事例紹介

IRA邸

建築への関心が深く、自ら間取りを考えるのが大好きな建て主との「共作」とも言える住宅です。建て主は建築家の堀部安嗣さん、伊礼智さん、中村好文さん、田中敏溥さんが好きなため、内観はナチュラルモダン好みで、外観は切妻屋根の普遍的な形を希望されました。建て主から送られてくる間取りを赤ペン添削すること数回、建て主の想いが上手く形になったと思います。
複数の工務店を見て回っていた中から当社が選ばれた一番の理由は、自分の間取りに向き合ってくれる、柔軟なパートナーを求めていたからでしょう(笑)
敷地は谷戸(やと)のため、湿気が多い欠点はありますが、北にも南にも山の木々が見えます。敷地は南北に細長いのですが、南北に視線が抜ける利点を活かすため、LDKを細く長く連続させて南北に開いているのが大きな特徴です。中央に吹抜けを設け、2階の部屋と1階のLDが一体の空間になっていて、24坪には思えない空間の広がりが感じられます。

完成

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シーリングファン

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家の中央に吹抜けがあるため、シーリングファンを設置しました。シーリングファンを回すと空気の流れが生まれ、空調の効率が良くなるメリットがあります。

漆喰珪藻土

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漆喰珪藻土の性能の中でも特筆すべきなのが調湿作用で、「呼吸する壁」とも言われています。子供部屋であるこの壁は、お施主様ご家族で塗られました。

パテ処理

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内部の木工事が終わると、仕上工事に入ります。壁と天井の石膏ボードにはビス穴で凹凸ができるため、まずはこの凹凸を平滑にするパテ処理から始めます。

建物外観

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足場が外れました。完成も近づいています。

養生

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外部足場養生は、工事中に発生したゴミや埃が周りに飛び散ることを防ぐ役割があります。

レ―ヴLM

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外壁にはレ―ヴLMを使用しています。レーヴLMは、漆喰のような風合いを出すための石灰、強度を保つためのセメント、ザックリとした重厚な質感を出すための無機骨材で構成されています。また、無機成分にこだわった塗り壁材なので、樹脂系塗り壁材と比べて紫外線の劣化に強く、長く家を守り続けることが出来ます。

外壁

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モルタルの剥落を防ぐために、モルタル下地として金網を張ります。金網の下には通気層を設けているので、万が一雨水が侵入した時の排水経路になります。

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その上から下地のモルタルを塗ります。モルタルが乾燥した後に、外装仕上材(レーブLM)をコテで塗って仕上げます。

縦胴縁

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透湿防水シートの上に専用のビスで縦胴縁を施工していきます。縦胴縁の厚み分が通気層になります。

屋根

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屋根の施工が完了しました。雨が流れやすい瓦棒葺きという葺き方です。
アルミを含んだメッキ処理にすることで、従来の鋼板よりも耐久性に優れたガルバリウム鋼板を使用しています。

透湿防水シート

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断熱材の性能や防水性を確保するため、透湿防水シートを張っています。壁の中で発生する結露を防ぐ効果もあります。

構造用モイス

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当社は基本的に筋交いを耐力壁に使いますが、壁倍率を上げる必要がある時は構造用モイスを併用します。

充填断熱工法

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この住宅は充填断熱工法です。
今回使用した羊毛断熱材「ウールブレス」は、自然素材の中でも特に呼吸性に優れた羊毛で作られています。空気を多量に含むことによって優れた断熱性をもち、湿気の吸放出性が非常に大きいことで、結露する可能性がほとんどない優れた素材です。

端材置場設置

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神奈川エコハウスは、各現場に端材置場を設置し、現場で余った木材を入れています。
どなたでも自由に持ち帰って頂くことができ、資源の有効活用をしています。

金物検査

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上棟後、構造材の継手・仕口を金物で補強します。そして、金物の種類や取付場所が図面通りに正しく行われているかを検査します。
金物は場所によって種類が変わります。柱、梁などの継手・仕口、筋交の固定などに使われている金物を目視で確認し、ビスの打ち忘れがないかなどを一つ一つ現場監督がチェックします。

上棟

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いよいよ上棟です。通常は棟梁がひとりで担当している現場ですが、この日は仲間が集まります。チームワークが良いので、無駄な動きがなくその日の内に棟木まで出来上がります。

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屋根の構造体が組み終わると、下地材となる野地合板を張ります。

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その上に断熱材を敷きます。断熱材は"ネオマフォーム"を使用。ネオマフォームは、ほかの断熱材と比べて、薄くても優れた断熱性能を発揮できる断熱材です。

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その断熱材の上に垂木という屋根の下地材が敷かれます。

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垂木の上に耐水用合板を敷きます。

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本日も無事故で上棟を終えることが出来ました。

コンクリート打設

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コンクリートを流し込む前に、ミキサーで運ばれてきた生コンクリートの性状が合っているかの「受け入れ検査」を行います。
上写真は、スランプ試験を行っているところです。スランプ試験とは、生コンクリートの柔らかさを調べるものであり、スランプコーンと呼ばれる筒の中に生コンクリートを詰め、引き抜いた時にどれだけ下がるかでスランプを測ります。

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コンクリートの流し込み作業は、打ち重ね時間に配慮しなければなりません。間隔を空けすぎるとコールドジョイントを起こすためです。流し込んだコンクリートはトンボでならしていきます。

配筋検査

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基礎の配筋検査では、鉄筋の種別、鉄筋の間隔、鉄筋径、かぶり厚さ、定着と継手の長さ、立上り筋の高さ、緊結の状態などをチェックします。建物の耐久性や強度に直接影響するため、とても重要な検査です。

遣り方

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地縄張りの後に行われる遣り方は、正確に建物の位置を決める作業のことです。建物の外壁線より50~60cm離した所に杭を打ち、貫板と呼ばれる幅10cm程度の木板を、建物をぐるりと囲むように設置します。その板に、隣地境界線や道路境界線から正確に測定して、建物の外壁線を記します。

地鎮式

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今回はお寺の住職に来てもらって仏式で行いました。したがって、地鎮祭ではなく地鎮式です。
ほとんどの場合は、神社が必要なものを全て用意してくれるのですが、今回はお供物や竹をお施主様が用意し、当社は砂や縄を用意したり、設営を手伝いました。

地縄張り

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地縄とは、建物が敷地に対してどの様に建てられるのかを確認する作業です。計画建物の外周部分に縄を張り、目で確認できるようにします。