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2017年01月18日

平塚D邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「平塚市D邸」の見どころを紹介します。

建物とは直接関係ありませんが、今回は建て主の移動距離が長かったことも特筆に値するので紹介します。
建て主が初めてコンセプトハウスに来場されたのは一昨年の秋です。その当時、建て主ご家族は埼玉県鴻巣市にお住まいでしたが、建設地が平塚市のため、週末に何度も神奈川県まで足を運び、工務店探しをされていたそうです。幾つもの会社を見た後で当社に来られたこともあり、コンセプトハウスをとても気に入ってくださり、構造見学会の参加や建築敷地の確認へとトントン拍子に進みました。

しかし年が明けるとご主人が名古屋に転勤になり、打合せの週末は名古屋から鴻巣に戻って、改めて家族と一緒に藤沢まで来るというハードスケジュールになりました。さらに、4月になるとご家族も名古屋へ引っ越され、引越し後の2回は私が名古屋へ伺いました。平塚に実家があるので、その後は1泊2日で打合せに来ていただきましたが、長距離の移動は大変だったと思います。

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敷地は典型的な旗竿敷地で、道路との接道が2mしかありません。2mずつの旗竿部分を隣家と共有する形にして、車を前後に置いている状況でした。一方で家が建っている部分は比較的広く、小さな池のある庭も残っていますが、周囲を家に囲まれているため、やや閉塞感のある印象を受けました。

今回の計画は、ご主人の実家で一人暮らしをされていたお父様が、建て主家族と一緒に暮らす住宅なので、最大の特徴は「三世代同居の住まい」ということです。
奥様と義理のお父様が気を遣い過ぎないように、初めは玄関を起点にエリアを左右に振り分ける提案をしました。しかし、玄関が中央に来ることで庭が分断される点、広いバルコニーを造ろうとすると、玄関の上に防水バルコニーを造るしかない点が懸念材料でした。
そこで、「お父様がリビングを通らずに玄関へ行く必要はない」という話を受け、玄関を建物の端(旗竿部分に最も近い位置)に寄せ、リビング・ダイニングの奥にお父様の部屋を配置した第2案をつくりました。それが現在のプランです。庭に面した大きな窓と吹抜けによって、全体が明るく開放感のある住まいになりました。

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三世代同居に加えて、ご主人のお姉様家族が来ることも多いので、リビング・ダイニングはもちろん、キッチンも少し余裕のある広さにしました。建具を引き込めばダイニングとの一体感があり、建具を閉めれば独立するキッチンで、洗面室への裏動線も機能的です。

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2階には、家事や読書などができる奥様用のフリースペースを設けました。吹抜けを介してリビングとの繋がりも感じられ、お父様と適度な距離感を保てます。お父様の部屋は、2階の声や足音が響かないように下屋部分に配しました。当然のことながらトイレはすぐ近くに設けてあり、生活は1階で完結します。

旗竿敷地だったため、工事をする上で庭の一部は撤去せざるを得ませんでしたが、可能な限り、庭の樹木や北側にある柿の木を残すようにしました。場所の記憶を引き継ぐことで、お父様にはもちろん、近所の方にとっても、新しい家が違和感を持たれないように心掛けたつもりです。

この家は、中央に吹抜けのあるオーソドックスな間取りで、だからこそ柱や梁の見え方も整然として綺麗です。三世代同居を検討中の方はもちろん、木組みの家をお考えの方にもお勧めの見学会です。

岸 未希亜

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2017年01月12日

冬休み

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
年末、家族旅行で伊豆に行って来ました。一年前も伊豆に行っており、ブログで「西伊豆」の紹介をしましたが、今回は温泉に入ってのんびりするだけだったので、旅行記を書くような観光はしていません。娘たちが卓球にはまったので、合わせて2時間ぐらいホテルで卓球をしていました(笑)

2日目に泊まったのが天城高原のホテルです。天城高原は標高が900mを超える高地のため、富士山までの視界を遮るものありません。部屋のバルコニーから見える景色がこれです。

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夕方になると空が霞んできて、そこに西日が当たって幻想的な風景になりました。

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翌朝になって外を見ると、辺り一面が真っ白の銀世界です。「伊豆で雪?」と思いましたが、標高が高くて気温が低いため、雪が降るのだそうです。後で調べたら「スタッドレスタイヤまたはタイヤチェーン等のご準備をお願いします」と書いてありました。しかし昼前には駐車場も道路も雪が溶けていたので、幸い、普通に帰ることができました。

正月は実家で、母や弟家族と会うことになっていましたが、甥が風邪をひいてしまったので、弟と姪の2人しか来られませんでした。それでも久しぶりに母を囲んで話をしたり、初詣に行きました。

3日は、母校である鎌倉高校に行ってきました。サッカー部の初蹴り(新年最初の活動日)があったためです。

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最近は年に3回ぐらいフットサルをするのが関の山で、広大なフィールドでサッカーをするのは2年ぶりかな・・・。大学生や20代の若いOBが多かったので、残念ながら出番は少ししかありませんでした(笑)

休みの最後は、娘とその友達を茅ヶ崎市の里山公園に連れて行きました。

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いつもの週末は仕事があって相手をしてあげられないため、お友達のお父さんに連れて行ってもらったり、妻が相手をしてくれています。こんなに近くにあるのに、私自身は里山公園に来たのも初めてでした。

そんな冬休みが終わり、すっかり日常に戻りました。1~2月は完成見学会や建物のお引渡しが多く、またエアサイクルグループの視察研修があるため、その準備もあります。すでにアースデザインオフィスの仕事も2件入っているので、非常に忙しいスタートになりました。今年も1年、健康に気を付けて頑張ります。

岸 未希亜

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2017年01月09日

社長ブログ その1

 法人の目的としては、第一にどのような財を生産するのか、あるいはどのようなサービスを提供するのかがあります。また一方、それらの過程において、その法人に携わる社員を中心とした関係者が、どのような仕事の仕方をするのかも大変重要なことです。

 昨今の経済情勢を見ますと、労働時間の短縮が大きな目標とされ、その重要性は論無しであるものの、その実現のために過大な効率性が要求され、結果、従業員をかえって苦しませてしまうような、超ストレス状況の現出を招いていることもあるようです。

 19世紀イギリス、ヴィクトリア時代を代表する評論家・美術評論家のジョン・ラスキンの思想について、経済学者の都留重人さんが紹介しています。それによると「ラスキンは、"労働"と"仕事"を区別し、"労働"は、努力するのに苦痛を感ずるところのネガティブな活動量であるのに対し、"仕事"は、人体の最も美しい行動、人間的知性の最高の成果にほかならぬとした」そうです。そしてこの観点から、機械の過度の使用にはあまり賛意を示さなかったともいいます。現代の我々をめぐる社会情勢のなかにおいて、機械やソフト・ハードの情報ツールを使わずに生存するのはほぼ不可能であり、供給者側に身を置いている時には、人々は"仕事"をしているというよりも、"労働"をさせられていると感じる局面も多いのかもしれません。

 さて、当社の社員および技能者集団は、「家づくり」という"仕事"をさせていただくことにより生計をたて、世に存続意義を問うている訳ですが、具体的にはどのような思想に基づき、日々考え、行動をしをているのかを数回にわたりこの場で発表させていただきます。

 第一回目は、当社の「家づくり」は、当社の強みを生かした上で成り立っているのは当然のことですので、我々が考えるところの当社の強みとはいったい何なのかについて探っていきたいと思います。昨年の12月に、この点をテーマにした社内会議が開かれておりますので、これを要約したものを見ていきたいと考えます。(つづく)

                     

代表取締役 下平 勇 
 

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2016年12月27日

鎌倉K邸 完成見学会の見どころ

年明けの1月8日に見学会を開催する「鎌倉市K邸」の見どころを紹介します。

建て主が初めて来場されたのは2013年の5月です。土地探しを始めたばかりで、まだ、どの地域に家を建てるか具体的でなかったこともあり、半年や1年空いた時期もありましたが、変わらず当社のことを気にかけてくださり、2015年の秋から計画がスタートしました。
美術大学を卒業しているご主人は、たいへん絵が上手で、普通の人とは建物を見る目も少し違いました。細部のさり気ない納まりとか、シークエンスデザイン(移動することで変化する景色)に気付き、感心されることが多かったと思います。奥様は、建築家の中村好文さんの設計に好感を抱いていて、氏が書いた『普段着の住宅術』という本を愛読されていました。

