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2016.09.14 / よもやま話

広島カープ優勝

広島東洋カープが25年ぶりの優勝を果たしました。

carp1.jpg 朝日新聞 9月11日朝刊より

優勝を決めた10日、NHKで放送された巨人-広島戦の平均視聴率は、広島地区で何と60.3%。瞬間最高視聴率は71.0%だったそうです。広島では全ての民放番組で優勝特番が組まれるほどの盛り上がりだったそうですが、神奈川県民の私たちには「他所の出来事」という感じかもしれません。しかし、そうでもないのです。

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これは今年の4月に横浜スタジアムで撮った写真です。3塁側の内野スタンドからバックスクリーンの手前まで座席が真っ赤に染まっています。当社の手配する横浜スタジアムのチケットで、いつも広島戦を見に行かれる広島出身のお施主様もいて、今回の優勝をとても喜んでいました。関東にも意外なほど広島ファンがいるようですが、実は私も「隠れ広島ファン」です。

なぜ、私が「隠れ広島ファン」になったのか。興味が無いとは思いますが、お話しします(笑)

私の父は天の邪鬼で、人とかなり違っていました。プロ野球全盛の昭和40年代に、子供に野球ではなくサッカーをやらせたのもそうですし、野球に関しては「アンチ巨人」でした。そんな家庭で育った私は、ごく自然に「アンチ巨人」になり、1979年、1980年に連続日本一になった赤ヘル軍団(広島カープの愛称)を見て、広島が好きになっていました。
でも私の基本はサッカー少年です。たまに近所の公園で友だちと野球をすることもありましたが、自分の中に「野球をしている所を父に見られてはいけない」感覚があったので、表立って野球を楽しむことはありませんでした(笑)

1979年の日本シリーズでは、リリーフ登板した江夏豊が近鉄のスクイズを外し、初の日本一に輝いた有名な場面がありますが、あれもリアルタイムで見ていました(ご存知ない方は「江夏の21球」で検索してみてください)。山本浩二、衣笠祥雄、高橋慶彦、北別府学、山根和夫、江夏豊など錚々たる顔触れが思い出されます。共感してくれる方、きっといますよね(笑)
1981~1991年は、1年を除いて全てAクラス(3位以内)入りし、3度の優勝を果たす全盛期でしたが、1997年に3位になったのを最後に、2012年までの15年間は万年Bクラス(4位以下)に低迷。フリーエージェントやドラフトの逆指名制度の煽りを受け、資金力に乏しい広島は弱小球団の代名詞になっていました。

2009年、本拠地が広島市民球場からマツダスタジアムに代わっても成績が上向かなかった広島ですが、2013年から連続して3位になるなど次第に結果が出ます。

carp3.jpg Sports Graphic Number 878号表紙

そして2015年、ニューヨークヤンキースから黒田博樹が復帰し、前田健太との二枚看板で大きな期待を集めました。しかしこの年も、前半戦は優勝争いに加わったものの、後半戦で失速し4位。シーズン終了後、前田健太がロサンゼルスドジャースへ移籍してしまったので、誰もが「また優勝が遠のいてしまう」と思いました。
ところが今年、若手や中堅選手の成長に加えて、ベテラン新井貴浩が活躍し、チームとしての完成度が高まりました。39歳の新井と41歳の黒田は、奇しくも同じ2007年のオフに広島を退団したのですが、昨年同時に古巣に戻って来て、今年遂に25年ぶりの優勝に貢献。これにも数々の物語があるのです・・・(笑)

新井は主に4番打者を務めて打率・打点とも好成績を収め、黒田は先発ローテーションを守ってここまで9勝。加えて今シーズンは、新井が2000本安打を達成し、黒田は日米通算200勝を達成しました。2人の超ベテラン選手は数字上の活躍に止まらず、野球に取り組む姿勢や若手へのアドバイスによって、チーム全体に及ぼした影響は量り知れません。
今年だけでなく、数年は勝ち続けてほしいと思います。隠れ広島ファンとして。

岸 未希亜

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