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2016.08.25 / よもやま話

リオデジャネイロ五輪

リオデジャネイロ・オリンピックが閉幕しました。日本にとってブラジルは地球の裏側ですので、正に昼夜逆転の時間帯でした。リオの午前中に行われた競技は、就寝前で見やすかったのですが、日本時間の早朝5時頃や、午前10時頃に決勝が行われた競技は、なかなか見られなかったと思います。
それにしても日本選手の活躍は凄かったですね。必ずしもオリンピックが全てではない競技もありますが、日本じゅうが注目するオリンピックは、多くの選手にとって特別な舞台であり、そこで力を発揮したメダリストたちには、心から拍手を送ります。

オリンピックが終わり、テレビでハイライト番組なども放送されていますが、皆さんが印象に残ったシーンはどれですか?
例えば、体操の男子団体(金メダル)、競泳男子400mメドレーの萩野公介(金メダル)と瀬戸大也(銅メダル)、卓球男子シングルスの水谷隼人(銅メダル)、男子柔道の全階級メダル獲得など、数え上げればきりがありませんが、ここで「私の鳥肌ベスト3」を紹介します(笑)

第3位は、バドミントン女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀ペアが金メダルを決めた瞬間です。

rio1.jpg 朝日新聞8月20日 朝刊より

これは深夜2時頃に放送していたと思いますが、夏休み中だったのでLIVEで見ていました。「高松ペア」はダブルス世界ランキング1位ということで、大会前から注目されていました。決勝はデンマークのペアに第1ゲームを取られますが、第2ゲームを危なげなく奪って迎えた第3ゲームは、一進一退の手に汗握る展開。終盤に連続ポイントを奪われて16-19の大ピンチ(21点先取すれば勝利)を迎えますが、この追い込まれた状況から同点に追いつくまでの1ポイント毎に、私はテレビの前で叫んでいました。そして逆転で優勝した瞬間は思わず絶叫してしまい、家族を起こしてしまいました(笑)
ランキング1位に違わぬ強さに脱帽です。

第2位は、陸上男子4×100mリレーの決勝で、日本が2位に滑り込んだ瞬間です。

rio2.jpg 朝日新聞8月21日 朝刊より

これは午前10時半過ぎに放送していましたが、やはり夏休み中だったのでLIVEで見ました。100mのタイムが9秒台間近の期待の3選手(山県亮太、ケンブリッジ飛鳥、桐生祥秀)に、200m代表の飯塚翔太を加えた4名は歴代最強メンバーながら、持ちタイムの合計では他国に劣ります。メダルの当落線上という下馬評でしたが、予選でボルトらを温存したジャマイカを上回るタイム(全体2位)で決勝に進んだ時は驚きました。
そして決勝では、100m王者のボルトにこそ突き離されたものの、米国とカナダの猛追を振り切ってケンブリッジ飛鳥が2位でゴールした瞬間は「鳥肌」が立ちました。他国が真似できないアンダーハンドパスに加え、決勝ではバトンパスの距離を靴の1/4足~半足分広げることで、タイムを100分の8縮めることに成功したそうです。北京オリンピックの銅メダルにも驚きましたが、陸上短距離での銀メダル獲得は偉業ですね。

そして第1位は、体操男子個人総合で内村航平が金メダルを獲得した瞬間です。

rio3.jpg 朝日新聞8月12日 朝刊より

内村選手本人は「目標は団体の金」と言い続けていましたが、団体決勝は点差に余裕があったこと、優勝が決まるまで間があったこと、そして私自身、最終種目の「床」しか見られなかったので選外です(笑)

団体の金メダル獲得に貢献した内村は、予選・決勝の全種目に出場して身体は満身創痍の状態。それでも個人総合決勝の得点は、7連覇中の時と遜色ありませんでしたが、ウクライナのベルニャエフが高得点を連発し、最終種目の「鉄棒」を前に0.901もの大きなリードを許します。
素人目には一種目で逆転するのは不可能に思われましたが、内村の演技は大きなミスもなく、微動だにしない完璧な着地で15.800という高得点。一方のベルニャエフは、倒立の姿勢や着地のミスがあって14.800と得点が伸びません。ベルニャエフが不満そうな表情を見せた瞬間、「逆転した」と分かり「鳥肌」が立ちました。

もしベルニャエフが14.900だったら0.001の差で敗れてしまう僅差の勝利。そこには、北京オリンピック個人総合で銀メダルを獲得した翌2009年から世界選手権を3連覇し、ロンドンオリンピックの金メダルを挟んで再び世界選手権で3連覇を果たした、絶対的王者の目に見えぬ圧力が、確かにあったのでしょう。

以上、私の鳥肌ベスト3です。ちなみに本屋に行ってみると、特集号の表紙はどれも内村航平でした。ちょっと残念です(笑)

岸 未希亜

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