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敷地はマンションを壊した後の大きな開発分譲地です。分譲から1年以上経過していたので、既に生活が始まっているお宅もあれば、売れ残っている土地もあり、逆に好ましい感じがしました。鎌倉特有の谷戸(やと:尾根に挟まれて谷が深く入り込んだ部分)にあたる所で、全体になだらかな高低差があり、背後には山が迫っている自然豊かな環境です。風致地区の壁面後退制限もあって、一つ一つの区画にゆとりのある恵まれた住環境のため、道路側の開放感や、北側の眺望を活かす設計が求められました。

中村好文さんは「建築家」らしくない建築家で、「普通のいい家」をつくると評されたりします。生活のリアリティを押さえた何気ないデザインで、住む人にぴったり合った空間をつくるのが魅力です。その意味では私と似ている面も無いでは無いのですが(笑)、今回は中村さんの生み出す空間や、遊び心を意識しながら設計したので、いつもの家とは、ひと味違った住宅になりました。

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室内は柱を隠してすっきりとさせながら、床や天井には板張りを多用して、優しく温かみのある空間にしました。「白い壁と無垢板の床」は中村さんの代名詞でもあり、天井も白くする家が多いのですが、そこは建て主の希望と当社らしさを加味して板張りにし、デザイン的にもメリハリが生まれています。

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そして2階に小屋裏のようなスタディコーナーをつくり、その勾配天井が1階へと下りてくるダイニングの空間は、この家のハイライトです。初めにこのイメージを創ってから設計したため、標準的な2階建ての家とは違った外観になりました。
その点は建築家的な発想と言うべきかもしれませんが、ご主人や子供たちがスタディコーナーにいる時の、階下の家族との距離感や空気感が、中村さん風かな・・・と(笑) 少し奥まった場所にあるキッチンが対面キッチンでない点も、「緊張」のない緩い空気感を生んでいます。

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背後の山が目の前に迫っている2階北側は寝室です。隣家から覗かれる場所では無いので、大胆に窓を設けました。山を見ながら寝転がったり、読書をしたり、静かに過ごす居場所にもなります。

さて、今年もブログをご愛読いただき、ありがとうございました。来年も長文にお付き合いください(笑)
年末年始はスポーツイベントや旅行があるので、ブログのテーマに事欠きませんが、完成見学会も目白押しです。年明けは、皆様の予定もすぐに埋まってしまうと思い、休みに入る前に見学会のご案内をさせていただきました。
大壁のすっきりした家が好きな方はもちろん、当社のスタンダードな家が好きな方にも楽しんでいただける住宅です。ぜひ予定を空けておいてください。

岸 未希亜

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2016年12月21日

雑誌掲載のお知らせ2

現在、書店に並んでいる「Home & Decor Vol.2(ホームアンドデコール)」は「湘南の家」特集です。前号に続き、当社で建築した住宅が掲載されました。

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今年の7月に完成見学会を行った住宅なので、ブログでも「見どころ」を紹介しました。最大の特徴は平面が「くの字」になっていること、そして平屋であることです。また、当社では珍しい濃色の外壁と「寄棟屋根」になっている点は、外観上の大きな特徴です。寄棟は、小屋組みを室内に現わすことや、エアサイクル工法には不向きなため、普段はあまり採用しませんが、プロポーションの美しい平屋との相性は良く、軒が水平に回る姿には風格が感じられます。

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当初から建て主の希望は平屋で、他社で進めてきたプランも見せてもらいましたが、敷地に立ってみた時、方位や周囲の家との関係から、オーソドックスな長方形のプランがしっくり来ない感じがありました。
そこで平面を「くの字」に折った建物を提案した訳ですが、日当たりを良くしたり、隣家からの視線を逃がす目的以外にも、斜めに折れる空間の広がりと一体感には絶妙なものがあります。

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玄関からLDKに足を踏み入れると、奥行きと立体感のある空間に目が奪われますが、ステンレス製のアイランドキッチンも大きな存在感を放っています。これも建て主が初めから望んでいたもので、開放性の高いこの空間によく合っています。ダイニングテーブルは、樟(くす)の1枚板を使った逸品。家具屋さんが脚を造って丁寧に仕上げた、この世に一つしかないテーブルです。

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裸足での生活、床に座る生活を好まれる奥様の希望で、リビングには縁の無い目積畳を埋め込んでいます。隣には小上がりの和室があって、腰掛けるのにも便利な、ちょっと変わった「続き間」になりました。

「建物完成の打ち上げをしましょう」と建て主から言われていたのですが、なかなか予定を合わせることができず、先日ようやく実現しました。大工の千葉さん、庭師の藤木さん、現場監督の伊藤、そして設計の私と私の家族がお伺いして、大勢で食卓を囲みました。

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皿がいくらでも並ぶため、改めてテーブルが大きいことを実感します(笑) そして、来客が大勢いても全員収容できるので、畳のリビングはホームパーティーに打ってつけだと思いました(笑)

この住宅は、<敷地になじむ「くの字」の家>として、近日中にホームページの「事例紹介」に加わります。お楽しみに。

岸 未希亜

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2016年12月15日

年末年始、営業のご案内

2016年も残すところあと僅かになりました。
本年も格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。
誠に勝手ながら、年末年始は下記の日程で休業させていただきます。

年末年始休業期間 12月27日(火)から1月4日(水)

※上記期間中もメール・ホームページ・FAXからのお問い合わせの受付はいたしますが、対応は1月5日(木)以降となりますので、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

年始は、1月5日(木)より、通常営業致します。(9:30~17:30)


*休業中のお急ぎのお問合せは、フリーダイアル(0120-28-0054)にご連絡頂き、緊急時の連絡先(営業・工事関連)をご確認下さい。

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2016年12月13日

雑誌掲載のお知らせ1

雑誌「和モダン」に、当社で建築した住宅が掲載されました。

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掲載されたのは、昨年の4月に完成見学会を行った平塚の住宅です。これまで「和風住宅」や「和モダン」で取材を受けた住宅は、当然のことながら、当社の施工事例の中でも「和」の要素が強い住宅ばかりです。しかし今回の事例は、「和」を基調にしながらも、シンプルさとモダンさを併せ持つ、当社の「スタンダード」と呼べる住宅です。

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スタンダードと呼ぶ理由の一つは、総2階建ての住宅である点です。矩形(長方形)の総2階建ては、小さい敷地にも対応できて、構造もシンプルで建築費も抑えやすく、木造住宅の基本形と言えます。私自身は、これまで「矩形の総2階」を設計する機会が少なかったので、「総2階のスタンダード」をつくるつもりでプランを考えました。
まだ子供のいない若いご夫婦が建て主ですが、近い将来に「子育て家族」になるという点でも、スタンダードな間取りになっています。1階は和室(予備室)を設けず、ゆったりとしたLDKと玄関、水回りで構成されています。2階はリビング・ダイニングの上に吹抜けをつくり、その横に本棚のあるライブラリーを設けて人が溜まれるようにしました。2階と1階に分かれていても気配が伝わり、ひとつ屋根の下で家族を身近に感じられる空間です。

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子供部屋を初めはワンルームにしておいて、将来分けられるようにするのは定番の形ですが、「収納と寝るための部屋」2室と、勉強スペースに3分割し、この勉強スペースをライブラリーと繋ぎました。将来にわたって家族間のコミュニケーションが図りやすい工夫です。

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そして外観デザインも、「準防火地域のスタンダード」を目指しました。アルミ系サッシの防火性能不足が問題になって以来、準防火地域における開口部の制約は酷いものです。網の入っていない透明ガラスを使うため、あるいは金額を安く抑えるためには、シャッターサッシを使わざるを得ません。私個人としては、内と外の境界である開口部を両断してしまうシャッターは、その無骨な姿も含めて住宅に馴染まないと思っています。そこで「無骨なシャッターをいかに隠すか」も重要なテーマでした。

