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2017.01.22 / よもやま話

社長ブログ その2

昨年の12月に「当社の強みを生かした家づくり」と題した社内全体会議を開催するにあたり、前段階として、小グループごとのミーティングを数回開催しました。
それぞれのグループ内にて討論を重ね、まとめ、代表者が社内全体会議にて発表し、全員で討議しました。討論に際しては、「ハーバードビジネススクールが教える顧客サービス戦略」が基本書に設定され、目を通してから討論に臨むのが望ましいとされました。(この本は、原則1として「すべてが最高」には無理がある。自社の顧客がどういう人たちで、現実に何を求めているかを深く掘り下げて考えて、判断を下す必要があるとするものです。

これは、自社の強みを探り、明確にし、それに評価を下さるお客様といかにめぐり会うかに焦点を絞っていく、ということでもあると考えます。そのためにも、まずは自社の強みを探し、再確認し、社員全員が共通の認識を持つことが重要になります。
加えて、これらの強みに更なる工夫を施し、磨き上げていくとともに、外部の方々に理解していただけるように具体的に情報発信していくことが大切になります。当社は可能な限り、契約されたお客様よりアンケート協力をいただいておりますが、これらのご意見も最大限参考にさせていただきました。

その結果、品質面の強みとしては、構造・断熱といった基本性能が高く、安心感・安定感が大きく、自然素材系の材料を多用することに相まって、住んでみると空気質の違いが分かる、安らぎを体感できるといった意見が多く出ました。構造材ばかりでなく内装材に至るまで、神奈川県の木を中心とした国産材を多く使い、これを志の高い熟練技能者の手にかけることにより、工芸品とも呼ぶべき家に仕上がっている等々。
デザイン面としては、建て主の要望を受け止めつつも、それにプロとしての知見を加えた提案ができ、このことが評価されるケースが多いこと。普遍的な価値の追求をベースとしながらも、オリジナリティー、新しさの導入が感じられる、等々が強みとされました。
組織面・その他の強みとしては、湘南・横浜という魅力的な地域が地盤であり、文化的素養の高い、豊かなお客様が多く、当社の家づくりの思想に対する理解が得られやすい。法人として30年を越える実績、OBのお客様も1000棟に迫り、案件紹介が多い。20年を超える勤務年数の長いベテラン社員が1/3以上をしめ、組織の安定度に寄与している。経営が堅実であると評価されている(多くの利益を計上している訳ではないが、着実に黒字である。ということは、良心的な商いをしているということである)、等々が挙げられました。

このような恵まれた地域において、恵まれたお客様に囲まれながら、具体的な達成感とお客様からの"ありがとう"の声に励まされながら"家づくり"を仕事としている我々は、現代社会において稀有な存在かもしれません。しかし、このような会社が多く存在できれば、"仕事"に喜びと誇りを感じられる働き手が増える世の中になると考えます。そのためにも、当社らしい"家づくり"を続けていきたいと考えます。
 

代表取締役  下平 勇

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