴縁を施工し、縦胴縁の厚み分が通気層になります。
また、外壁下地の胴縁について、縦胴縁の方が空気が動きやすく雨水も切れやすいので、遮熱や防水に有効です。

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軒下以外の窓には庇を付けています。庇があると雨水が切れるので、外壁が汚れにくくなります。少しの雨であれば、窓を開けたままにして風を入れられることもメリットの一つです。
また、夏の角度の高い日差しは遮り、冬の低い日差しは取り込む事で、太陽光も調節します。

透湿防水シート

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透湿防水シートとは、水は通さないが、湿気(水蒸気)は通す性質をもつシートです。断熱材の性能や防水性を確保し、壁の中で発生する結露を防ぐ効果もあります。

設備工事

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内部では、間仕切りがある程度できたタイミングで、水道、電気の設備配管や配線の取付けを行います。
現場監督が事前に穴を開ける場所などを記しておき、工事中は業者と打合せをしながら進めていきます。取付完了後、現場監督がチェックを行います。
給水管と給湯管は、サヤ管ヘッダーシステムを採用しており、メンテナンスには非常に有利になります。
また、2階からの排水管には音ナイン防音材を巻き、トイレなどの排水騒音が15dB低下しています。

養生

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内部の大工工事も進んでいます。化粧の柱や枠材は、傷が付かないように青い養生材で保護します。

中間検査

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中間検査とは、建築物の安全性向上のために導入されている制度です。
上棟が終わると、構造材の強度を確保するために必要箇所に金物を取り付け、取り付けた金物は社内点検で全箇所、写真にてチェックを行います。
点検後、検査機関の検査員が現場で直接確認を行います。中間検査に合格しない限り、それより先の工程の工事に進むことはできません。
しっかり事前の社内チェックを行っており、今回も無事合格しました。

断熱材

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断熱材はネオマゼウスを使用しています。 ネオマゼウスの素材は、フェノール樹脂という熱に強い樹脂で、燃えにくく炭化し燃焼時の発生ガスも少なく安心です。


金物検査

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上棟中は、仮の筋違で建物の揺れを防ぎますが、上棟が終わると、すべての柱(柱頭、柱脚)、梁(仕口、継手)に指定された強度の金物を取り付けます。
現場監督は、筋違の方向が正しいか、金物が図面通りに取付けられているか、ビスの打ち忘れが無いか、等を入念に確認します。
2枚目の画像右側にある釘が出ている木材は、(本)筋違を取り付け完了後に外した仮筋(違)です。

ルーフィング

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野地合板の上にルーフィングを張ります。ルーフィングとは、防水性能を担う屋根の下葺き材です。
弊社では、改質アスファルトルーフィングといって、ビス穴、タッカー等貫通部の止水性に優れたルーフィングを採用しています。

上棟

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いよいよ上棟です。この住宅は普段はひとりの大工で担当しますが、この日は合計9名の大工が集まりました。
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昔からやっているメンバーなので、チームワークが良く、指示されなくても自ら率先して作業に当たります。そこに無駄な動きはありません。
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屋根は杉無垢パネル→断熱材→垂木→耐水合板という順番で敷いています。また、断熱材と耐水合板の間に垂木を使って空気層を設けることにより、熱を逃がし水を切ります。
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この日は上棟式が行われ、お施主様から大工に感謝の気持ちが伝えられました。10月でもまだ熱く、レッカー(クレーン車)の配置ができずに手おこしで大変でしたが、この一言で癒されます。

基礎完成

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建物を支える大事な基礎工事が完了しました。構造計算によって決められた地中梁を入れることで、基礎内部の立上り部分(コラムベース)を独立型形状にすることが可能となり、通気性とメンテナンス性が格段にアップします.また、地中梁は立ち上がりのある基礎と比べ人通孔を設ける必要がないため、切れ間なく強固に出来上がります。

基礎断熱

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神奈川エコハウスは主に基礎断熱を採用しています。基礎断熱とは、基礎の底辺と外周の内側に沿って断熱材を貼ることで、外側に断熱ラインを造り、床下と室内の温度を同じに保つことができます。メリットとしては、家全体の気密が確保しやすいことと、床断熱に比べ施工性に差がない点と地熱の利用が見込まれます。

コンクリート打設

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コンクリートを打設する前に品質をチェックしますが、その一つがスランプ試験です。スランプコーンに生コンクリートを入れ、垂直にスランプコーンを抜き取り、コンクリート頂部の高さが何センチ下がったのかを測定します。この数値が高いほどコンクリートの流動性が高く、施工性が良くなる反面、強度はやや落ちます。一般的にはスランプ値18cmが多いと思いますが、当社の基本は15cmになります。

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生コンクリートを型枠の中に流し込む際、バイブレーターで生コンを撹拌します。振動を与えることで、コンクリートが隅々までしっかりと充填されます。
最後に表面を均すためにとんぼをかけます。夏はコンクリートの乾きも早いため、手早く仕上げなければなりません。

配筋検査

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基礎の鉄筋が図面通りに正しく配置されているかを確認する検査です。
鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、立上り筋の高さ、緊結の状態、ボルトの数が正しいか、等を現場監督が一つ一つチェックしていきます。

捨てコンクリート

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捨てコンクリートは、構造的な機能はありません。主たる目的は2つ、一つは墨出しの為で、遣り方で引いた水糸を基準にコンクリートの表面に壁芯と型枠の位置を標します。もう一つは、下地がしっかりとすることで、鉄筋組みの精度が上がり、かぶり厚などもしっかりと確保することができます。捨てコンクリートといっても重要な役割があります。

遣り方

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遣り方とは、正確に建物の位置を決めるための作業です。
木杭の下にある板は「水貫」と呼ばれ、レベルなどを使用して、GL(基準となる高さ)から一定の高さに水平に設置していきます。
また、ネットゼロエネルギー住宅の補助金を得る予定で、掲示板と共に写真を撮り報告します。

地縄張り

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地縄張りとは、建物が建つ位置に、地面に縄を張ることを言います。地鎮祭が行われる場合は、その前に地縄を張り、地鎮祭の際にお施主様と一緒に建物の配置と高さの基準を確認します。