この家は、エアサイクル工法と床暖房を採用していますが、「実際に暮らしてみて良かったこと、悪かったこと」を建て主からお聞きしたので、紹介します。

「本当にシンプルで木と漆喰の温もりが暖かく、癒されます」
「夏は涼しくカラッとしていて、ジメッとした感じが無いです。冬はあれ?今日は寒くないのかな?というくらい暖かいです」
「吹抜けが明るさと風を運んできてくれて、とても気持ちがいい安らぐ空間になります。そして夜や冬は暖かさを、夏は涼しさを一階と二階で共有できます。全体を把握できるので安心感が得られ、また「抜け感」があるので窮屈さがなく、非常に気持ちがいい空間です」

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「悪かったことは、家が本当に心地よくて、仕事が終わると早く帰りたくなってしまうことです。友だちとの付き合いが悪くなってしまったことですかね(笑)」

建て主の感想は文中にも反映されていて、「華美ではないけれど、工夫があって居心地がいい。時代を超えて慈しむことができる」とあります。
この住宅は「総2階スタンダードモデルの家」として、近日中にホームページの「事例紹介」に加わります。お楽しみに。

岸 未希亜

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2016年12月07日

大磯H邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「大磯町H邸」の見どころを紹介します。

慎重に会社探しをされていた建て主からは、「住んでいるお宅を見たい」とのリクエストがあり、一つ二つと重ねているうちに、いつの間にか5軒のオーナー住居を見学されていました(笑)
その中には「住まいの教室」の「お住まい拝見」で訪れた2軒と、アースデザインオフィスで設計した岐阜県多治見市の住宅まで含まれているのですが、「居心地のよい家」を実感として理解できたそうです。また、オーナーの方々が当社の家づくりに満足していたことも、好印象だったようです。

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敷地は広い屋敷跡を開発した分譲地で、とても落ち着いた住環境です。北には小高い山があって木々が生い茂り、北隣りは広い庭をもつ別荘のため、北側の眺望に恵まれています。また、角地にあって非常に目立つ建物なので、家の中から見える景色だけでなく、道路から見られることも意識して計画しました。

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南北に細長い敷地のため、建物の東西幅は十分に取れませんが、LDKと和室がひと固まりになった間取りは、一体感と広がりが同居した心地よい空間です。小上がりの和室や階段下のスタディコーナーなど、変化に富んだ居場所が幾つもあるので、自然に家族がリビングの周りに集まるでしょう。そしてリビング全体が見える対面キッチンからは、階段と玄関も視界に入るので、家族の動きを見逃すことがありません(笑)

キッチンの背面には、勝手口のあるパントリー、洗面室・浴室・トイレの水回りをまとめました。2面道路のため、玄関と対角線にある勝手口も道路に近く、ゴミ出し動線としてベストな配置です。また北側斜線が厳しいため、水回りを北側の下屋にまとめることで、2階北面の屋根も軒をしっかり出すことができました。

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2階は日当りの良い南側に子供部屋を配置。初めは部屋どうしだけでなく、バルコニーへの通路まで一つの空間にして、1階リビングとの繋がりをもたせています。日当りを特に求めない主寝室と書斎は、強い光が射しこまず、かつ眺めの良い北側に配しました。自分だけの書斎は、お父さんには垂涎の空間です。
また、敷地の南側に十分なスペースが残るため、2台分のカーポート、アプローチ、広いデッキを造り、それらを樹木が包み込むような庭になっています。

私が担当して2016年に竣工した建物は10棟あります。山内龍雄芸術館に始まり、今回が9棟目の完成見学会(1棟は来年開催)になりますが、和風の住宅、平屋の住宅、小さな住宅など様々な家があり、各々に見どころや見せ場がありました。

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この大磯の住宅も、間取りや空間はもちろん、造り付けの食器棚、テレビ台、洗面台、間接照明、畳下の引出し式収納、ストリップ階段など、大工や家具造りの見せ場が多くあります。さらにダイニングの照明Aj Royal(louis poulsen)、ペレットストーブ、窓周りのブラインド類、そして家と一体の外構まで含めて見どころ満載の住宅です。2016年の集大成ともいえる大磯の家を、ぜひご覧ください。

岸 未希亜

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2016年11月28日

成功する間取りの法則

本日発売の「建築知識ビルダーズNo.27」のタイトルは「成功する間取りの法則」です。この間取り特集に、私が書いた記事が掲載されましたので紹介します。

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2010年に創刊した「建築知識ビルダーズ」の3号で、個人として初めて「間取り」の記事を依頼されたのが、今から6年前です。しかし、当時は神奈川エコハウスに入社して1年ぐらいしか経っていなかったため、竣工していた住宅はまだ2棟のみ。使用できる写真が無くて実例を載せることができず、文字と図ばかりの記事になってしまいました(笑)

今回、依頼があったのは締め切りの1ヶ月前。まだ具体的な形も決まっておらず、「えっ大丈夫ですか」という感じでしたが、コンセプトハウスで1時間半ほど打合せをして、方向性が決まりました。
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「各部屋の必要面積の法則」というタイトルは後から付いたので、記事は必ずしも「面積」を中心に書いてはいないのですが、郊外に建てる標準的な子育て家族の住宅として、参考になる間取りと面積を提示しています。

本来、住宅の大きさや形というのは、建築費や敷地条件を抜きにしては語れません。広い敷地で潤沢な予算があれば、大きな部屋にすることも、大きな家を建てることも自由ですし、逆に狭い敷地であれば、部屋も家も小さくして上手に工夫しなければなりません。難条件や特殊な敷地であれば、敷地に合わせた特殊な間取りになることもあります。
そうした個別解の必要性や面白さも十分承知しつつ、一方で、日本全国で家を建てる人は、普通の敷地、普通の条件であることの方が圧倒的に多いと思います。
そんな全国の読者のためには、「建築家」が設計する凝った住宅よりも、当社で建てた「普通の家」が参考になるのではないでしょうか(笑)

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実例として取り上げたのは、2011年に竣工した御殿場の家。HPで「森に向かってひらく家」として紹介されています。ネーミングにあるように、南隣りと西隣りには家が建っていて、東と北は森の木々しか見えないという敷地条件から導かれたプランです。
しかし、LDKと和室のつながり、子供部屋のつくり方、洗面脱衣室とサンルームの関係など、仮に敷地を抜きにしても、十分に手本となる間取りです。

「住まいの教室」でも、間取りをテーマにした回では、この住宅を毎回題材にしているほどです。そんな訳で、12月10日に開催する「住まいの教室」第3回「第一部:暮らしやすい間取りのつくり方」「第二部:子育て家族の住まい」には、ぜひご参加ください(笑)

岸 未希亜

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2016年11月20日

ロシアW杯最終予選

久しぶりにサッカーの話題を少々。先週行われたサッカーのW杯(ワールドカップ)アジア最終予選、日本対サウジアラビアの試合はご覧になりましたか?
この試合は先発メンバーの顔触れがいつもと違い、あまりサッカーに詳しくない人には違和感があったかもしれません。ここ数年、日本代表を背負って来た本田、香川、岡崎という攻撃の核となる選手が控えに回り、清武、原口、久保、大迫というロンドン五輪・リオ五輪世代が先発したのです。

率直に言って面白い試合でした。FWの大迫がターゲットになってボールを収めることで、攻撃に出ていくタメ(時間)が作れていましたし、トップ下の清武も、相手選手の間で上手く縦パスを受けて前向きにドリブルするシーンが多く、流れるような攻撃が繰り返されました。
前半は、決定的なチャンスを得点にできない嫌な流れでしたが、前半終了間際に得たPKを清武が決めて先制し、スタジアムでもテレビの前でも歓喜が爆発。早めに帰宅していた私も、大きな声を上げました(笑)

wcupasia1.jpg  Sports Graphic Number 臨時増刊号表紙

後半の頭から、久保に代わって本田が入りました。さらに後半19分、攻撃の中心として活躍していた清武が香川と交代。サウジアラビアがボールを支配するようになって日本は守備の時間が増え、息詰まる展開になりました。
サウジアラビアの監督は、オランダ人のファン・マルバイク(南アフリカW杯で準優勝したオランダ代表の元監督)。オランダは攻撃的指向の強い戦術大国で、攻撃力は欧州でも屈指です。もともと、守備を固めてのカウンター攻撃を得意とする中東勢ですが、オランダ人監督によって攻撃型に生まれ変わり、ここまでの4試合で首位を走っていました。
逆にそのお陰で、ロングボールを放り込まれるのを苦手にしている日本が、上手く守れていたのは皮肉だな等と、テレビの前でぶつぶつ文句を言いながら見ていましたが、後半35分、待望の2点目が入ります。
左サイドで長友が本田とのワンツーパスで突破すると、中をよく見てグラウンダーのクロス。香川が少し触ったことで相手の寄せが遅れ、フリーの原口がシュートをゴールに流しこみました。2度目の歓喜爆発。

後半45分に1点返されたのは軽率(得失点差でサウジアラビアを上回れず)でしたが、重要な一戦に勝利したことでサウジアラビアと肩を並べました。予選4試合を終えた時点では、サウジアラビア(勝点10)、オーストラリア(勝点8)に次ぐ勝点7(2勝1敗1分)の3位だった日本ですが、タイと引き分けたオーストラリアを僅かに上回って2位に浮上しました。4位のUAEまでは勝点1差の接戦です。

2010年の南アフリカW杯では、若い本田が日本を牽引し、その後、岡崎や香川もレギュラーに食い込んで日本代表は世代交代が進みました。しかし、彼らがヨーロッパのクラブで活躍して代表でのポジションを不動にする一方、次世代の選手がなかなか彼らを脅かすことできず、近年は停滞感を感じずにはいられませんでした。このままでは世界を驚かせるどころか、W杯に出られないかもしれない・・・

wcupasia2.jpg  サッカーダイジェスト10月13日号表紙

それがここに来て、ようやく世代交代の兆し。長谷部も含めたベテランの力や経験もまだまだ必要ですが、代表のポジション争いが激しくなり、チームが活性化する期待が持てます。
次の試合は、3月23日にアウェイでUAEと対戦しますが、私たち視聴者も自信をもって臨めそうです(笑)

岸 未希亜

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2016年11月09日

多治見の家 その2

アースデザインオフィス設計の住宅を紹介する第2弾です。第1弾を書いたのは、もう3ヶ月前になりますね。歳をとったせいか、時の流れが早くて驚きます(笑)

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2015年に竣工したこの住宅も、岐阜県多治見市の早川工務店が施工しました(早川工務店との関係については第1弾をお読みください)。

建て主は、夫婦と子供2人の4人家族。主たる要望は、みんなで集まるリビング、リビング階段、1階と2階をつなぐ吹抜け、風通しのよい間取り等、私が普段から実践している設計内容と合致していましたが、「道路に面して3台分の駐車場+屋根付きの駐輪場」という希望は、夫婦一台ずつが当たり前の、地方都市ならではの要望でした。
また、ご主人の趣味は絵を描くことなのですが、「夫は、自分が趣味でこもれる部屋がほしいと思っているが、妻は夫にこもってほしくない」という微妙なニュアンスの要望もありました(笑)

手先が器用で、細かな作業も苦にしないご主人の要望書は、細部までぎっしり書き込まれていましたが、プランは一回で決まりました。冷蔵庫と食品庫の位置を入れ替えた以外、最初の設計通りになっています。

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「道路に面した3台分の駐車場」は、どうしても冷たい印象を与えてしまうので、背後を板塀にして、庭との間を柔らかく仕切りました。リビングを丸見えにしない目隠し効果も期待できます。外壁は2階部分を吹付け仕上げ、1階部分を板張りにしているので、締まった印象になっています。

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土間からも床からも入れるシューズクロークがあり、玄関は常にスッキリ。さらに、雨に濡れずに駐輪場まで行くことができます。玄関からLDKに至るスペースは、子供の本や図書館で借りて来た本を入れる小さなライブラリーです。上に掛かっているのは、この家の上棟の様子を描いたご主人の絵です。地元の絵画展に入選するほどの作品です。

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家族が集まるを場所を魅力ある空間にするため、上に2階が載らない下屋にリビング・ダイニングを配し、板張りの勾配天井にしました。南側の大開口部は、障子を戸袋にしまうことができます。キッチンの壁に貼っているボーダータイルは、もちろん美濃焼タイルです。

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子供部屋の前には、廊下と細長い吹抜がありますが、室内物干場も兼ねています。写真手前の1坪のスペースと吹抜上部は、午後の日当りが良いので洗濯物もよく乾きます。また、少し奥まったキッチンに光を落とす役割も果たしています。

建物が完成してから初めての訪問でしたが、とても綺麗に住んでおられて、嬉しくなりました。庭木が育ってくる数年後の佇まいも楽しみです。

住宅事情が異なる神奈川・東京では、このようにゆったりとした敷地での計画は滅多にありません。今週末に行われる「住まいの教室」でも、第二部「敷地の状況から生み出される住まい」では、日当りの悪い細長い敷地や狭小地などの難条件を、どう克服するかが主なテーマになっています。

一方「多治見の家」のような、広くて恵まれた敷地条件では設計の自由度が高く、一見すると楽に設計できるように思えますが、逆に難しさもあります。設計の根拠を「敷地のせい」にはできないので、設計の思想や技術が問われるからです。

岸 未希亜

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2016年10月29日

信州の町並み4 須坂

前回は「真田丸」に絡めて上田と松代を紹介しましたが、町並みについては少ししか触れませんでした。今回は、松代の北東、長野市中心部から東に位置する「須坂(すざか)」を紹介します。

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須坂は、真田氏の城下町である松代、栗菓子と葛飾北斎ゆかりの地として観光客に人気の小布施、そして善光寺でも知られる県庁所在地の長野に囲まれ、他県から来る観光客にはあまり知られていない存在です。しかし「古い町並み」という観点からは、他の3ヶ所よりも断然「須坂」が魅力的なのです。
江戸時代、須坂藩(堀氏)1万石の陣屋町(城があれば城下町)だった須坂は、稲荷山(北国西街道最大の宿場町:重要伝統的建造物群保存地区)と飯山(飯山城下)を千曲川に沿って結ぶ「谷街道」の宿駅がある、静かな田舎町でした。現在は、居館の跡地に奥田神社が建っています。

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しかし明治時代になると、近代製糸業の町として大いに繁栄します。
明治5年に群馬県の富岡製糸場(世界遺産)が操業を始めると、富岡や前橋の製糸工場を視察した須坂の商人たちは、早くも明治7年に洋式製糸場を須坂に建設。明治8年には、小規模製糸業者が集まって「東行社」という製糸結社を結成しました。これは、「太さの揃った生糸を一度に大量に出荷してほしい」という横浜市場の要請に応えた共同出荷の組織です。製糸方法の同一化、工女の待遇面の協定、社員相互の立ち入り検査などを行って製糸品質の向上を目指した組織で、全国に先がけるものだったそうです。
こうして、群馬県富岡市、長野県岡谷市とともに輸出用生糸の生産地として発展した須坂には、塗屋造りの商家や蔵が建ち並ぶ、重厚な商家町が生まれました。

長野電鉄の須坂駅で下車すると、駅前から放射状に伸びる道が2本あって方向感覚を狂わされます。製糸業の発展で急速に都市化が進んだ須坂は、道路計画が追いつかないまま市街地が拡大し、道路が入り組んで分かりにくいのです。
右の通りを進むと、大きな交差点にぶつかり、左へ折れて少し歩くと斜めの道があって、「蔵の町並み」が始まります。

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この道が谷街道で、古い町家や蔵が並ぶ風情ある通りです。旧道で通過交通も少ないため、道がアスファルト舗装ではなく、石畳風の仕上げになっている点も好感が持てます。

先に進むと「中町」の交差点があり、ここで交差するのが本町通りです。本町通りは、小布施の方から南に向かって歩いて行くと緩い登り坂になっています。

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小布施寄りの春木町には、「製糸王」と言われた越寿三郎邸(登録有形文化財)がある他、白壁の家が幾つも並んでいます。
越寿三郎(こしじゅさぶろう)は、製糸工場を集めて「山丸組」を結成し、全国に繭買付け所を設けたり、県外にも製糸工場を造るなどして、日本製糸業界のトップ10に入る大企業に成長させました。その他にも彼は、電気会社をつくって発電所を建設し、資金調達のために銀行も設立。商人にも学問を学ばせるため、須坂商業学校を創立するなど、須坂の社会資本拡充にも貢献しました。

製糸場で働く工女の数は最盛期には6000人を超え、工女たちの賄いのために、町には味噌・醤油醸造所も多くありました。

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本町通りから少し外れた所に、塩屋醸造(登録有形文化財)が残っています。江戸時代から続く老舗で、現在も古くからある蔵を利用したり、明治期の機械や桶を使っているそうです。

本町通りは、菅平高原から須坂を経て長野市内へ向かう国道406号線と重なり、かつては大笹街道と呼ばれました。信号や道路標識、電柱・電線などが目障りですが、両側には塗り屋造りの町屋が並んでいます。上り坂をさらに南下すると、左側にひと際立派な遠藤酒造の建物が見えてきます。

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北信濃と関東を結ぶメインルートは、当時も北国西街道(善光寺街道)から中山道へ続く道でしたが、距離が長い/宿場が多い/公用荷物優先のため、商用荷物は日数を要して経費もかさむ、という難点がありました。そのため、安い輸送経費で荷もあまり傷まずに早く運ぶことができる大笹街道は、米・菜種油・たばこ・木綿、そして生糸などの商用荷物が大量に運ばれ、一時は北国西街道をしのぐ賑わいだったそうです。

最後に登場するのが、「豪商の館・田中本家」として公開されている田中家です。

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江戸中期に商売を始めた田中家は、代々須坂藩の御用達を務め、名字帯刀も許された北信濃屈指の豪商でした。約3000坪の敷地を土蔵と土塀でぐるりと囲った豪壮な屋敷構えは圧巻です。

現在の静かな町を見ていると、製糸業の絶頂期だった大正期から昭和初期にかけての賑わいは想像できませんが、立派な家や蔵がこれだけ多く残っていることが、その証左なのだと感じました。

岸 未希亜

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2016年10月22日

運動会のち誕生会

9月の天気は雨ばかりでしたが、10月は爽やかな秋晴れが続いています。10月は家族のイベントが多いので、仕事の合間を縫って今年も小さな家族サービスです。

先ずは娘の通う小学校の運動会。土曜日に雨が降ったため、運動会が日曜日にスライドしました。日曜の午後に打合せが入っていたので、昨年同様、お昼までしか見られませんでしたが、買ったばかりのビデオカメラを片手に娘を追いかけました。長女の徒競争と騎馬戦、次女の玉入れとダンスが見られたのに加え、妻の手作り弁当が食べられたので満足です(笑)

翌週は、地区の運動会である体育レクリエーション大会(通称、地区レク)。これも日曜日に雨が降ったため、体育の日にスライドしたのですが、日曜日だと仕事が入っていて参加できなかったので、雨天順延が幸いしました。
昨年もブログでお伝えした通り、「地区レク」は小学校の学区が地区ごとに11グループに分かれ、その地区対抗戦になっています。この日に向けて夜な夜な練習をしている地区や、タイムを測って選抜されたメンバーが出場する地区もあるとのことで、熱気にあふれています。

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昨年はリレー競技だけの出場でしたが、今年は人出不足で「綱引き」にも駆り出され、いきなり腕も足もボロボロです。初戦の相手が優勝候補だったため、あっさり敗れました。
「年齢別リレー」には今年も出場しました。小学生、中学生、20代、30代、40代、40代以上というバラバラの年代、男女を組み合わせて10人でバトンを繋ぎます。昨年は、全力疾走によって太腿の裏に軽い肉離れを起こしましたが、今年は一人を追い抜く快走にも痛みは無く、無事にバトンパスできました。入念なストレッチのお陰でしょうか(笑)

走者が封筒に入ったおみくじを引き、書いてある指示に従う「おみくじリレー」にも、今年は初めて出場。砂袋を載せたネコ(手押し車)を押したり、3個のボールを抱えたり、大きな下駄を履いたりするので、運に左右される面白さがあります。予選では10人中2人が「大吉」と書かれた当たりクジを引き、6組中1位で決勝に進出しました。決勝は3位でしたが、とにかく盛り上がりました。
ところが、想定外の決勝進出で足を使い過ぎたのか、あろうことか得意の「ボール蹴りリレー」で足が前に出ず、危うく転びそうになりました(写真右下)。往路は蹴ったボールを追いかけて走るだけの状況になり、赤っ恥です。この日、一番凹みました(笑)

翌週は妻の誕生日。次女がお母さんにプレゼントを買うというので、2人で買い物に出掛けました。自分の子供時代を振り返ると、親にプレゼントを買ってあげようと考えたこともなく(笑)、女の子って本当に大人びているなと感心します。プレゼントを買った後、バースデーカードと花束も買って帰宅。夕方には予約していたバースデーケーキを取りに行きました。

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モンブランのホールケーキは3年連続。3日しか離れていない誕生日を夫婦まとめて祝うのも、わが家の定番です。

別の日、子供が小学校に通っている平日の昼に、夫婦2人だけでバースデーランチに行きました。多忙を理由に店を全然予約しなった自分に代わり、妻が予約してくれたのはSOLIS & Agriturismoという葉山のイタリア料理店(住所は横須賀市湘南国際村)です。「素材の味を感じていただく」ことに重きを置き、地元である葉山(三浦半島)の地で育った食材をベースにした料理を提供しているお店です。

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メニューをメモしなかったので、残念ながら料理名を紹介することはできませんが、地魚を使った前菜、スープ、パスタ2品、肉料理、デザートと盛りだくさんで、素材を活かした味つけも美味でした。
敷地内の木が茂っていて視界がやや遮られるものの、窓からは相模湾が一望できます。おまけに店員がイケメンということで、女性客のリピーターが多そうです。妻も、ママ友も一緒にまた来るつもりのようですから(笑)

岸 未希亜

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2016年10月12日

横浜R邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「横浜市R邸」の見どころを紹介します。
敷地は、西側に道路がある南下がりの斜面地で、北側、東側の隣地とは約3mの高低差があります。北と東に間知石の壁があるため、そちら側の1階窓前は閉塞感がありますが、南側隣地は低いので、1階でも十分な日当りがあります。また、2階から富士山を望むことができる点は大切なポイントでした。

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この家には3つの特徴があります。一つ目は、建て主が建築系ご夫婦であること。
当社はこれまでにも、ゼネコンにお勤めのお施主様が何組もいらっしゃるほど、同業者への受けが良い(笑)会社です。特に「構造や施工がしっかりしている」という点が評価されているようです。Rさんのご主人もゼネコンにお勤めで、奥様は元同僚であり、設計事務所に勤務されていたこともあります。初めてコンセプトハウスに来られた時は、たまたま私が対応したのですが、建物の見方が素人っぽくなかったので「怪しい」と思いました(笑)

話をしてみると、とても誠実で感じの良いご夫婦だったのと、ご主人がサッカー好きだったので、一気に距離が縮まったことを思い出します。その後、築5年のオーナー住居を見ていただいてから計画へ入るのですが、「富士山を望む2階に広めのバルコニーがほしい」という以外、要望は簡潔で、ファーストプランに少し手を加えたものが最終形になりました。
詳細打合せでも、要所は自分たちの希望を伝えつつ、設計の大部分は任せていただきました。建築系のご夫婦も納得の設計、納得の品質になっていることは、私たちの自信になります。

二つ目は、外壁にガルバリウム鋼板(金属サイディング)を使っていること。

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外部のメンテナンスを考えた時、汚れが付着しにくいガルバリウム鋼板は選択肢の一つですが、「和」のイメージがある当社の住宅は塗り壁の外壁が多く、金属系の外壁を使うことは稀です。また金属外壁となれば、設計者としては黒色やシルバー色を選びがちなところですが、これらの色は主張が強く、周囲の家から浮いてしまう心配があるという奥様のご意見で、白色のガルバリウム鋼板を選びました。この控えめながら存在感のある外壁だけでも、一見の価値があるかもしれません(笑)

三つ目は、延床面積が約25坪というコンパクトな住宅であること。

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25坪しかない家ですが、そこには広くて明るいリビング・ダイニングがあり、最小限の子供部屋と寝室以外の用途にも使える広々とした和室があります。造り付けの棚や収納、洗面台があり、富士山を眺める広いバルコニーも存在感があります。夫婦+子供2人が豊かに暮らせる空間を体感してください。

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今回は33坪という敷地の制約もあってのことですが、予算を抑える意味でも「家を小さく」することは有効です。
4人家族が暮らす場合、30~35坪の広さを希望されることが多いのですが、1坪でも2坪でも面積を抑えることで、予算を「量から質」に回すことができますし、家を5坪も小さくすれば、約300万円も予算が抑えられるのです。しかし、小さくて魅力的な家を見たことが無いと、「そんなに小さくして大丈夫なのか」と不安になるでしょう。
この家を見ていただければ、そんな気持ちにも変化が起こるはずです。

岸 未希亜

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2016年09月29日

雑誌掲載のお知らせ

現在、書店に並んでいる「Home & Decor Vol.1(ホームアンドデコール)」に、当社で建築した住宅が掲載されました。

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元々は「BY THE SEA(バイ・ザ・シー)」という名前で、海外のテイストを採り入れた住宅や、海辺のリゾートを感じさせる住宅が取り上げられることの多い雑誌です。したがって神奈川エコハウスの住宅は異色の存在ですが、今回掲載されたのは、当社では珍しい海辺の住宅だったので、あまり違和感はありません(笑)

海外生活の長かった建て主は、帰国後は都心の一等地にあるマンション暮らしでしたが、終の棲家を建てるにあたって、富士山の見える場所を求めて敷地を探し、三浦半島西岸のこの場所に巡り会いました。敷地は海辺から少し上がった西下がりの台地で、相模湾、伊豆半島、そして富士山を望むことができます。

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地球や人間が営む永い歴史、文明の発達が招く環境問題等に関心が高い建て主は、日本が世界に誇る「職人の手仕事」が廃れることへの危機感も持たれていました。そこで、伝統工法を得意とする設計事務所や、自然志向の住宅をつくる会社を求めて長野県まで足を運ばれたそうですが、最終的には、大工をはじめとした職人の手仕事を大切にする当社を気に入ってくださいました。

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建て主の希望は当初、より眺望の期待できる2階をリビングにすることでしたが、長閑な場所にもかかわらず準防火地域だったため、2階は窓が全開できないどころか、網入りガラスになってしまうことが判明。リビングを1階にした上で、延焼ラインを避ける絶妙な位置にメインの開口部を設けました。木製のガラス戸と障子を引き込めば、室内にいながら外にいるような感覚で景色を独り占めできます。

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また、自然エネルギーの最大活用を目指して、屋根には太陽光発電パネルと太陽熱温水器を搭載。入居時は見送った蓄電池の採用も、引き続き検討中です。
屋根は沿岸地域ということでステンレス葺き、外壁は火山灰シラスを使った「そとん壁」、開口部は全て木製サッシ、玄関は蔵戸の再利用という特別仕様のため、一見しただけでも存在感のある建物です。

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この住宅は、<絶景を切り取る「そとん壁」の家>として、近日中にホームページの「事例紹介」に加わります。お楽しみに。

岸 未希亜

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2016年09月21日

小田原S邸 完成見学会の見どころ

今週末に見学会を開催する「小田原市S邸」の見どころを紹介します。今回は、建て主の紹介だけでも伝えたいことが盛りだくさんのため、いつものような詳しい解説は省略して、建物は断片のみお見せします(笑)

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「板の間」は障子越しの自然光に照らされ、天井も桧板張りで温かみのある空間。大工の技が発揮されたストリップ階段がアクセントになっています。窓上の間接照明、PH5(照明)の美しい灯りは隠し味です。

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大工造りに家具造りを組み合わせたキッチンは、自然素材の室内に違和感なく溶け込んでいます。2階は、化粧野地板を天井にした非常に開放的な空間で、窓から見える山並みも綺麗です。

建て主のSさんが最初に資料請求をしてくださったのは、ちょうど3年前の2013年9月でした。直後にあった県産材を巡るバスツアーに参加されたのを皮切りに、当社主催の家づくりセミナー(「住まいの教室」が始まる前)や、主に県央・県西地域の構造・完成見学会に何度も参加していただきました。入居希望時期が2年以上先ということで、時間的な余裕があってのことですが、何度も顔を合せるうちに当然ながら距離も縮まり、「営業する側とお客様」という構図ではなく、気軽に相談できる間柄になれたように思います。
当社を知る前からハウスメーカー、工務店、設計事務所などを幾つも見て回っていたSさんですが、1年間に及ぶセミナーや見学会の参加(延べ16回)で当社の家づくりを詳しく知り、心が決まったようです。Sさんの言葉を借りれば、「他の工務店では設計力に不安を感じ、設計事務所では施工会社や工事のレベルが不確定。貴社に頼めば設計・施工の両方に満足できると思った」とのこと。これだけじっくり観察されても耐えられたことは、大きな自信になります(笑)

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敷地は市街化調整区域との境にあたり、道を挟んだ北側は家が少なく、遠くに山並みを望むことができます。駐車場にしていた実家の土地を切り取って敷地にするため、計画の自由度は極めて高く、かえって難しい条件とも言えました。
前述のエピソードからも分かるように、Sさんは「設計」に対する期待が非常に高く、要望書への記述は非常に丁寧で、かつ面白い表現も幾つかありました。例えば「いつまでも輝き続ける家」という表現。50年前のデザインが今でも引き継がれ、その美しいデザインが色あせないポルシェを例に挙げていました。「子供部屋、主寝室といった呼び名ではなく、奥の部屋、六畳の部屋といった呼び名にしたい」も真っ先に書かれていた要望です。また、具体的で細かな要望がある反面、「~があるといい」「~するのも一案」といった表現で、設計者に判断を委ねる書き方も上手でした。

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そんなSさんに乗せられた私は、第一案としてスキップフロア案を作成。ほとんど平屋の建物の一部がスキップフロアになっていて、下が車庫になっている案です。中2階部分のスタディコーナーと1階のリビングの一体感が魅力的なプランでしたが、予算をオーバーしてしまい、断念しました。
これに続く第二案は、平屋の一部に小さな2階を造り、屋根付きの車庫と一体にした案です。平屋らしいどっしりとした安定感を持ちながら、2階部分がアクセントになった佇まいが好ましい建物でしたが、残念ながらこれも実現しませんでした。
第三案は現実路線に舵を切り、下屋のある2階建て案にしました。平屋と比べると、2階建ての方が風通しが良くなったり、動線が短くなったりして良いことも多いので、結果的には非常にバランスの良いプランができたと思います。当初からの要望もほとんど叶えられているので、Sさんも納得でした。

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現在は外構工事の追い込み中です。目隠し格子に囲われた物干しデッキ、玄関までのアプローチなど、外回りの見どころも多いので、お楽しみに。

岸 未希亜

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2016年09月14日

広島カープ優勝

広島東洋カープが25年ぶりの優勝を果たしました。

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優勝を決めた10日、NHKで放送された巨人-広島戦の平均視聴率は、広島地区で何と60.3%。瞬間最高視聴率は71.0%だったそうです。広島では全ての民放番組で優勝特番が組まれるほどの盛り上がりだったそうですが、神奈川県民の私たちには「他所の出来事」という感じかもしれません。しかし、そうでもないのです。

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これは今年の4月に横浜スタジアムで撮った写真です。3塁側の内野スタンドからバックスクリーンの手前まで座席が真っ赤に染まっています。当社の手配する横浜スタジアムのチケットで、いつも広島戦を見に行かれる広島出身のお施主様もいて、今回の優勝をとても喜んでいました。関東にも意外なほど広島ファンがいるようですが、実は私も「隠れ広島ファン」です。

なぜ、私が「隠れ広島ファン」になったのか。興味が無いとは思いますが、お話しします(笑)

私の父は天の邪鬼で、人とかなり違っていました。プロ野球全盛の昭和40年代に、子供に野球ではなくサッカーをやらせたのもそうですし、野球に関しては「アンチ巨人」でした。そんな家庭で育った私は、ごく自然に「アンチ巨人」になり、1979年、1980年に連続日本一になった赤ヘル軍団(広島カープの愛称)を見て、広島が好きになっていました。
でも私の基本はサッカー少年です。たまに近所の公園で友だちと野球をすることもありましたが、自分の中に「野球をしている所を父に見られてはいけない」感覚があったので、表立って野球を楽しむことはありませんでした(笑)

1979年の日本シリーズでは、リリーフ登板した江夏豊が近鉄のスクイズを外し、初の日本一に輝いた有名な場面がありますが、あれもリアルタイムで見ていました(ご存知ない方は「江夏の21球」で検索してみてください)。山本浩二、衣笠祥雄、高橋慶彦、北別府学、山根和夫、江夏豊など錚々たる顔触れが思い出されます。共感してくれる方、きっといますよね(笑)
1981~1991年は、1年を除いて全てAクラス(3位以内)入りし、3度の優勝を果たす全盛期でしたが、1997年に3位になったのを最後に、2012年までの15年間は万年Bクラス(4位以下)に低迷。フリーエージェントやドラフトの逆指名制度の煽りを受け、資金力に乏しい広島は弱小球団の代名詞になっていました。

2009年、本拠地が広島市民球場からマツダスタジアムに代わっても成績が上向かなかった広島ですが、2013年から連続して3位になるなど次第に結果が出ます。

carp3.jpg Sports Graphic Number 878号表紙

そして2015年、ニューヨークヤンキースから黒田博樹が復帰し、前田健太との二枚看板で大きな期待を集めました。しかしこの年も、前半戦は優勝争いに加わったものの、後半戦で失速し4位。シーズン終了後、前田健太がロサンゼルスドジャースへ移籍してしまったので、誰もが「また優勝が遠のいてしまう」と思いました。
ところが今年、若手や中堅選手の成長に加えて、ベテラン新井貴浩が活躍し、チームとしての完成度が高まりました。39歳の新井と41歳の黒田は、奇しくも同じ2007年のオフに広島を退団したのですが、昨年同時に古巣に戻って来て、今年遂に25年ぶりの優勝に貢献。これにも数々の物語があるのです・・・(笑)

新井は主に4番打者を務めて打率・打点とも好成績を収め、黒田は先発ローテーションを守ってここまで9勝。加えて今シーズンは、新井が2000本安打を達成し、黒田は日米通算200勝を達成しました。2人の超ベテラン選手は数字上の活躍に止まらず、野球に取り組む姿勢や若手へのアドバイスによって、チーム全体に及ぼした影響は量り知れません。
今年だけでなく、数年は勝ち続けてほしいと思います。隠れ広島ファンとして。

岸 未希亜

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2016年09月07日

お住まい拝見

今週末に開催される「住まいの教室」は、実際に住んでいる住宅にお邪魔する「お住まい拝見」です。通常の完成見学会は、まだ家具が揃っていなかったり、生活感のないがらんとした空間のため、実際の暮らしをイメージできない方もいると思いますが、「お住まい拝見」は実際の暮らしが見られます。

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それに加えて、今回訪れる家は2軒とも、「敷地から発想した住宅」という点も見どころです。
敷地が広かったり、四角くて建築しやすい敷地だったり、南側に道路があったりすれば、あまり深く考えずにオーソドックスな住宅を計画することができます。しかし今回の2棟は敷地条件に難があり、間取りや断面計画に工夫が必要でした。そのため、建物の形にも特徴があります。

1棟目は、間口が狭く東西に細長い敷地形状で、南側の隣地に家が建つと1階が日影になってしまう条件です。そこで、日照・採光を確保するために、中庭を囲むコの字型の平面形にしました。さらに、2階平面をL型にして東側の凸部を下屋にすることで、より多くの光や風を採り入れるようにしました。

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1階はリビング・ダイニングをL型に配し、茶道を嗜む奥様のために設けた茶室(和室)で、中庭のもう一辺を囲んでいます。どこからでも木々の緑を楽しむことができる中庭(坪庭)は、採光と通風にも優れていて、町家がもつ昔ながらの知恵です。この坪庭は、茶室の露地としての役割も果たしています。

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転勤の多い仕事に就かれていた建て主は、鎌倉の地に終の棲家を求め、当時お住まいだった石川県金沢市から足繁く鎌倉に通われました。その5年前、金沢転勤によって鎌倉居住が延期になってしまった訳ですが、不動産業者から紹介された中古物件が神奈川エコハウスの造った家で、当社に好印象を持っていたとの運命的なエピソードがありました。そのため「建築会社を決める際に第一候補として声を掛けた」そうです。
ご家族は、夫婦と子供2人の4人家族。社会人の子供たちとは分かれて暮らしていましたが、新しい家が完成すると鎌倉に集結し、賑やかな家庭が戻っています。

2棟目は、敷地面積が約38坪と小さく、北西側には3階建ての家が迫っています。南東側はこれから分譲されるため、計画時(引越し時)はまだ更地でしたが、将来どうなるかは未知数です。そこで、自分の敷地の南側にできるだけ庭(空間)を残すように、建物平面をL型にしました。さらに、2階の真ん中に4帖半の大きさの吹抜けを造り、万が一大きな建物が建っても、1階の日照・採光が得られるようにしました。

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保育園に通うお子様がいるご家族にとって、吹抜けは親子が自然にふれあう装置でもあります。コンセプトハウスの空間をたいへん気に入られた建て主のため、そのイメージを残しながら、吹抜けと子供部屋は当初ひとつの大空間にして、1階ともダイレクトに繋げました。またダイニングは、全開サッシを引き込むとデッキとも一体の空間になるので開放的です。そしてリビングの南に張り出した和室の建具を引き込めば、LDK+和室+デッキの気持ちよい大空間が広がります。

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奥様は「いい空間に身を委ねるのが好き」という稀に見る建築好きで、その想いが詰まった要望ファイルを見て、設計にも力が入りました。そんな建て主だったので、木製の玄関ドア、造作キッチン、吹抜の手摺、障子や襖のデザイン、照明器具など、細部の造り・デザインにもこだわり、雰囲気のある空間をつくることができました。また、ご夫婦が共働きのため、家事動線のこだわり、室内物干場も設計に反映しています。

敷地から発想した家の形。それぞれの希望が形になった住まい。そして神奈川エコハウスで家を建ててみての感想。それらをご自分の目と耳で確かめてみてください。きっと参考になるはずです。

岸 未希亜

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2016年09月02日

未体験の北海道

3年前にも書きましたが、妻が北海道の出身で娘2人も北海道で生まれているため、夏になると彼女らは故郷へ帰っていきます。今年は7月末から娘2人だけで先に妻の実家へ行き、私たち夫婦は、お盆の後に夏休みを取って里帰りしました。昨夏、初めて実家に帰らなかった妻は2年ぶり、私は3年ぶりの北海道です。

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何も見ないで「北海道」を描くのは難しいですが、菱形のような大まかな凹凸はイメージできますよね?
北側の突端は日本最北端の地(北方領土を除く)である宗谷岬(そうやみさき)。東側は知床半島と根室半島が2本の角状になっていて、根室半島の先端を納沙布岬(のさっぷみさき)といい、目の前には北方領土が迫っています。
そして、北海道の中央南に突き出した部分が「襟裳岬(えりもみさき)」です。襟裳岬と言えば、森進一が唄う「えり~もの、春~は~、何も~ない、春です~」が思い浮かぶと思います(笑)

私も北海道には何度も来ているので、有名な場所はだいたい抑えているつもりですが、襟裳岬にはまだ行ったことが無く、実家のある帯広から2時間(約110km)かけて行って来ました。

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荒々しい岩肌の襟裳岬は、日高山脈の南端が海まで突き出したような格好で、岩礁が海の先へと連続しています。相模湾のような穏やかな海と違って、太平洋に接した風の強さ、厳しい自然が印象的でした。

襟裳岬から日高山脈の西側を海岸線に沿って北上すると、浦河、静内、新冠(にいかっぷ)といった町を通過します。この地名を聞いてピント来た貴方は、もちろん競馬好きですよね(笑)新冠町にある「サラブレッド銀座」を訪れると、レースを引退した元競走馬や、その子供たちが見られます。

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かつては、日高地方にある中小規模の牧場が日本競馬を牽引し、競馬史に残る名馬を多数輩出していましたが、現在、競馬界を席巻しているのは、千歳空港の近くに広大な施設を構える社台ファーム(千歳市)やノーザンファーム(安平町)で、世界的にもトップクラスのブリーダーです。
それでもここ数年のGⅠレース(全24戦)を見れば、優勝馬の約半数は日高の中小牧場が生産したサラブレッドで、その事実は興味深くロマンがあります。馬主が北島三郎ということで知られるキタサンブラック(ヤナガワ牧場/日高町)も、そのうちの1頭です。

翌日は、札幌を拠点に親戚や友人に会った他、小学2年生の次女が、ガイドブックの綺麗な写真を見て「ここに行きたい」と主張したため、小樽(おたる)にも行って来ました。

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小樽は明治期から昭和初期にかけて、北海道経済の中心地として栄えた町です。石造りの倉庫や銀行などの洋風建築が残り、今日でも歴史の息吹が感じられます。写真でもお馴染みの有名な場所が「小樽運河」ですが、中国人観光客を中心に多くの人でごった返し、残念ながら風情は感じられませんでした。それでも、人力車に乗ってお姫様気分を味わい、お昼ご飯に海鮮丼を食べ、友だちにガラス細工のお土産を買ったりして、娘たちは十分に楽しめたようです。

小樽まで来たので、もう少し足を延ばして余市(よいち)にも行って来ました。この地名にピンと来た貴方は、ウイスキー好きか、NHKの朝ドラ好きかのどちらかですね(笑)

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連続テレビ小説「マッサン」のモデルは、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝です。日本ではまだイミテーションウイスキーが主流だった大正時代、彼は単身スコットランドに渡ってウイスキー造りを学び、日本で最初に「本物のウイスキー」を造りました。ドラマを見ていた時は、「スモーキーフレーバー」「ポットスチル(単式蒸留器)」といった言葉が頭から離れませんでしたが(笑)、残っている往時の施設を見学すると、その世界観が甦ります。見学の他、ウイスキーやりんごジュースの試飲も可能で、全て無料なのも驚きです。

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ウイスキーに詳しい人はご存知だと思いますが、「竹鶴」や「余市」という名のピュアモルトウイスキーは、世界のウイスキーコンテストで最高賞を受賞している逸品です。マッサンの想いが現在の社員、ブレンダーにも受け継がれているところに、感動を覚えますね。

ところで、私が北海道に滞在していた1週間に3つの台風が上陸し、帰京を予定していた22日は、台風9号の接近で飛行機が欠航しました。予定通りに帰れなくなり、「酷い目にあった」と笑い話にするつもりでしたが、30~31日に台風10号の影響で北海道各地に大きな被害が発生。笑い話では済まされなくなりました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復旧を切に願います。

岸 未希亜

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2016年08月25日

リオデジャネイロ五輪

リオデジャネイロ・オリンピックが閉幕しました。日本にとってブラジルは地球の裏側ですので、正に昼夜逆転の時間帯でした。リオの午前中に行われた競技は、就寝前で見やすかったのですが、日本時間の早朝5時頃や、午前10時頃に決勝が行われた競技は、なかなか見られなかったと思います。
それにしても日本選手の活躍は凄かったですね。必ずしもオリンピックが全てではない競技もありますが、日本じゅうが注目するオリンピックは、多くの選手にとって特別な舞台であり、そこで力を発揮したメダリストたちには、心から拍手を送ります。

オリンピックが終わり、テレビでハイライト番組なども放送されていますが、皆さんが印象に残ったシーンはどれですか?
例えば、体操の男子団体(金メダル)、競泳男子400mメドレーの萩野公介(金メダル)と瀬戸大也(銅メダル)、卓球男子シングルスの水谷隼人(銅メダル)、男子柔道の全階級メダル獲得など、数え上げればきりがありませんが、ここで「私の鳥肌ベスト3」を紹介します(笑)

第3位は、バドミントン女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀ペアが金メダルを決めた瞬間です。

rio1.jpg 朝日新聞8月20日 朝刊より

これは深夜2時頃に放送していたと思いますが、夏休み中だったのでLIVEで見ていました。「高松ペア」はダブルス世界ランキング1位ということで、大会前から注目されていました。決勝はデンマークのペアに第1ゲームを取られますが、第2ゲームを危なげなく奪って迎えた第3ゲームは、一進一退の手に汗握る展開。終盤に連続ポイントを奪われて16-19の大ピンチ(21点先取すれば勝利)を迎えますが、この追い込まれた状況から同点に追いつくまでの1ポイント毎に、私はテレビの前で叫んでいました。そして逆転で優勝した瞬間は思わず絶叫してしまい、家族を起こしてしまいました(笑)
ランキング1位に違わぬ強さに脱帽です。

第2位は、陸上男子4×100mリレーの決勝で、日本が2位に滑り込んだ瞬間です。

rio2.jpg 朝日新聞8月21日 朝刊より

これは午前10時半過ぎに放送していましたが、やはり夏休み中だったのでLIVEで見ました。100mのタイムが9秒台間近の期待の3選手(山県亮太、ケンブリッジ飛鳥、桐生祥秀)に、200m代表の飯塚翔太を加えた4名は歴代最強メンバーながら、持ちタイムの合計では他国に劣ります。メダルの当落線上という下馬評でしたが、予選でボルトらを温存したジャマイカを上回るタイム(全体2位)で決勝に進んだ時は驚きました。
そして決勝では、100m王者のボルトにこそ突き離されたものの、米国とカナダの猛追を振り切ってケンブリッジ飛鳥が2位でゴールした瞬間は「鳥肌」が立ちました。他国が真似できないアンダーハンドパスに加え、決勝ではバトンパスの距離を靴の1/4足~半足分広げることで、タイムを100分の8縮めることに成功したそうです。北京オリンピックの銅メダルにも驚きましたが、陸上短距離での銀メダル獲得は偉業ですね。

そして第1位は、体操男子個人総合で内村航平が金メダルを獲得した瞬間です。

rio3.jpg 朝日新聞8月12日 朝刊より

内村選手本人は「目標は団体の金」と言い続けていましたが、団体決勝は点差に余裕があったこと、優勝が決まるまで間があったこと、そして私自身、最終種目の「床」しか見られなかったので選外です(笑)

団体の金メダル獲得に貢献した内村は、予選・決勝の全種目に出場して身体は満身創痍の状態。それでも個人総合決勝の得点は、7連覇中の時と遜色ありませんでしたが、ウクライナのベルニャエフが高得点を連発し、最終種目の「鉄棒」を前に0.901もの大きなリードを許します。
素人目には一種目で逆転するのは不可能に思われましたが、内村の演技は大きなミスもなく、微動だにしない完璧な着地で15.800という高得点。一方のベルニャエフは、倒立の姿勢や着地のミスがあって14.800と得点が伸びません。ベルニャエフが不満そうな表情を見せた瞬間、「逆転した」と分かり「鳥肌」が立ちました。

もしベルニャエフが14.900だったら0.001の差で敗れてしまう僅差の勝利。そこには、北京オリンピック個人総合で銀メダルを獲得した翌2009年から世界選手権を3連覇し、ロンドンオリンピックの金メダルを挟んで再び世界選手権で3連覇を果たした、絶対的王者の目に見えぬ圧力が、確かにあったのでしょう。

以上、私の鳥肌ベスト3です。ちなみに本屋に行ってみると、特集号の表紙はどれも内村航平でした。ちょっと残念です(笑)

岸 未希亜

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